コメディ・ライト小説(新)
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- 噛ませ犬が愛しすぎてツラい
- 日時: 2021/12/31 02:54
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
醜いですが、どうぞ読んでみてください。
なんか見知らぬ間に賞をいただいていました…!
ありがとうございます。作者の多忙な時期が過ぎましたら、また再開するのでどうぞよろしくお願いします。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.87 )
- 日時: 2020/02/27 20:47
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
日南はロッカールームで自分の荷物を取り出し、エプロンを洗濯用のカゴに入れた。
「おつかれさまでーす」
日南は裏口から出た。日南はバイトを始めたのである。日南の母親が斡旋してくれた飲食店。家から歩いて15分、地下鉄で5分である。裏口を出ると駐車場で、道路に出たところで瑛人が待っていた。
「おつかれ」
「おう、瑛人も勉強おつー」
「ちょっと疲れたかも」
2人は昼飯を食べようと、瑛人御用達のランチに行くことにした。日南は七分丈の長袖にショートパンツ、スニーカーだったが、瑛人からもらったブランドもののカバンが光っていた。
「瑛人」
「なに?」
「勉強、したっていいんだよ?」
「…どうした」
瑛人は日南の手を引いたまま、いきなり思わず立ち止まってしまった。日南は顔に「はぁ?」と書いてあるような表情である。
「日南どうしたの?頭でも打った?」
「…うざ!なんなの?こっちは瑛人がずっと私と遊んでばっかなの心配してんだかんね!」
「…日南が勉強の話してる…」
日南は心底バカにされたので、久しぶりに瑛人を引っぱたいてやろうかと思った。が、その前に何かを察した瑛斗に両手を掴まれてしまった。
「は、な、せ!!」
じたばた美を攀じる日南をよそに、瑛人はすっと日南の目を見た。
「ありがとう、嬉しいよ」
日南のつり上がった目が、急にくりんと丸くなってしまった。瑛人は日南に軽くキスをすると繋いでいない方の手を離し、また歩き始めた。
「調子狂うわ」
不満を垂れながら、日南は繋いだ手を離さない。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.88 )
- 日時: 2021/06/21 03:00
- 名前: mono (ID: zV5FiGua)
進級して、日南は千夏と同じクラスになった。千夏と日南、複数名はいつも固まっていて平和な毎日である。
「まじで体育だるい!ほんとむり!」
「あー、花粉症やばくてしぬ。」
日南は目を擦りながら、窓の外を見た。遠くに瑛人の通う高校があった。
「平賀、ちょっと来い。」
自習の時間に担任に呼び出された。瑛人は小さく返事をして、廊下に出た。
「指定校を狙ってるって聞いたんだが、本当か?」
「はい。」
某難関私大の理学部に進学したい旨を伝えた。まだ若い担任は目を丸くして、
「け、経営学部じゃないのか?」
「はい。物理好きなんで、理学部に。」
「あのな、実は学年主任と教頭から、平賀を一般で旧帝大に行くように説得しろって言われてるんだ。」
それを瑛人に言うのが、担任らしいなと思った。
「たぶん、僕の父親から言わされてるんだと思います。気にしないでください。」
瑛人は教室に戻って、また参考書を開いた。心なしか最近父親への態度がでかくなっている気がする。それを抑えるためにも、進路のことにはしっかりと父親を説得しないといけない。勉強に集中できないことに、珍しく瑛人は苛立ちを覚えた。その日の夜、塾が終わり家に帰ると父親がリビングに居座っていた。やはり嫌でも親子なので、そういう何かお互い伝えたいことがあるタイミングは一緒なのだろう。母親はその雰囲気を察してか、和室に逃げるように移った。
「座りなさい。」
瑛人はリュックを下ろして、父親の向かい側に座った。
「父さんはな、お前に会社を継いでほしいとは思わない。好きにしろ。」
瑛人は胸をなで下ろしかけたが、まだ何か言いたそうな父親に対して目線を父親に戻した。
「だが、あのお前が付き合ってる彼女とは別れろ。そしたらお前を自由にしてやる。」
「日南のこと?」
「ああそうだ。八城川さんのところのお嬢さんや雪成の息子なんかが、お前が最近おかしいってな。」
「日南はいい子だよ。」
「じゃあ、何なんだこの身なりは。」
