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【コラボ】アラビアンナイト外伝「ピースフル」(完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨 
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*9*

「頼むよぉ、まけてくれよ~」

木材屋
「その掛け合いは何回目だよお客さん」

金の語り部
「そして父と材木屋は、いつものように材料を値切る光景を繰り広げ...ん?どうした」

金の語り部の背後にたくっちスノーが現れる

たくっちスノー
「はいこれカンペ、追加情報だよ」

金の語り部
「...分かった」

木材屋
「毎度毎度値切られたら、こっちだって生活できないんですよ」

サンカイ
「そうは言ってもなぁ...高いんだよ木って...」

金の語り部
「リクヤの父...改め、カイドウ・サンカイは建築時、材料を値切って買うことが多かった」

サンカイ
「どうしても食っていけないんだ、これだけでは...」

リクヤ
「父さん、さっきのメダルを渡せば?」

サンカイ
「まだ売ってないのにか?」

リクヤ
「代わりにはなるよ」

サンカイ
「ちぇっ...じゃあコレで」

木材屋
「え?そんなガラクタを売り付けられても困りますよ」

金の語り部
「おっと、私の出番か」

金の語り部はローブから金色に輝く腕を取り出しメダルを貫く

木材屋
「.....!!」

サンカイ
「これでいいだろぉ?」

木材屋
「...買います、買わせていただきます」

サンカイ
「おうおう、それでいいんだ」

リクヤ
「あっ...なんかすいませんね」

木材屋
「これ持っていってください」

金の語り部
「そういって木材屋は店で一番品質の良い木材を用意する」

リクヤ
「えっ!?こんないいものを!?」

サンカイ
「ま、いいだろ...王族的にも出来るだけ品質の良いものを用意した方がいいだろうし」

リクヤ
「あの、そういうわけで...失礼します」

木材屋
「.....」

金の語り部
「...」ニヤリ

.....

金の語り部
「カイドウ親子は高級木材を抱え、城へと戻ってきた」

ソラミ
「ああ...すごい...」

リクヤ
「小屋なら、3日ぐらいで完成すると思われますんで」

ソラミ
「そ、そうなんですか...あっ、ありがとう.....」

サンカイ
「それで金は」

イスナ
「金金金と!平民は金の事しか頭にないのか!」

サンカイ
「しょうがないだろ、金がなくなったら奴隷に格落ちされること多いんだから」

リクヤ
「すいません...俺達も生きるために必死なんですよ」

イスナ
「...まあいい、しっかりやれよ」

サンカイ
「はいはい」

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