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*19*
詩伍郎はなんとか児童館に辿り着く
詩伍郎
「あ、愛咲さん!」
子供
「あ、おじさん!」
愛咲さん
「詩伍郎さん?どうしましたかそんなに慌てて」
詩伍郎
「大変です、この近くでアンノイズが送り出した化け物が現れました!」
愛咲さん
「…………えっ!?」
子供
「うわーー!!」
子供
「怖いよーー!!!」
愛咲さん
「み、みんな落ち着いて!」
子供
「お、おじさん!ヒーローはどうしたの!?頑張ってる!?」
詩伍郎
「あ、ああ!フォルテは今怪人と戦ってるんだ!」
子供
「やったー!」
詩伍郎
「………でも、ここは危険だから今すぐ避難をお願いします」
愛咲さん
「分かりました、詩伍郎さんも気をつけて!」
(りりりりりりりりん)
突如、児童館に電話音がなる
詩伍郎
「………ん?」
愛咲さん
「電話の音……?」
詩伍郎
「………それも結構昔の……それが、こっちに来ているのか!?」
子供
「………あっ!!先生危ない!!」
愛咲さん
「………えっ!?」
詩伍郎
「グッドだ!坊や!」
詩伍郎は子供の声に反応して愛咲に飛びかかり、ちょうど愛咲の近くにあった扉が倒されて怪物が飛び出す
コールノイザー
「りりりりりりりりリンっ!!!」
愛咲さん
「…………あ、アンノイズ…………」
子供
「ひ、ヒーローは!?ヒーローはどうしたの!?」
詩伍郎
「いや、違う……さっき俺が見たやつじゃない…………」
詩伍郎
「怪人は【2体】送り出されていたのか!?」
愛咲さん
「…………あ、あああ」
詩伍郎
「…………くっ!! 誰のか知らないけど、ちょっと借りるぞ!」
詩伍郎は近くにあったバットを手に取り、コールノイザーに向ける
愛咲さん
「む、無茶です!警察でも歯が立たないものを………」
詩伍郎
「だからなんだ!俺の後ろには………俺の歌を愛してくれた大事なファンがついてるんだ!」
詩伍郎
「歌手がファンにかっこ悪い姿を見せられるか!絶対に全員守る!!」
コールノイザー
「リリリリリリリン…………!!」
詩伍郎
「行くぞ!!化け物!!」
コールノイザー
「!!」ブーン!!
コールノイザーは肩についた受話器を外し、ムチのように構える