コメディ・ライト小説(新)
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- 噛ませ犬が愛しすぎてツラい
- 日時: 2021/12/31 02:54
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
醜いですが、どうぞ読んでみてください。
なんか見知らぬ間に賞をいただいていました…!
ありがとうございます。作者の多忙な時期が過ぎましたら、また再開するのでどうぞよろしくお願いします。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.31 )
- 日時: 2018/12/12 23:57
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
日南は瑛人にマンションの前まで送ってもらったあと、ベッドに直行した。というか相変わらずあの男は私に冗談か本気なのか、よくわからないことばかり言ってきてウザイ。最後も、
「また会おう。俺が暇じゃないけど」
とかマジで意味不。
「あ、」
思わず日南は声を上げた。携帯には100件を超えた礼の着信、日南はバスに乗ってから一日中サイレントにしていた。全く携帯を触っていない。日南は急いで掛け直そうとした。しかし日南の手はしきりに止まった。今日のこと、礼になんて話したらいいんだ。
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.32 )
- 日時: 2018/12/17 00:15
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
(※初めて閲覧した際に少し書いた感想も入っているので、分かりづらい部分ありましたら、申し訳ないです)
こんばんは、初めまして( ᐛ )و
てるてる522と申します。
題名が気になって閲覧しました。何となくギャグものかなぁ、と最初思っていたらもちろん面白いシーンが盛りだくさんでしたが登場人物それぞれが少しずつ悩みを持っていたりしていて、それがリアルだな、と読んでいて感じました。
ついつい画面の前でニヤける自分や、「凌くんええなぁ←」としみじみ感じたり……とにかくサクサク読めてしまいました。 最高です٩( ᐛ )۶
瑛人くんも凌くんも、どっちも好きです。
あと個人的に礼ちゃんの置かれている状況にもしも自分が……と考えると、とんでもなく辛いです、ほんとに。
これからどうなっていくのか、すごく楽しみです!
素敵な作品をありがとうございましたm(*_ _)m
これからも頑張ってください!!!
byてるてる522
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.33 )
- 日時: 2018/12/18 23:32
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
>>32 てるてる522さん
初めてまして、感想ありがとうございます。私自身、もうちょっと礼のことを上手く模索出来たらいいなと思ってます。
てるてる522さんの感想とても励みになりました!これからも書いていくので、よければぜひ見てくださいね。
By mono
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.34 )
- 日時: 2018/12/19 20:49
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
「礼、おは…」
次の朝、日南が礼を見つけて声をかけようとすると横には凌がいた。あれ、礼って瑛人のこと、日南が不意に思い立ったときに礼が日南に気がついて振り返った。
「あ、日南。おはよー」
「おは」
まぁうちら3人一緒に歩いてても不自然じゃないし。日南はいつも通り礼に腕を組まれて登校している。
「凌、お前朝練は?」
「え?…あぁ今日はサボった」
「朝弱いからね」
「礼に言われたくねーよ」
久しぶりに3人で仲良く会話をしている。凌は日南をちらっと見た。マフラーに顔をうずめながら礼と笑いあっている。髪がマフラーの中にふわっと閉まってある。凌にとって、ちょっと反則的な防寒の仕方だと思った。だけど、俺にはもう日南に偉そうなこと言ったり、つっかかったりする資格はないんだ。
「日南、瑛人くんとは?」
「え?平賀瑛人?」
あのねー、と知らない誰かの話を始めた。
「結局メシだけ食って解散したよ」
「なんだー!遊べばよかったのにぃ」
「それは礼がすることだろ」
「違うよー」
礼は凌に目配せをした。凌は昨晩のことを思い出し、嫌そうもしくは照れ隠しのように顔を背けるしかなかった。俺は、最低だ。
「瑛人は、いいの?」
「わかんないや」
どうすりゃいーんだよ。と慌てて、昨晩解散してすぐの瑛人に電話をかけたところ、何かをぶつぶつ呟いて(自己処理)、直ぐにアリバイ工作をし始めた。日南には難しく何を言ってるのか分からなかったが、瑛人に言えと言われたことを言ったまでだった。
「まぁ礼なら黙ってても男子寄ってくるよ。むしろ黙ってた方がよくね」
「えー、ひどい!日南だって、ずっとニコニコしてた方がいいもん」
3人は駅に着いた。今日もまた一日が始まる。
「凌もそう言ってるから、ね?凌?」
「あぁ、うん」
「お前はずっとサッカーしてればいいよ」
なんだよそれ。別に、俺がピッチにいても日南は見に来た試しがないクセに。ますますやめたくなくなった。
「俺だってずっとサッカーしたいよ」
「じゃあすれば?」
「できねーんだよ」
凌がやりたいならやりゃーいーのにな。日南が何気なく礼に呟くと、礼は頷いたあとすかさず凌の顔を見た。実に弱い表情をしている。やっぱり日南に言われたら、サッカー続けて、私の元からいなくなっちゃうの?
- Re: 噛ませ犬が愛しすぎてツラい ( No.35 )
- 日時: 2018/12/29 00:12
- 名前: mono (ID: RO./bkAh)
隆也と瑛人は校門を抜けた。校門を抜ける際は一礼をしなければならない校則があるが、瑛人と隆也は知ってか知らないか他の生徒より明らかに頭を下げずに通り抜けた。
「日南ちゃんとどうだった?」
瑛人はいつも友人たちとは、ゲームの話か学校の愚痴ぐらいしか話題がない。ココ最近はずっと女の話ばかりである。瑛人は男女共に一目置かれているし、破壊的に頭が良すぎる。
「普通」
「つれないなぁ。まぁうちの高校の王子に万が一スキャンダルがあれ…」
「そのあだ名やめろよ」
「えぇ?王子って瑛人にぴったりだと思うなぁ」
教室に入るなり、女子に「ねぇ?」と隆也は声をかけた。女子はなんだか分からないがとりあえず隆也と瑛人に絡まれたということでできる限り首を縦に振っている。
「気色悪いな」
瑛人は席を立った。
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