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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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*12*
…………
海斗
「抜けられそうな壁はない、か………」
陸人
「からくり扉でもあればなぁ」
雪
「こんなところにからくり扉作るやつなんてクレヨンしんちゃんの登場人物くらいだよ」
海斗
「うーん………どうやって逃げる?」
陸人
「ていうか、なんにせよ戦う必要あるよな、見張りいたし、忍者ってどこにでもいるし」
雪
「その時は僕も武器を用意してどうにか頑張るよ」
海斗
「あ、空から行くって言うのはどう?雪さんが大砲を作って……」
雪
「南斗人間砲弾!?」
リクヤ
「いや、危険すぎでしょ………」
陸人
「じゃあ逆に下だ!ドリルで穴を掘って」
雪
「ドリルは武器じゃありません」
リクヤ
「透明になるとか」
陸人
「アントマンみたいに粒子レベルまで小さくなる!」
海斗
「もう爆発させよう」
雪
「………全部いつも通りだったら出来たのになぁ」
リクヤ
(出来るんだ)
海斗
「…………いや、待って、まず【逃げる】事を前提に考えるのはやめようか」
雪
「どういうこと?」
海斗
「俺達は相手に対して敵意は無いわけだし、向こうが俺たちを勝手に捕まえただけ、だから先にこの辺りの事情を知る必要があるかもしれない」
海斗
「向こうも俺達のこと、なんか分かってくれるかもしれないし」
海斗
「話をしてみませんか?………まぁ、雪さんの言うような確実な手段ではありませんが」
陸人
「どうする?」
雪
「うん、それがいいと思う………僕らが向こうに勝てるか、というのも確実ではないからね」
リクヤ
「じゃあ、決まりかな」
陸人
「槍、外しとくか」
陸人が重しにしていたジカンデスピアを外すと、ちょうど扉が開いて何者かが入ってくる
リクヤ
「あ、ちょうど……」
雪
「僕ら、相当うろちょろしてたんだな………」
「……これは、あの紐を外すとは、一応十人ものの人間が引っ張ってもちぎれぬように作っていたが」
海斗
「どうりでナイフを使っても切れなかったんだ」
陸人
「開幕そうそう聞きたいことだらけだけどいい?」
リクヤ
「えーとすみません、ここは一体どこでしょうか?」
「ここは…………忍の里以外の何ものでもないが?」
陸人
「あんがとよ、それだけ分かれば充分だ!」
【フィニッシュタイム!】