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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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*58*

………

エボルト
「こ〜して、この豆をじっくり混ぜ込んでやると…………こうやっていいコーヒーが出来上が………」


エボルト
「不味っ」


「………」

エボルト
「なんだよつれないなぁ、俺だって客に出せるもん精一杯創ってんだぜ?」


「………はぐらかさなくてもいい、そのキルバスという奴についてだ」

エボルト
「ああ、キルバス………兄貴は絶対に俺たちを殺しに来るはずだ」

エボルト
「何せ、あそこまでコケにしてやったからなぁ」


「ふむ………主水を呼び戻すか」

エボルト
「そいつはいい!一体何人の忍者を集めればあいつを止められるんだろうなぁ?」


「笑い事ではないだろう、仮にも親族なのだから止める術でも語るべきだと思うがね」

エボルト
「止める方法?俺が?お前達人間に?」

エボルト
「それを伝えたところで、お前たちは兄貴に勝てるのか?」


「…………」

エボルト
「ジョークだ、ジョーク、日本語にすれば悪い意味を込めたチョッカイだな」

エボルト
「………どうせ俺も一緒に始末されるんだ、止めるくらいならやってやるよ」

………


「………ねぇ、海斗君」

海斗
「何?」


「自分達、一体いつまでこの世界に滞在してるんだろうね」

海斗
「さあ、ここに来てどれくらい経ちましたっけ」

陸人
「まだ1週間も経ってないんじゃないか?」

リクヤ
「この世界だと………ね」


「もしかしたら別の世界では結構年月が立ってるかもしれない」

陸人
「あー、浦島太郎みたいな?」


「そうそう、そんな感じ」

海斗
「あまり迷惑はかけられないからなー、早くDを見つけないと………」

リクヤ
「でも、ここのところ手がかりは一切無し、ヒントもなし」


「その上父さんらしき人物も………」

リクヤ
「え?なんでここで名無しの怪物?」


「いや、それがさ………前にDの存在が時空上で明らかになったって言ったじゃん?」



「デマかもしれないけど、Dと遭遇した奴が『カーレッジ・フレイン』と名乗っていたのを聞いたと言うんだ」

海斗
「カーレッジって確か」

陸人
「黒影の本名」


「………まぁ、でかませだろうけどさ」

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