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Crimson Soldier 【完結】
日時: 2010/04/29 18:59
名前: 嵐猫 (ID: kix7MxaA)

こんにちは、嵐猫です。らんまお、と読みます。
なぜか消えてしまったので、たてなおしました!!

Crimson Soldier=深紅の戦士、という意味です。
ちょっとグロあると思います。

では、どうぞ。

お客さま
・朝倉疾風様
・nanasi様

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Re: Crimson Soldier ( No.23 )
日時: 2010/02/14 18:43
名前: 嵐猫 (ID: r3UXBQ7u)

◆EpisodeⅧ

「あれ、貴方狂ってない? 闇夜ァ、大丈夫だったよ」

紅音が軽く、ヘラヘラと言う。 
だが3人は少し、青ざめた顔をしていた。 少し、だけね。
少年はまだ、紅音に杖先を向けていて、いつでも戦闘可能状態。

ヴィア帝国では、珍しい金髪。 そして、灰色の瞳。

ちなみに、魅叉と紅音は茶髪。 闇夜と雪は黒髪。
皆、同じ薄い青色の瞳だ。

「貴方、名前は?」

紅音は剣先を少年に向け、言う。
少年は少し驚いた表情をしてから、

「黒魔導師、夜冬」
「ヤト? ・・・・・・ふーん、夜冬くんね」

言ったのは闇夜だ。 同じ黒魔導師である、『仲間』に。

ちなみに、ヴィア帝国の特徴は2つある。
1つは、世界で1番黒魔導師の人口が多いこと。
もう1つは、赤魔導師が紅音しかいない、ということ。

「もう1回訊くよ? 君たちも狂ってるのかな?」

1回目は紅音だけに対する質問だった。
───が、2回目は複数形。 つまり、紅音+3人への質問になった。
夜冬くんの杖先からは少しだけ、電流がバチバチと音をたてている。
本当に、いつでも攻撃可能。 4人の少女を疑っている証拠だ。

「狂っていたら、とっくに夜冬を殺してるよ」

サラッ、と言ったのは魅叉。 涼しい表情をしている。
夜冬はポカン、とした。 

「そ、そうだよな」
「ところで夜冬くんはさ、何をしていたの?」

雪が窓から身を乗り出して言った。

「ここで乱闘があったでしょう? 止めようと思って」
「じゃあ、夜冬くんは今のところ、普通、なんだね」

紅音が白銀の剣を右手で弄びながら、言った。

「僕の他にも、仲間がいるよ。 今のところ普通の」
「ヴィア帝国に?」
「はは、勿論。 まさかこの国から出られるとでも?」

「今から出ようと───」

と、魅叉が言いかけたが、闇夜が素早く口止め。
右手で魅叉を押さえながら笑顔で、

「仲間っていうのは、どこにいるの?」

夜冬に問いかけた。

「ん? 来る? なら、ついてきて!」

夜冬は最高の笑顔で、嬉しそうに言うのだった。

Re: Crimson Soldier ( No.24 )
日時: 2010/02/14 19:00
名前: 嵐猫 (ID: r3UXBQ7u)

◆EpisodeⅨ

夜冬はスタスタと歩いて行ってしまった。
急いで魅叉たちは家から出て、夜冬の後を追う。

ヴィア帝国の家は大抵、石で造られた家が多い。
その、石で造られた家には、血がベッタリとついていることも多い。
ヴィア帝国ならではのことだ。

「こっち、こっちー」

夜冬は杖を振り、場所を教える。
魅叉たちは走ってその場所まで行く。

「いい? 絶対に僕を見失わないで。 迷っちゃうからね!」

返事する間もなく、夜冬は走り出した!
4人は驚き、全力で走り出す! 

