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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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【第13巻】
「最終兵器エボル」
海斗達が雪空山に籠って更に1週間が経過した。
あれ以来千本桜花丸が山に現れることは無かったが、そんな事も気にしないとばかりに皆は成長していった
呼吸は安定し、宅地雪もようやく常人以上の体力を手に入れた
だがしかしほか四人の体力はそれをはるかに越すほどのずば抜けた成長を遂げていた
海斗はグランドジオウのタイマーをぐんぐんと伸ばしていき、陸人はエボルトフェーズを上げていき、リクヤは遂に先代メイドウィンを超えるレベルの穴のコントロールが可能となり、空姫は会得した忍法が百を突破した
これでもまだ巻物は半分覚えたという位だが
一方で雪はというと、ビーム兵器を筆頭に草食武器、閃光武器等、鉄や動物の部位、宝石以外の物質で作られた装備も作れるようになったが、未だ望んだような進化はしていなかった
雪
「くっ、このままじゃダメだ、このままじゃ‥‥‥」
雪
「ローリング‥‥‥‥レイザー!!」
雪が高らかに叫ぶと‥‥‥‥車輪のような刃を持った剣が降りてくる
自分で言っておきながら雪は驚く、パッチワーク・ブレイブキャラバンは【世界に存在する武器】を複製するものなので、ありもしない武器を作ることは出来ないのだ
つまり、今の発言はただ闇雲に叫んだ存在しない武器を作ったことになる
雪
「こ、これって‥‥‥つまり、まさか」
雪
「母さんの【英雄工房(ブレイブキャラバン)】と同等に!?」
雪は思わず倒れ込んで空を眺めながら‥‥‥不思議と笑みがこぼれる
雪
「‥‥‥‥‥ははは」
雪
「どうにか、僕も強くなれたかな‥‥‥‥遅すぎたような気もするけど、許してくれるかな?」
雪
「さて‥‥‥お昼ご飯の時間だしそろそろ帰ろう」
雪は起き上がり、数日かけて作った小屋へと向かっていく‥‥‥
彼らに近づく影にも気付かず‥‥‥‥
‥‥‥‥
雪
「あっ!陸人君またラーメンに唐揚げ入れて!脂っこいものはダメだって海斗君がいつも言ってるでしょ!」
陸人
「いいだろ別に!唐揚げさえあればなんでもいいんだ、ほっといてくれ!」
雪
「そう言って朝は唐揚げ鍋やったでしょ!ほらもう!」
雪は箸を取り出して陸人の持つラーメンの唐揚げを抜き取りゲートの中へと放り込んでいく
陸人
「なんだよもー!ただのラーメンになっちまったじゃん!」
雪
「唐揚げは1日1回!皆と約束したでしょ!」
陸人
「なんだよ全員揃ってお母さんみたいな事言いやがって!」
雪
「全くもう‥‥‥」