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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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海斗
「…………はぁ、はぁ、あと何人!?」

主水
「………100か、200はいるな」

陸人
「そんなに扉の中に入りきれるのか!?」

主水
「そこら辺は忍術でどうにでもなる!だが………」

主水
「扇様はどこだ!?」

海斗
「はぁ、はぁ………早く見つけないと!!」

エボルト
「調和!」

エボルトが耳を澄ませると、辺り一面に 衝撃波が走る

陸人
「何をしたんだ?」

エボルト
「オマジナイみたいなものだ、騒ぎを聞き付けてうろちょろしてるな、手分けしないと間に合わないかもな」

海斗
「よし、俺は主水さんと一緒に扇様探すから、あとはお願い!」

陸人
「任せとけー!!」

………



「………邪悪なる気配、遂に里にやって来たか」

海斗
「あ、扇様いた!!」

主水
「扇様、ここは危険です、長である貴方だけでも避難するべきかと」


「ああ、すまないな主水…………そして、戦場海斗」

海斗
「い、いえ!見つかって何よりです!」


「そうではない、私は1つ隠し事をしていた」

海斗
「隠し事………?」


「知っていたんだ………お前達がこの里に来る前から、空の中に………悪意に染った何かが蠢いていることが」

海斗
「えっ!?」

主水
「そんな!?」


「もしこれが外部に知られては空やこの里に被害が及ぶ………私でもどうしようもなかった、だから………隠し通す事しか出来なかった」


「今覚えば………空が忍法をろくに使えなかったのも、その怪物が原因だったのだろうな」

主水
「扇様…………」

主水
「過ぎたことを悔やんでも仕方ありません、まだあいつや里の皆の命は尽きていません、今は生きることを考えましょう」


「…………ああ、そうだな、ちょっと待っててくれ」

扇はボロボロの襖から巻物を取り出す

海斗
「これは………?」


「我が里に残る、究極の禁術………邪心を払い秩序を正す古の力」


「【空我】だ」

海斗
「クウガ!?」

主水
「その禁術は確か………どんな妖でも払うと言われているが、使えば使用者も死に至るという伝説の………扇様、まさか!?」



「そうだ、こうなってしまったのは私の責任でもある」



「私は………怪物と運命を共にする」


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