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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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雄介はコップを力強く持ち上げ、口にかける‥‥‥朝、牛乳をまるごと一気飲みするかのようにジュースを飲み干す
雄介
「こんなにおいしいジュースは中々飲めないよ」
黄葉
「そうか‥‥‥あいつが聞けば喜ぶな」
陸人
「いやいやいや、なんなのあんたら?」
陸人
「10年前は宿敵同士でしたって」
黄葉
「言葉の通りだ、だが‥‥‥ダークライダーをやっていたのもそんなに昔になるわけか」
海斗
「それにしては、随分変わらないね」
黄葉
「マガイモノになったからな‥‥‥この仕事も『償い』の為だ、お前こそ‥‥‥‥変わらなくてよかった」
海斗
「まぁ、俺はもう死んでるからね」
陸人
「なにこの会話」
雄介
「‥‥‥‥ヒーローかぁ、子供はみんな憧れるよね」
雄介
「‥‥‥俺は、クウガの力を誰かの笑顔を守るために一生懸命使ってきた、この力が誰かを守れるなら俺は嬉しいよ」
海斗
「‥‥‥五代雄介さんかぁ、雪さんがよく話をしてくれたよ‥‥‥2000の技を持つ男ってね」
陸人
「2000!?俺にもひとつ教えてくれよ!」
雄介
「いいよ、俺の1番の技を皆に教える」
雄介は小銭をレジに置くと、とびっきりの笑顔を向けながらサムズアップする
雄介
「笑顔、それが俺の1番であり1番大事な技」
雄介
「この街を守る為に力を使ってくれるのは嬉しい、けどこれだけは覚えて欲しいんだ」
雄介
「ただ力任せに人を殴るだけがヒーローじゃない、拳を使わずに誰かを、笑顔を助けることも大事だってことを‥‥‥覚えてね」
海斗
「‥‥‥‥はい」
陸人
「‥‥‥そーだな、あんたはエボルトと違って人格者だから話しやすくていい」
「誰と違って、だって?」
陸人
「エボルトって言ってるだろちゃんと聞‥‥‥」
Baronに居たのは雄介だけではなかった、隣のテーブルでコーヒーを製造している男がこちらを見て近寄ってくる
石動
「よっ!俺、石動惣一‥‥‥‥お前、エボルトを知ってるんだな?」
陸人
「なんだこいつ?」
海斗
「石動惣一‥‥‥エボルトのことを知っているということは」
黄葉
「時空犯罪者の方か」
石動
「そ、たくっちスノーがここに居たって聞いたものでな、コーヒーを作ってる」
海斗
「なんの気まぐれで?」
石動
「忘れられがちだが、俺だってカフェのマスターなんだからな?」