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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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*96*
しばらくして、時空の渦が現れ4つの影が飛び出した
男が先頭を切って周囲を確認する
「ここが‥‥‥そのエデンってモノの反応があったところ?」
「はい、似たような感覚が‥‥‥」
「リクヤ様!!」
「あっ、ちょっと!!」
男の後ろからもの凄い勢いで青髪の少女‥‥リクヤの妻フネイ・ソラミことカイドウ・ソラミが飛び出す
先程から堪忍袋の緒が切れかけ、遂に時空の渦へと飛び出してしまったのだ
ソラミ
「リクヤ様、一体どこにおられるのですか、リクヤ様!!」
「うーん、どうする?リクヤって人を探すことを優先する?」
「そうしましょうかねー、自然と彼に会える気もしますし」
ソラミ
「‥‥‥‥あっ、あれは!?」
呑気そうにしている2人を遮るようにソラミは既に死体となった橙を見つける、それを見るやいなや男の顔つきも変わり橙に駆けつける
「‥‥‥‥‥亡くなっている、手遅れだった」
「ああ‥‥‥‥おそらく、私に‥‥‥」
「正確には、エデンさんの【残留思念】ですかね」
エデン、仮面ライダーエデン。
かつてパラレルワールドの戦場海斗の世界に降り立ち、降臨し、そして尽きた未知の戦士
今その魂は燃え尽き、存在すら消え果てたはずなのだが‥‥‥根本である精神だけが今、彼の心の安らぎでもあった【勇者】レイチェルの元にあった
ソラミ、レイチェル、そしてエデンはリニュ前たくっちスノーに送られたメールの宛先と、大きな時空の乱れ、そしてエデンらしき反応から数ヶ月かけて遂にこの世界にたどり着いたのだ
レイチェル
「エデンさんエデンさん、あなたの反応はどちらに行かれましたか??」
エデン
「‥‥‥‥おお、見つかりましたレイチェル様、私は今山に向かっているようです」
「山?ここに山があるの?」
エデン
「そのようです、犠牲者が増える前に向かいましょう」
「分かった、山に登るのは久しぶりだけど頑張るよ」
エデン
「‥‥‥貴方も不憫ですね、少し知り合っただけの旅人ですのに我々と関わるなんて」
男はエデンの言葉を聞いて立ち止まり、笑顔で答える
「そうだね、確かに俺は皆とはここで会ったばかりだけど‥‥‥その雪って子は苦しんでるし、世界がとんでもないことになっているなら止めたくなってね」
そして、眩しい太陽に照らされながらサムズアップを行う
雄介
「大丈夫だよ、俺はクウガだから。」
その男、五代雄介‥‥‥‥
誰よりも優しく、誰よりも暖かい笑顔を持つ、平成仮面ライダーの【原初】である