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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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第十六巻
【英雄、はかく語れり】
リクヤがピースフルの世界で悩んでいた頃、戦場海斗と戦場雁陸人はかつての主住居であるミライシティへとやってきていた
海斗
「‥‥‥うっわ、なにこれ?」
陸人
「え、ミライシティだけど」
ミライシティもまた活気に溢れていた、時刻は夜の11時にも関わらず人が溢れ、盛り上がり、楽しんでいた‥‥‥‥
海斗
「これがあのミライシティなんだ‥‥‥」
陸人
「これがって、いつ頃想定してます?」
海斗
「俺が死ぬ直前くらいの」
陸人
「アレと比べたらなんでも派手に見えるだろ」
‥‥‥10年、怯えて逃げ出した民によるゴーストタウン化、そしてたくっちスノーと風魔の地下都市襲撃事件から10年で持ち直したのは奇跡と言えるだろう、しかしそうでもしなくては民も生きていけない
どっちにせよヒーローが必要だった、その結果がコレなのだ
海斗
「ほえー‥‥‥‥ふふふ、変わんないな、変わんなくていいな、ここは」
陸人
「まあな、寄りたいところとかあるか?」
海斗
「聞くまでもないだろ?」
陸人
「それもそうか‥‥‥客に見られると面倒なことになるから、空から行くぞ」
海斗
「よし!」
海斗と陸人は空高く飛び上がり、流星のように【ある場所】へと向かっていった‥‥‥
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海斗
「変わらないな、ここは」
海斗が行きたかった場所‥‥‥自分にとっての始まりであり、もう1つの【家】のようなものであり、基地であり‥‥‥‥初めて宅地雪と出会った思い出の場所
【喫茶店】Baron。ジュースしか出さない不思議なお店
陸人
「‥‥‥‥たくっちスノーはここにいたんだっけか」
海斗
「誰かいるかなー?」
海斗が扉を開けると‥‥‥変わらないあの景色、いつものように扉を開けたかのような、でもどこか懐かしい感覚
海斗
「雪さ‥‥‥んは、いないんだったね」
「‥‥‥‥‥‥お前」
その店の店主はもういない、しかしそこには‥‥‥‥五代雄介と、見覚えのある顔が
海斗
「‥‥‥‥辰馬木黄葉さん」
「戦場‥‥‥‥海斗‥‥‥なのか?」
陸人
「‥‥‥ん、知り合い?」
海斗
「し、知り合いも何も‥‥‥‥!!」
黄葉
「‥‥‥陸人、座れ」
陸人
「え、なんで?」
黄葉
「金はいらん、今日は飲め‥‥‥」