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*145*
魔トリョーシカ
「まぁ、想像に難くない事なんだけどね」
魔トリョーシカ
「人間ってさ、完璧じゃないから」
魔トリョーシカ
「それも音なんて意識しなくても出るものだ、息が詰まるような毎日で恐怖に怯えながら生きていかなければならない」
魔トリョーシカ
「ボクは事前に未来の絶望を見てきたけど、結構えげつなかったよ?」
魔トリョーシカ
「人間が唐突に発狂して壊れたり、人生が唐突に壊れる瞬間が何度も訪れるのは‥‥‥」
魔トリョーシカ
「色んな意味で心にくるものがあったよ」
フォルテEM
「‥‥‥‥嘘を、嘘を言うな!!」
フォルテEM
「だって反映してなきゃおかしいだろ!?音楽歴史に不備なんてないのに!?」
ミコト
「本当に思っているのか‥‥‥?」
魔トリョーシカ
「思っているさ、だって君は‥‥‥」
魔トリョーシカ
「その音楽時代を存分に楽しんでるんだから」
フォルテEM
「その通りだ、僕はこの時代が大好きだ!」
フォルテEM
「人間は完璧じゃないって言うけど、音だよ?音ぐらいなら普通に暮らしていけばなんの問題もない!」
フォルテEM
「音楽法で罰せられる人間は、そうなって当然の存在なんだよ」
魔トリョーシカ
「へぇ」
ミコト
「衣真雄吾‥‥‥天才のお前には理解出来ないだろう、凡人の考えなど‥‥‥‥」
フォルテEM
「ああ、分かりたくもないね、音が沢山ある青春なんて意味が無いもの」
フォルテEM
「なくても困らないモノの為に日本の未来を潰そうとするお前の考えなんて‥‥‥ふざけている!そんなことの為に‥‥‥」
ミコト
「お前‥‥‥‥‥なんと言った‥‥‥!!」
フォルテEM
「人生に必要と言えないものにマジになるのが、くだらないと言っているんだ」
ミコト
「お前の音楽は必要だとでも言うのか‥‥‥‥‥!?」
魔トリョーシカ
「必要さミコト」
魔トリョーシカ
「彼には必要なんだろう、だから無理をしてでも力が欲しかった、そう」
魔トリョーシカ
「‥‥‥‥日本政府に襲撃してデータを盗むぐらいにはね」
ミコト
「何!?」
フォルテEM
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
ーーーーーーーーーーー
「ざわ‥‥‥ざわ‥‥‥‥」
「おい、お前ら」
「音楽時代に名乗りを上げた名門音楽家を、調べ直してみろ」
記者たちの考えにも変化が生まれてきた___