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*75*
【第16曲】
『兵器のノイザー』
サンダーボルト
「おい、衣真雄吾………お前が戦う理由はなんだ?」
サンダーボルト
「何故我らアンノイズと戦う?」
フォルテ
「悪しき音を消し去るためだ」
サンダーボルト
「違う………」
フォルテ
「新しい時代には必要ない醜い音を切り捨て、豊かな時代で素敵なものを守るためだ!」
サンダーボルト
「違う!それは断じて違う!!」
サンダーボルト
「お前はそんなことの為に仮面ライダーになったんじゃない!!俺にはわかる!」
フォルテ
「じゃあお前らは……なんでお前達アンノイズは雑音を拾い上げる?」
フォルテ
「何故ゴミやカスを拾うかのような理解出来ない行動を行うんだ?」
サンダーボルト
「………くだらん、そんなの決まっている」
サンダーボルト
「我らは、お前たちが勝手に切り捨てた音たちの復讐をしているのだ」
フォルテ
「復讐だって?」
サンダーボルト
「そう、お前達が唐突に不意に要らぬと切り捨て、勝手に捨て去っていた音、何の変哲もない、これまで当たり前のように使ってきた音を」
サンダーボルト
「通話、クラクション、ノコギリ、破壊、カエルの鳴き声………どれも平成では、なんの害もない醜くない音だった」
サンダーボルト
「だが、この時代はなんだ?綺麗な音だと言って、同じような音を並べているだけだ」
サンダーボルト
「俺達アンノイズから言わせれば、今のお前たちが流すポロンポロンテンテンみたいな音の方がよっぽど醜い」
サンダーボルト
「音楽時代は音楽を殺す時代だ、だから」
サンダーボルト
「お前たちが殺した音楽によって滅べばいい」
フォルテ
「………………バリウスの件も、そういうことか」
サンダーボルト
「仮面ノイザーは奴だけじゃない」
サンダーボルト
「他にも狂った法の捌きを受け追われているDJや音楽家はいくらでもいる」
サンダーボルト
「仮面ノイザーの量産計画は既に始まっている」
フォルテ
「………なるほど、随分言いたい放題言ってくれるじゃないか」
サンダーボルト
「そうだ、どう反論する?………この時代の代表、衣真雄吾こと仮面ライダーフォルテなら、なんて言い返すんだ?