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*73*
雄吾
「ここか………」
雄吾は電話で言われた通りの道を通り、目的の場所にたどり着いた………
綺麗ではあるが、小さめでどこか寂れている感じの事務所が、そこにあった
雄吾
「ここが例の事務所か………小さいな」
雄吾
「………人、居るのかな?ていうか、どんな仕事をしているんだ………」
雄吾はゆっくりと、その扉を開ける
………
雄吾
「こんにちは………」
扉の先にはソファーに大柄の男が座っていた
「あっ!君君?新しくここに入りたいっていう人は!」
「スポンサーさんから話は聞いているんだよねー!」
雄吾
「スポンサー?もしかして僕に電話してきた人ですか?」
「そうそう!」
雄吾
(スポンサー………一体何者だ?こんな外れたところを紹介するのは、有難いようなそうじゃないような………スポンサーなら僕がフォルテってことをわかっていそうだが)
雄吾
「それで、この事務所は何をする所なんですか?」
「え?ここ?ここはねぇ………うーん、まあ底辺は掃除とか茶くみの雑用だけど、成り上がったらでっかいお仕事が出来るよ!!」
雄吾
「そのでっかい仕事というのは?」
「来たばかりの人にそれを教えると思う〜?」
雄吾
「それもそうか………で、時給はいくら貰えます?」
「2000円くらい、出世すれば4000か5000円は貰えるよ!」
雄吾
「それなりだな………よし、ここに入ることを考えてみようと思います」
「あれ?考えるだけ?」
雄吾
「はい、一応相談した上でこの仕事に決めるか考えようと思って」
「ふーんそっかー………んじゃエントリーシートここに書いといて」
雄吾
「はい………」
雄吾はすらすらとエントリーシートを書いていくと………男はそれを見て呟く
「………あはっ、まさかこんなところに来るなんて………スポンサーさんもわかってるねぇ」
雄吾
「え?」
「君、衣真雄吾なんだね?………ほら、仮面ライダーフォルテ」
雄吾
「あ、はい………知ってたんですか」
「いや、名前だけは知ってたけど……どんな姿までかは知らなかったからさぁ!」
雄吾
「そうか………仮面ライダーなんだから、そこら辺上手くなんとかなりません?」
「そうだねー!」
「おい、仮面ライダーフォルテだと………!?」