机に写真が数枚ばら撒かれた。全て盗撮である。登校中であろう一人で歩いている姿、夜に自宅のマンションに入っていく姿や瑛人と肩を並べて笑っている写真もある。
「あの底辺の集まりみたいな高校の奴じゃないか。うちの恥さらしになる前に、とっとと別れろ。」
「…なんで?」
父親は眉間にシワを寄せ、冷静さを失ったように机を叩いた。
「理由などない。こんな女と付き合って、大学もまともに行こうとしないで、まともに生きていけるか。」
「日南は俺らより全然まともだと思うよ。」
「…ふざけるな。こんな不設楽な野郎に、うちの敷居は跨がせない。結婚はもちろん、交際なんてもってのほか。会社やネットで噂になったらどうするんだ?」
「俺は困らないよ。まぁ、父さんの心配する気持ちもわからなくはないよ。端から見たらただのギャルだし、言葉遣いも気性も若干荒い。」
「わかってるならさっさと…」
「でも俺よりはまともな人間だよ。」
言葉を遮られた父親は眉をひそめた。瑛人はこれ以上埒が明かないと思い、リビングを後にした。父親は追いかけてくる様子もなく、ただ座っていた。
「あなた、まだ瑛人は高校生なんだから、」
「静かにしてくれないか。」
「…すみません。」
母親はお茶を入れるために、キッチンでお湯を沸かしている。瑛人は部屋に戻り、勉強机に座ってじっとしている。それから肩を回して、ノートと教科書を開いた。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.89 )
- 日時: 2021/06/26 02:05
- 名前: mono (ID: 1Lh17cxz)
朝、母親が朝食を用意しているところに瑛人は着替えてリビングに降りてきた。
「お父さん、心配してるだけだから…瑛人もあんまり気に病んじゃだめだからね。お母さんはその、女の子でも瑛人に取っていい子なら、反対しないから。」
瑛人の食事を用意すると、母親は珍しくソファーに項垂れた。父親の前では寝ている姿すら見せないし、朝から母親が気疲れしているのを見たことがなかった。
「母さん。俺と彼女が付き合ってるって誰から聞いたの?」
「あぁ…雪成さんだったかしら。ランチで言われたような。」
「そっか。」
瑛人は白米を食べすすめている。ごちそうさま、と言い洗面台に向かおうと席を立つと母親がもう寝ていた。
「母さん、俺今日サッカー部の連中と飯食ってくるから。」
返事がない。いつもならすぐテーブルクロスをきれいにし始めるのに、瑛人は嫌な予感がして母親の肩を揺すった。
「母さん?」
一向に目を覚ます気配がない。瑛人の脳裏には失神、気絶、など浮かんでいる。それよりも最悪の場合が頭に張り付いていて、子機を手にした。
「すみません、母が気を失ってます…じ、住所は…」
瑛人は救急車が到着するまでの間、母親の手を強く握っていた。あわよくば痛みで起きないかなという希望と、到着までの10分間気を際らすために母親の体温を感じたかった。生きているという証が母親からほしかったのである。やがてチャイムがなり、担架で運び出された。近所には、朝8時過ぎだったものの野次馬がちらほらいる。瑛人も救急車に乗り込んで、病院に向かった。すぐに運ばれ、瑛人は廊下で待つことになった。案外すぐに医師がやってきて、瑛人を診察室に呼んだ。
「お母様は気を失って倒れていただけのようです。無事ですよ。念の為、意識が戻り次第、検査を行います。」
「わかりました。ありがとうございます。」
「失神というのは、様々な起因がありましてね。軽くてもいいので持病や障害はありますか?」
「なかったと思います。どちらかといえば健康な方です。友人と軽い運動もしてますし。」
「では、精神的な面での原因は考えられますか?」
「…家庭のことが、あるかもしれません。」
医師は何かわかったように頷いた。
「一応、心療内科にも検査入れときますね。パニック障害やうつ病の症状でストレスで失神しちゃう場合があるからね。そこも見ておきましょう。」
「よろしくお願いします。」
瑛人は病室を出た。それから病室に移ること3、4時間、母親がゆっくりと目を開けた。
「瑛人…」
「母さん、起きたね。」
「…学校はどうしたの?」
「そんなんもう休んでるよ。」
ごめんね、といいつつ隣にいる息子に少し嬉しそうである。父親にも一応連絡したところ、仕事で行けないと言われた。
「明日から検査だから、そのまま入院してもいいってよ。」
「ううん。もう帰らなきゃ。」
母親は家事のことや家のことを考えている様子だった。
「無理しないでよ。」
「大丈夫、大丈夫。」
母親は笑っているが、医師から言われた「精神的な面での原因」という言葉が頭から離れなかった。なので母親が帰宅しないように説得した。お昼を買いに外に出ると、日南からLINEが来ていた。
おかーさん、どう?