石造りの家が並ぶ、たくさんの家の間の小さな道。
そこを、右、右、右、右にまがり、
さらに、左、左、左、そして、右。
しばらく真っ直ぐな道を走り、再び右。左、右。

こんな細い道、普段は通らない。 初めて見る道が多い。
道のいたるところには、たくさんの血痕。 誰かの骨。
もう、ホラー映画が何本も撮れるだろう。

全力で走っていたから、さすがに疲れが出てきた。
「もう歩こうよ・・・・・・」
そう言おうと誰もが思った瞬間、夜冬は立ち止まった。

薄暗い通りだ。 少しボロそうな、石造りの家が並ぶ通り。
その中の1つの家の前で夜冬は、

「ここ。 着いたよ」

到着を告げた。

本当にこんな家に、普通の仲間がいるのだろうか?

4人は不安だった。

「───ヴィア帝国、最初の皇帝の子供の名前は」

突然、家の中から声がした。
夜冬は素早く、

「リディア・アーディー・ヴィア。 女帝になったが、殺された」
「正解。 その声は、夜冬だね。 入ってよし」

ボロイ家の扉が開いた。

Re: Crimson Soldier ( No.25 )
日時: 2010/02/14 19:10
名前: 嵐猫 (ID: r3UXBQ7u)

テスト近いので(あと一週間ですよ!)、
更新スピードが亀以下になるかもです。
はー、学年末テストだなんて。 嫌だー。

Re: Crimson Soldier ( No.26 )
日時: 2010/02/14 19:35
名前: 嵐猫 (ID: r3UXBQ7u)

◆EpisodeⅩ


長い金髪、紫の光のない瞳。 年齢は17くらい?
紺色のローブを纏った、17歳くらいの女がいた。

この人が、この家の主? 夜冬の仲間? 普通の人?

「まー、色々と。 久し振りの客だね」
「僕たちと同じ、普通の人たちだよ♪ 安心してよ」
「というか、普通の人以外は受け付けないよ」
「そうだったね」

女の人は、どうぞ、と少しだけ無愛想に言った。
紺色のローブだから、黒魔導師なのだろうか。

ぞろぞろと家の中に入ると、4人くらい、少年少女たちがいた。
勇者が2人、白魔導師が2人。
そして、黒魔導師の夜冬と、黒魔導師?の女の人。

家の中は結構綺麗だった。
きっと毎日掃除しているんだろう、と誰もが思うくらい。
女の人は魅叉たちを見て、

「あたしは、ジャンヌ・レスト。 錬金術師だよ」
「れ?! れれれれ、錬金術師?!!」

この世界には、4種類の人間しかいない。
錬金術師など、今では絵本の中でしか存在しない。

本当に、錬金術師が存在するなんて、ありえないのだ!

「錬金術師って、この世界にいないはずじゃ・・・・・・?!」
「裏ではね、いるのさ。 いろんな人が存在するんだよ、世界って」
「す、すごい・・・・・・。 本物の錬金術師!」

「さ、あたしは名乗ったよ。 あんたたちは?」

4人は軽く、自己紹介をした。
ジャンヌは1人1人を、頭の先からつま先まで、しっかりと見ていた。

「んじゃ、ガキたちでも紹介するか。 夜冬はしたんだろ?」
「うん。 出会った瞬間にね」

最初に紹介されたのは、白魔導師の少女。
クセのついた赤毛に、右目には眼帯をしている。
名は、霧花。 10歳。

次は、白魔導師の少年。 白都。 12歳。
黒い髪に、ジャンヌと同じ、光がない紫の瞳。

そして、勇者の少女、癒慧。 16歳。
腰まである茶髪に、霧花と同じく、右目に眼帯。

最後に、勇者の少年、魁。 16歳。
寝癖っぽい跡がついた黒髪に、琥珀の瞳。
左頬に、傷跡がある。

そして、黒魔導師の夜冬。 錬金術師のジャンヌ・レスト。

この人たちは、普通の人たち・・・・・・らしい。

Re: Crimson Soldier ( No.27 )
日時: 2010/02/14 19:54
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

普通=狂ってない

って訳ですよね。


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