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作者： ロストメイドウィン＆彩都 （総ページ数： 152ページ）
関連タグ： メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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＊23＊
陸人
「お、俺たちがぁ！？」
扇
「お前たちはこの辺りの猛獣を薙ぎ払う程の実力がある、護衛には充分だろう」
雪
「で、ですが僕は護衛を出来るほどの力は………」
海斗
「それに、俺たちほとんど空姫と同じような歳だし、忍者ですら無いんですよ！？」
扇
「強ければなんでもいい………今回は暗殺でも侵入でもない、護衛だ、誰でも出来る、そうでもなければ空に頼まんさ」
空姫
「………ここ、怒るところですか？」
主水
「気にするな 」
陸人
「大体なんて俺が」
雪
「………分かりました、やります」
海斗
「雪さん？」
扇
「ほう、やる気になったか」
陸人
「な、なんで！？素直に従うんだよ！？」
雪
「扇様って人は、ここらで凄く偉い人っていうのは分かっているんだ」
雪
「あのね………僕の経験的に1番強い【力】は人脈なんだ」
雪
「一人が二人を呼び、2人が10を呼び、10が100を呼ぶ………権力者と戦うことは支配してるもの全てと戦っているのと同じなんだ」
雪
「………ある王様が、そんな人だった」
扇
「よく分かっているじゃないか」
海斗
「でも、俺たちに出来るでしょうか？」
雪
「やるしかないよ、みんな頑張ろう」
海斗
「雪さんがそう言うなら………」
リクヤ
「ああ………まぁ、姫への接し方なら俺も分かるし」
陸人
「…………」
扇
「決まったな、忍務は明日だ」
空姫
「その間、大爺様の屋敷にどうですか？ほら、キノコありますし」
雪
「えっ、あっ………すみません」
主水
「予定は決まったな、あとはお前に任せよう」
主水と扇はあっという間に姿を消す
海斗
「なんか、あっという間に消えちゃうんだな、忍者って」
空姫
「私の屋敷はこっちです、ついてきてください」
空姫も駆け出した途端姿が見えずらくなる
海斗
「そうだこの子も忍者なんだった！」
リクヤ
「完全に見失う前に追いかけないと！」
…………
空姫の立っている場所に辿り着いた雪たちは、目の前の屋敷を見る
ボロ臭い雰囲気もなく、新品な感じもない………現代ならどこにでもある一軒家のような建物だ。
空姫
「あ、ここですここ！」
海斗
「ここかぁ」
空姫
「お風呂と食事、どちら先にします？」
雪
「あ、そちらに任せます」
空姫
「はい！」