母親が眠っている間に、瑛人は日南に母親のことを連絡したのだ。元チームメイトたちとの食事も断った。病院の外のベンチに行き、瑛人は日南に電話をかけた。今は休み時間のタイミングなので、日南は何コール目かで出た。
「もしもし。お母さん、目覚めたよ。」
「よかったぁ。普通に会話とかできてるわけ?」
「うん。寝起きみたいな感じだったから、大丈夫。」
「ママ大事にしろよー。」
「そうだね。今晩、母さん入院だからさ、俺が家事とか料理とかしなきゃ。」
「できねーだろ。料理はなんか頼めばいいじゃん。あ、私弁当渡そっか?」
「いいの?食べたい。」
「バイトないし、いいよ。病院持ってもいいけど。」
「一人で来れる?」
日南は電話越しに眉を釣り上げた。千夏はそれを見て爆笑している。
「うざ。病院どこか教えて。」
日南と瑛人は少し談笑したあと、電話を切った。心なしか落ち着いた瑛人は、お昼ご飯を買って、また母親の病室に戻った。
「食べられそうなもの買ってきたよ。」
瑛人はゼリーやお茶を病室の机の上に広げた。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.90 )
- 日時: 2021/06/27 01:20
- 名前: mono (ID: tO5N9Mr.)
日南は放課後、思いもよらぬ速さで帰宅した。途中スーパーに寄り、晩飯の材料を買ったのだ。小さい頃からお留守番をしていた日南は、中学生の頃から自炊していたので腕前は人並み程度ならある。ただこの風貌なので過大評価してもらえるのだ。ロコモコ丼を作るためにひき肉を使ってまずはハンバーグを作るのだ。その前にご飯を炊くのを忘れていて、慌てて炊飯器を棚から引き出した。トマト、水菜やレタスを刻んで、野菜も豊富にする。瑛人の父親も口にするとあって、食べやすいように和風のソースにした。スープも卵をかき混ぜて溶かしたものに、豆腐とほうれん草が入っている。
「よし。」
1時間ほどで盛り付け、梱包まで終わった。もう午後5時を過ぎていたので、少し慌てて家を出た。弁当2つ(瑛人と瑛人の父親)の分を大事に抱え、電車に乗りこんだ。瑛人が駅まで迎えに来てくれたので、日南はすぐに弁当を渡した。
「わざわざごめんね。あのさ、ちょっと時間ある?」
「あるけど。」
「せっかく母さんに会ってく?」
「え、瑛人のママに?」
「うん。」
日南は珍しく頭を抱えたし、そのまま後ろを向いて帰ろうとしたが瑛人に引き留められてしまった。
「やだ!絶対、また倒れるよあんたのママ。」
「大丈夫だよ。母さんさ、家で倒れる前に言ったんだよ。俺が好きな女の子なら母さんは止めないって。父さんは反対してるけど。」
「じゃあ、むり!」
「まだ会ってないじゃん。母親はちゃんと話してくれるよ、俺が保障する。」
「…。」
「日南がいい子だって、わかってほしいんだ。」
父親にあれだけ言われたので、まずは母親から攻めていくことにした。母親が父親に萎縮しないでいられるようになるには、日南の存在が必要だと思ったのだ。
「わかったら、ママの体調が良くなるってわけ?」
「体調っていうか、心の病気の問題かもしれない。日南に力になってほしい。」
瑛人にここまで何か頼みごとをされたのは、初めてである。仕方なく受け入れることにした。日南は瑛人の両親に会うときは髪を黒く染めることを決めていた。金髪でスキニーに短い丈のトレーナー姿の日南は、完全に服装を間違えたと肩を落としている。
「ねぇ、なんか言われてもあんたが言い返してよちゃんと。」
「もちろん。」
瑛人は日南の手を握って歩き出した。日南は弱々しく手を握り返していたが、足取りが重い。
「やっぱ、むり…。」
日南が項垂れるも瑛人は歩き続けている。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.91 )
- 日時: 2021/06/27 02:09
- 名前: mono (ID: rMENFEPd)
瑛人がまず先に、母親のいる病室に入った。
「体調どう?」
「もう大丈夫よ。でもたまにね、冷や汗とか動悸が止まらないときがあって…。」
「明日検査だけど、早めに見てもらう?」
「ううん。大丈夫よ。」
日南は病室のドアに隠れている。やっぱ、体調悪いんじゃん!今入って心臓でも悪くなったらどーすんだよ!日南は一人で足踏みをしたり、頭を掻いたりして、すれ違う看護師にじろりと見られている。
「あのさ、会わせたい人がいるんだけど。」
「どうしたの?お友だち?」
「ううん。彼女。」
「…ほ、ほんとに?今、近くにいるの?」
