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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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リクヤとソラミは城のベランダから夜空と街を眺める
ソラミ
「あっ、見てください‥‥‥星ですよ」
リクヤ
「星なんて見るのも久しぶりだな‥‥‥‥そして、この国の全ても」
リクヤが生き、ソラミが眺めてきたこの景色
数年前までは階級文化が蔓延り、生きるのもやっとだったこの世界。
だが今となってはリクヤによる急速な進化と発展、破錠させた階級文化により大きく変化し、活気のあるものへと変わっていった
リクヤ
「これがあの国だったなんて信じられないな」
ソラミ
「ええ‥‥‥‥でも、今目の前にある景色は、正真正銘貴方が作ったものですわ、リクヤ様」
リクヤ
「俺が、そんなことを‥‥‥‥こうして見ると圧巻だな」
リクヤ
「‥‥‥‥でも俺は忘れない」
リクヤ
「あそこで平民としてヘコヘコと生きていたのも俺だったし、これから王の椅子を背負って生きているのも俺だ」
リクヤ
「貴族にせよ平民にせよ、俺は俺だ」
リクヤ
「明日も平和に生きられるなら、俺はそれでいい」
ソラミ
「‥‥‥私も、リクヤ様がおられるのであれば、それで構いません」
リクヤ
「‥‥‥‥この国はどこまで成長するかな?」
ソラミ
「きっと、いつまでも成長しますよ」
リクヤ
「そうだな、そうなったらいいな‥‥‥そしていつか、また別のメイドウィンに任せて、人間に戻って、普通に‥‥‥」
ソラミ
「‥‥‥‥‥?」
リクヤ
「普通、に‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥そして、早くも30日が経過した
目の前に再び現れた扉にリクヤが手を触れる
結局彼は特に何も思いつかず、何かが成長した訳では無い
しかし彼は、覚悟のその先へとたどり着いたのだ。
‥‥‥ビッグゴールド達とは、別れることにした
リクヤ
「あっという間、だったな」
ソラミ
「そうですね」
ビッグゴールド
「リクヤ、本気か」
リクヤ
「ああ、俺は一人で行く‥‥‥‥カルナ達には悪いけどさ、たくっちスノーの所に行ってくれ」
カルナ
「分かった、お前の判断に任せよう」
ミラボレアス
「‥‥‥‥‥」
ビッグゴールド
「カイドウ・リクヤ、それでいいのか‥‥‥?」
ビッグゴールド
「はっきり言おう、あの5人で一番弱いのは貴様だ、死にに行くようなものだ‥‥‥」
リクヤ
「俺は死なない」
リクヤ
「絶対に死なないさ、ここに帰る為にもな」
ビッグゴールド
「‥‥‥‥好きにしろ」
リクヤ
「じゃ、行ってくる」
ソラミ
「‥‥‥‥‥‥っ」
ソラミ
「いってらっしゃいませ、リクヤ。」