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仮面ライダーフォルテ(完結)
作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 227ページ)
関連タグ: メイドウィン小説SEASON2 オリジナル仮面ライダー 仮面ライダー 
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詩伍郎
「ふう………」


詩伍郎はベンチでゆっくりしながら、景色を眺めていた

詩伍郎
「…………俺に出来ることはないのか?」

詩伍郎
「ヒーローってのは……辛そうにしている人を守るためにあるはずなのに………」

詩伍郎
「………アイドルを救う方法かぁ」

「あの………」

詩伍郎
「ん?」

詩伍郎の座っているベンチの隅に少女が座ってくる

梨子
「隣、いいですか?」

詩伍郎
「どうぞ」


詩伍郎
「って………君、もしかしてRND48の………言花梨子(ことはなりんこ)さん!?」

梨子
「え?……あ、知って………ましたか、どうも」

詩伍郎
「びっくりしたよ、アイドルがこんな所に居るなんて………収録?」

梨子
「あ、いえ、ただの休憩です」

詩伍郎
「あーそっか…………センターが仮面ライダーヒットになるんだから、休憩も必要だよなぁ」

梨子
「はい」

詩伍郎
「………人生をかけて変身している、か………フォルテやパンクもそうなんだけど、意味合いが違うんだろうな」

梨子
「瑠衣ちゃんが何か言ってたんですか?」

詩伍郎
「………まあ、そんなところさ」

詩伍郎
「街のために頑張っても、それが迷惑になる事なんて想像してなかった………甘かったよ、俺は」

梨子
「………瑠衣ちゃんの事、嫌いにならないでください」

梨子
「私………子供の頃、好きなアイドルが居たんです、キラキラしてて皆を笑顔にしてて、とってもステキで………ずっとアイドルを目指してたんです」

梨子
「でも、音楽法でアイドルが規制されて………それでも、大好きな夢を諦めたくなくて、そんな時………プロデューサーさんに拾ってもらえて」

梨子
「ようやくRND48として、アイドルになることが出来たんです………」

梨子
「私だけじゃありません、瑠衣ちゃんも皆もアイドルを目指していた………そして、拾われた」

詩伍郎
「………そっか、君たちはお金が欲しいから戦うんじゃない」


詩伍郎
「アイドルでありたいから、夢を叶えたいから仮面ライダーになるのか」

梨子
「はい、アイドルとして働けるなら私はなんでもします」

梨子
「アイドルは歌でみんなを笑顔にする………とっても素敵なお仕事なんです」

詩伍郎
「………そうだな」

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