声からして母親は慌てふためいているのが日南にも伝わってくる。
「うん。日南、」
日南はもう捨て身の状態で病室に足を踏み入れた。目を瞑って、母親と目を合わせないようにベッドの横までやってきた。恐る恐る、目を開くと瑛人の母親が目を丸くして日南を見ている。
「あ、あの、瑛人の彼女の日南です。はじめまして…」
睨まれて勘当されて終わりであろう。と思いきや、
「瑛人の母の、平賀留美子です。はじめまして。」
「今日の父親と俺の分の弁当、日南が作ってくれたんだ。」
「ま、まぁ…お料理できるの?」
「簡単なものしかできないスけど…はい。ちょっとなら。」
日南の見た目で料理ができることに驚いている。さらになんどもくまなく全身を見ている。本当に格好を間違えた。
「あ、俺さ、日南の分の飲み物買ってくるから二人で話しててよ。」
「ちょ、一人にすんなって…!」
日南の叫びも虚しく、瑛人は消えてしまった。日南はずっと下を向いている。もう何言われる覚悟もできているが、それにしても怖くて仕方がないのだ。若さが残る貴婦人、そんな言葉がぴったりである。
「座っていいわよ。楽にしてね。」
「あ、すんません…。」
日南はゆっくりと腰掛けた。
「実は、今日、瑛人のママには会うつもりなくてこんなカッコで来て、ごめんなさい。」
「全然いいのよ。」
返す言葉が見つからなくて、もう一度頭を下げた。
「瑛人と遊んでて、楽しい?あの子、結構屁理屈がちっちゃい頃からすごいから。」
「楽しいです…でも瑛人の勉強の邪魔したくないから、あんまり遊ぶのもちょっと良くないって思ってます、最近は。」
留美子からすれば、思っても見なかった言葉である。
「私すごいバカだけど、瑛人の夢はちゃんと叶えてあげたいんです。」
日南から見たらどういう感情かわからないが、留美子は軽くため息をついた。日南はビビっているので、何か鼻で笑われたかバカにされたかと思っているが。
「そうね。そうしなきゃいけないのはわかるんだけど…瑛人はそれができないかもしれない。」
「…わかってます。大学でもやりたいことができないってよく言ってます。」
「そうよね。でも経営者の息子を育てるのは頑張ってきたつもりなの。それを裏切られるのが悲しいって思ってるなんて。嫌よね、こんな義母。」
「…でも瑛人、ママのことは好きですよ。パパは嫌いって言ってるけど。ママ、あ、留美子さんのこと悲しませたくないから、悩んでるんじゃないんですか?ほんとは瑛人だったらもう進路も決めてると思いますよ。」
「そうだといいんだけどね…」
「そうです!絶対そう!だって、瑛人は留美子さんの息子だもん。だから、瑛人の味方になってほしいです。」
留美子はそれを聞いて目頭が熱くなってしまった。日南は真面目な子だったのだ。自分にも子どもがいるからわかる。しっかりと親に愛されている子で、言葉遣いは決して良いと言えなかったが自分を持っている子である。そんな子に瑛人は出会ってくれたのだ。
「…ありがとう。」
「あ、調子乗って、すみません。」
「ううん、瑛人と一緒にいてくれてありがとうね。これからも、隣にいてあげてね。」
「はい!もちろんス!」
留美子は笑顔で日南と瑛人の話をし始めた。何事もなかったように、瑛人は帰ってきた。
「瑛人に日南ちゃんはちょっと勿体無いんじゃない?日南ちゃん、すごい美人だから。」
「え、そんなことないです。」
「そうかな?俺も負けてないけど。」
母親の顔色も明るくなっている。1時間ほど話が盛り上がった。
「今度うちにいらっしゃい。」
「はい、お邪魔しました。」
日南と瑛人は病室から出ていった。母親はどッと疲れが出てきたようだが、柔らかい表情でまた眠りについた。
「ありがとうね。」
「うん。留美子さん、優しいね。」
「そう、優しすぎるんだ。」
「だから具合悪くなったのかなって思ったけど。」
「かもね。でも日南とおるときは楽しそうだったよ。」
病室へ向かうときと足取りがまるで違う。どんどん日が伸びてくる夕方、二人で駅に向かって歩いている。
「勝手に呼び出しておいて何だけど、日南の帰したくない。」
「え?」
「まだ一緒にいたい。」
「うーん、今日は家帰りなよ。」
「わかってる。でも明日は予備校ないからさ、どっか行こう。」
「久々にゆっくりしたいなぁ。」
日南の家でまったりすることになりそうだ。日南は瑛人と改札で別れると颯爽とホームに向かっていった。こうやって地味にドライなところが、瑛人をいつまでも魅了して止まないのである。
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