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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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ソラミ
「たとえイスナが、兵が、民が‥‥‥‥貴方様が止めようと私も行きます!!」
ソラミ
「最後の最期まで、私も貴方のおそばにいます!!」
リクヤ
「‥‥‥‥ソラミ」
ソラミ
「だから、私にも‥‥‥何か、何でもいいのです、リクヤ様のお力になれたら、と」
リクヤ
「‥‥‥‥」
リクヤ
「ごめんな、なんか‥‥‥巻き込んで」
ソラミ
「いいえ、最初から巻き込まれるつもりでした」
リクヤ
「‥‥‥君らしいな」
ソラミ
「当然です!私もそれだけの覚悟を込めて、遂に貴方との結婚までこぎつけたのですから」
リクヤ
「‥‥‥‥ははは、そうだったな」
‥‥‥‥
五代雄介やレイチェルに話をしていた頃、ソラミは何も知らされていなかった
リクヤは改めてDの詳細、かつての事、1度戦って手も足も出なかったこと‥‥‥先代メイドウィンの能力を鍛えたが、まったく到達点が見えないことを、まるっきり全て説明した
ソラミ
「‥‥‥‥」
リクヤ
「4人があの山篭りで成長したのに、俺は体力が増えただけ、か」
ソラミ
「いいじゃないですか、先代と同じ力を持っているのでしょう?」
リクヤ
「‥‥‥あー、それなんだけどさ、ごめん」
リクヤ
「俺、みんなに嘘ついた」
ソラミ
「嘘、というのは?」
リクヤ
「やけになってさ、偶然見つけたんだよ‥‥‥新しい能力」
リクヤ
「ただ今の能力と特に違いもないから黙っていたんだ」
ソラミ
「どんなものなんですか?」
リクヤ
「本当に特に違いもないが‥‥‥離れてて」
リクヤは立ち上がり、ソラミの後ろの空気を掴む
リクヤ
「‥‥‥‥ふんっ!!」
リクヤはそのまま力を込め腕を引っ張る。
引っ張った部分から空間が千切れ、ポスターを引っ張り剥がすかのように歪にはずれていく
破った空間は時空の穴のようにモヤモヤとし、佇む
ソラミ
「これは‥‥‥‥?」
リクヤ
「ビッグゴールドによると、本当のあいつの‥‥‥俺のメイドウィンブラストはこれらしい」
リクヤ
「空間を掴んで千切り取る、これをあいつは‥‥‥」
リクヤはすぐ壁に穴を開ける、壁は時空の穴を作り出さず先の景色を見せる
リクヤ
「カッターナイフで切ったように精巧に綺麗に切り取る事が出来た、まるで『穴』を開けるように」
リクヤ
「極限まで空間を薄く削り取る事でまるで穴が空いてるように見せたんだ」
ソラミ
「‥‥‥‥ということは?」
リクヤ
「むしろ劣化した‥‥‥」