完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~

*113*

シキ
「なるほど...」

ドーラ
「それはまた、面倒な...」

幻徳
「こちらも大体そちらの世界が分かった、そちらの組織の治安維持組織がファウストと関係していることも...」

ドーラ
「ジャコウが怪物になったなんて話、とても信じられないけどね」

シキ
「それで海東、あんたの話したいことって?」

海東
「メイドウィンの事さ」

メイドウィン
「俺?...いや、お前が言ってるのは多分....」

海東
「キミの未来のメイドウィンだね」

たくっちスノー
「....彼に動きが?」

海東
「ああ、どうやら彼はリメンバー・ツルギ・プロジェクトを諦めてないみたいだ」

たくっちスノー
「だろうな...それが?」

海東
「プロジェクトを遂行するために彼は君のマガイモノ成分とパンドラボックス...それに例のNPG機関の力が関わっている」

龍我
「まさか、そのプロジェクトの為だけにこんな事してるっていうのか!?」

翔太郎
「あの男ならやりかねないがな...」

海東
「そして西都のハードスマッシュ軍団...あれは恐らく具現化エンコードによるものだろう」

翔太郎
「具現化エンコード?」

海東
「具現化エンコード、データや記録からあらゆる物を作り出す技術だ」

たくっちスノー
「そんなものが...ていうか、そんな重要なこと自分等に教えていいのか?」

海東
「僕にとってもグローバル・ファウストは邪魔だからね、君らなら早めに潰してくれるだろう?」

メイドウィン
「潰すって...まだ向こうは犯罪組織かも分かってないんだぞ?お前と違って」

海東
「そう、まぁ別にいいけど」

海東
「ドーラ、戻ろう...どうやら協力してくれないみたいだ」

ドーラ
「何処へ向かうの?」

海東
「そうだな...次は西都にでも寄ってみよう」

ドーラ
「ふーん」

戦兎
「待て、出ていく前に最後に1つだけ聞かせろ」

海東
「何?」

戦兎
「今までの情報...何処から仕入れて来た?」

海東
「時空を旅してると色んな話を聞くのさ...これでいいだろう?じゃあね」

海東は階段を上がり秘密部屋から出ていく


ルリ
「...あの、追いかけなくていいんですか?」

ドーラ
「どうして?彼に付いていく理由なんてないよ」

ドーラ
「ここなら人も多いし知り合いもいる、ここに残ってた方が良さそうだよ」

シキ
「...あんた、私達がついさっきまで帽子を奪い合う関係だって忘れてない?」

ドーラ
「それはそれ、これはこれだよ」

幻徳
「そういうものか...」

名月
「また殺されないようにしてよ」

ドーラ
「わかってる」

海東が出ていったあと、パソコンを繋げ作戦会議が始まった。

幻徳
「さて...追い返しているだけでは戦争にならない、我々も北都や西都に攻めていかないとな...」

メイドウィン
「だよな....西都には多数のハードスマッシュがいる、進撃は厳しいだろう」

幻徳
「やはり北都から潰すべきか」

シキ
「北都の勢力は?」

たくっちスノー
「ガーディアンと人間が数千人、あとスマッシュ...」

かなちゃん
「驚異となるのはハードスマッシュ三体こと北都三羽烏と、仮面ライダーグリスですね」

幻徳
「問題はグリスだな...」

七夜
「あいつ、セブンやクローズよりつええぞ」

たくっちスノー
「マガイモノライダーは仮面ライダーに勝てない設計になってると考えると、現状は奴に誰も勝てないんだよな...」

美空
「ならどうするの?グリスに見つからないように攻める?」

松山
「そういうコソコソしたのは好きじゃねぇ!!戦争は合法的にぶっ殺せるんだからよ!」

戦兎
「なぁもうこいつ檻にぶちこもうぜ」

名月
「どうすればなぁ.....」

メル
「....」

アンジー
「あれー?どうしたのー?」

メル
「え...えっと....」

シキ
「なんかじれったいわね...さっさと話しなさいよ」

メル
「!!」ビクッ

ドーラ
「もう、怯えてるじゃないか」

シキ
「で、でもさ...こいつ、メルよ?普段だったらこの後に『うるせぇぶっとばすぞ』とかいうような奴よ?」

ドーラ
「今はボク達の知るメルと思って接しちゃダメだよ...ほら、お姉ちゃんがなんでも聞いてあげるよ?」

シキ
「あんたそういう趣味あったの?」

ドーラ
「違うからね?」

メル
「あ、...う....えっと...お外行きたい...」

ドーラ
「だってさ」

たくっちスノー
「今は戦時中だよ、もし見つかったら...」

翔太郎
「だが、人間は少しでも日光を浴びないと発狂すると言われてるぞ」

戦兎
「確かに、戦争が終わるまでずっとここに閉じ込めるのもな...」

メイドウィン
「どうします首相」

幻徳
「良いだろう、ただし10分までだ」

メイドウィン
「それにいつ敵が来るかわからねぇ、誰か付いてやっててくれ」

龍我
「じゃあ俺が行く」

名月
「私も!」

松山
「俺もォ!!」

たくっちスノー
「テメーはここで待機してろ!!」

松山
「組長って呼べ組長と!!」

ドーラ
「よし、じゃあ行こうか」

アンジー
「いってら~」

七夜
「あまり遠くには行くんじゃねぇぞ!」

龍我
「分かってるよ!」

シキ
「どこかオススメは?」

龍我
「近くに公園が....」

名月
「よし、出発!」

ドーラはメルを抱き抱え、外へ向かう...


松山
「....ハァ、はやく敵攻めてこねぇかなぁ」

メイドウィン
「お前、本当に殺すの好きなんだな」

松山
「おうよメイドウィン...自己設定まみれから解放されたらよ...これしか残ってねぇんだわ」

たくっちスノー
「松山はその程度のキャラってことか」

松山
「組長って付けろって言ってんだろォ~?しょうがねぇだろ、アレを付けたときにマガイモノになって、設定を自由自在に付けることが出来なくなっちまったんだから」


「俺は本来主人公を殺すためだけに存在していた人形(キャラクター)、原作設定だけになった俺に出来ることなんて殺すことだけだ」

「設定に縛られるくらいなら、マガイモノなんかになるんじゃなかったぜ」

112 < 113 > 114