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作者： ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E （総ページ数： 167ページ）
関連タグ： メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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＊2＊
金の語り部
「二人の始まりはとても単純なものであった」
リクヤ
「...！」
ソラミ
「...！」
金の語り部
「リクヤとソラミ、目と目が云々...つまり一目惚れをしてしまったのだ」
金の語り部
「男にとっても女にとっても、これは初めての感情、初恋とやらであった」
金の語り部
「いわゆる顔が全て、ここから禁断の恋が...」
金の語り部
「とはいかないのがこの世界」
リクヤ
「.....」
金の語り部
「先程話したように、リクヤは平民、ソラミは王族」
金の語り部
「階級の違う二人の人間は会話することさえ許されなかった」
金の語り部
「何故だと？そんなこと私が知るわけもない」
リクヤ
「.....！」
ソラミ
「.....」ｻﾞｯｻﾞｯｻﾞｯ...
金の語り部
「ソラミはしばらくして、城と男の元から離れていくが、リクヤはそんな女の姿をずっと眺めていた...」
リクヤ
「...」
金の語り部
「そしてソラミは、毎度のように決まった時間に城の見回りに来た、リクヤもそんな女の事をずっと見ていた」
金の語り部
「名も知らぬ、身元も知らぬ、経歴も何もかも知らぬ...二人の愛は全てが分からないまま、目線だけで進行していった」
金の語り部
「そんな行為を数日は続け...遂に城は完成した」
金の語り部
「リクヤとソラミは愛し合っていたとはいえ、結局は目線で通じあっていただけの他人、仕事が終われば引き剥がされるのが運命」
金の語り部
「だが、この出会いはこれから話す物語のほんの序章に過ぎない」
金の語り部
「私の語るこの物語は、単なる色恋沙汰ではない」
金の語り部
「銀河規模にも渡る壮大な物語だ、とくと聞くがいい」
金の語り部
「では改めて解説しよう」
金の語り部
「男は平民カイドウ・リクヤ、女は王族フネイ・ソラミ」
金の語り部
「この二人の人生を語るは金の語り部」
金の語り部
「さぁ、とくと聞くのだ...『ピースフル』の物語、ここに開幕」
金の語り部は指を鳴らし、シャッターを開く
【ピースフル】