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*158*
遼
「奴は本来の変身者からフォルテドライバーを奪い取った」
遼
「そしてフォルテの機能で催眠音波を流し、あたかも自分がヒーローに選ばれたかのように振舞って‥‥‥今の歴史を作っていった」
ミコト
「やはりこの音楽時代は彼が」
遼
「ああ、そしてあいつの為だけの時代だ」
たくっちスノー
「何?」
遼
「仮面ライダーフォルテはクラシック曲以外を規制することで、自分の価値を上げた、クラシック曲以外の音を捨てさせることで自分の存在を目立たせた」
遼
「素敵なものの邪魔になるものは潰して、自分を上げる古臭い手だ」
ウォズ
(言われてみれば‥‥‥‥フォルテビートの時も、戦うことより観客にアピールすることを優先していた)
詩伍郎
「で‥‥‥結局なんなんだよ!?雄吾の素敵なものって、一体なんなんだ!?」
遼
「‥‥‥‥‥分からないか?」
遼
「金だよ、金」
遼
「やつにとって大事なのはお金なのさ‥‥‥」
詩伍郎
「‥‥‥‥そ、そんなわけ」
遼
「そんなわけさ、奴は‥‥‥‥金を稼ぐために仮面ライダーになることを目指していた、政府からむしり取れるからな」
遼
「何より、フォルテの演奏なら金になると踏んだのだろう‥‥‥‥だから」
カルマ
「コンサートの時もCDの時も100万で売れると踏んだわけですか」
遼
「その通りだ」
カルマ
「しかし売れなかった」
遼
「人間もそこまで馬鹿ではないからな」
遼
「奴ほど強欲になればたとえヒーローでもおかしいと気付く」
遼
「ともなれば、お前のような真っ当なヒーローが現れては人気も強さも根こそぎ奪われるに決まっている」
詩伍郎
「さっきから聞いていれば他人事みたいに‥‥‥‥」
遼
「私はフォルテニウムを作っただけだ、今回の件は雄吾が勝手に起こしたに過ぎん」
遼
「‥‥‥‥‥それに、だ」
詩伍郎
「ん?」
遼
「奴が真に動くのはここからだ‥‥‥せっかくかき集めてきた信頼も信用も自分の手で無駄にしたあいつは‥‥‥手段を選ばなくなる」
遼
「どんな手を使ってでも【素敵なもの】を集めるだろう」
カルマ
「‥‥‥‥それはつまり!!」
梨子
「戻りましょう!!」