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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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空姫
「私も大爺様の話から聞いた事しかないのですが………雪空山には鬼が住み着くと言われています」

空姫
「名を白鬼(はっき)、鬼っていうくらいだから恐ろしいものでしょう………」

陸人
「俺たちを食っちまったりして」

空姫
「食べないでください!!」


「食べないよ〜」「食べないよ〜」

陸人
「ま、そうだといいなぁ」

海斗
「その時は俺たちが守るさ」

リクヤ
「うん、鬼ってたしか豆に弱いんだろ?投げてやるよ」


「ははは………ところでさ、なんか僕の声2重じゃなかった?」


海斗
「え?」

陸人
「確かに」



空姫
「……………えっ?」


「やぁ」

空姫の頭上に白い毛皮をまとった何かが現れる


空姫
「ぽんぴょろろろろろーーーー!!!」

陸人
「ま、まさか…………こいつか!?」

海斗
「白鬼…………!?」

リクヤ
「は、早くピーナッツ!ピーナッツちょあだい!」

陸人
「ピーナッツは豆まきに使えねぇから!!」

白鬼
「そうだね、確かに僕が白鬼だ」

海斗
「ソウルチェ……」

白鬼
「あー、待って、待ってよ」

白鬼
「さっきも言ったよね?食べないよって」


白鬼
「君ら何?、一体こんな山に何しに来たの?それもわざわざあんな所から登ってさ」


海斗
「………俺は戦場海斗、そこにいる4人と一緒に特訓だ」

白鬼
「特訓?」

海斗
「理由は言わないが、俺たちは強くなる必要があるんだ」

白鬼
「…………ああ!なるほど!」


白鬼
「この間下の方で何かが燃えていたのが見えたけど、そういうことか」

白鬼
「ま、いいよ、壊さなければいくらでも」


白鬼
「僕としては、僕の邪魔さえしなかったら別にいいけど、このあたりはもっとやばいのがいるから気をつけてな」


白鬼
「ほら、頂上はあっちだよ」

リクヤ
「まだ登るのかよ!?」

陸人
「俺もうやだ」

海斗
「えーと、よくわかんないやつだったけど、ありがとう」

白鬼
「んー、死ぬなよー」


「…………」

白鬼
「どうしたん?」



「いや、なんだ…………貴方、どこかで見たような気が」

白鬼
「そうかな?」



「んー…………あ、思い出した、彼我木輪廻!」

白鬼
「へー!そうかい!」




白鬼
「彼は元気かい?」



「ファッ!?」

海斗
「雪さん!」



「あ、ごめん!すぐ行く!」


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