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Crimson Soldier 【完結】
日時: 2010/04/29 18:59
名前: 嵐猫 (ID: kix7MxaA)

こんにちは、嵐猫です。らんまお、と読みます。
なぜか消えてしまったので、たてなおしました!!

Crimson Soldier=深紅の戦士、という意味です。
ちょっとグロあると思います。

では、どうぞ。

お客さま
・朝倉疾風様
・nanasi様

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Re: Crimson Soldier ( No.13 )
日時: 2010/02/06 19:52
名前: 嵐猫 (ID: dbgvt7za)

◆EpisodeⅣ

「そんなに痛かったの、紅音」

あははは、と魅叉が笑った。勿論、雪も笑っている。
紅音は闇夜に、

「だからね闇夜。 違うんだってばああ!」

ちょっと保留。

Re: Crimson Soldier ( No.14 )
日時: 2010/02/06 20:00
名前: nanasi (ID: XTwzLzPc)

了解です

あっそうだ!もしよかったらうちの奴も見に来てください。

Re: Crimson Soldier ( No.15 )
日時: 2010/02/08 20:09
名前: 嵐猫 (ID: 7K.EniuH)

nanasiさん

あ、はい^^
今から行きますね〜!

Re: Crimson Soldier ( No.16 )
日時: 2010/02/08 20:29
名前: 嵐猫 (ID: 7K.EniuH)

◆EpisodeⅣ

「そんなに痛かったの、紅音」

あははは、と魅叉が笑った。勿論、雪も笑っている。
紅音は闇夜に、

「だからね闇夜。 違うんだってばああ!」

紅音は必死になって、違いますよと否定。
だが闇夜はわざと、魅叉の冗談にのって紅音をイジってみるのだ。

「魔法使って治すのは─────」

痛くないでしょう?、と。紅音が言おうとしたその、瞬間。
窓硝子さえも壊れてしまいそうなくらいの大声が、聞こえてきた。
そして、次に聞こえてきたのは、人々の悲鳴と建物が崩れる音。

きっと、さっきの乱闘が大事になったのだろう。
きっと、黒魔導師が大勢いたのだろう。

たくさんの呪いの呪文を唱える声が、
たくさんの狂った笑い声が、
たくさんの罪もない人たちの悲鳴が、

魅叉、闇夜、紅音、雪の頭に響いた。
闇夜と雪は耳を塞いで蹲る。
魅叉と紅音は、布がかけられた水晶玉を持ち、部屋の中心に置いた。

悲鳴と呪文を唱える声、建物が崩れる音。
この音は全て、水晶玉に吸い込まれてしまった。

静寂が訪れた。

勿論、外での乱闘がなくなったわけじゃない。
この部屋に響く音、全てを水晶玉に取り込んだのだ。

「よくこんな国、統治できるよなぁ・・・・・・!」

闇夜が小さな声で言った。

本当に、よくこんな狂った国を統治できるよ。
皇帝、ユーリ・ヴィア。 皇妃、ティーニア・ヴィア!
2人は狂った黒魔導師だ。王が狂えば、民衆も狂うのか。

噂によると、2人の趣味はこの乱闘を城の高い場所から眺めること。
頭に治療をしてやりたい気分だ。

Re: Crimson Soldier ( No.17 )
日時: 2010/02/08 20:41
名前: 嵐猫 (ID: 7K.EniuH)

◆EpisodeⅤ

「思ったんだけどさ、ここから出ようよ」

ポツリ、と魅叉が言った。
他の3人はしばらくキョトン、として顔を見合わせる。
しばらくしてから紅音が、

「まさか乱闘に加わるとか? ヴィアの血でも目覚めたの?」

ヴィアの血、というのはヴィア帝国人の血。
つまり、狂った人の血、ということだ。

魅叉は紅音の問いかけに「は?」という顔をする。
紅音も、「は?」という顔をする。

「あ、そういう意味でなくて」
「じゃあ、どういう意味?」

「いや、だからさ。 この国から出よう、ってこと」

再び訪れた、静寂。
雪と紅音は驚いた顔で魅叉を見つめた。
───非難、ってことかな?

「ちょっと、魅叉。 どうやって出るつもり?」

闇夜が訊く。 
魅叉はしばらく考えるような仕草をしてから、

「あの夕日に向かって走るんだーッ!!」

ゴツ、と無言で闇夜は魅叉の頭を殴る。

「でも、どうやって出る、ってさ。 普通に出ればいいんじゃない?」

紅音が言った。

まあ、普通に考えれば、普通に出ればいいのだ。

だが、この帝国に普通は存在しないのだ。
狂ったこの帝国に、普通など存在しない。

「普通なんて、この国の辞書にありますか」

闇夜がため息まじりに言った。

「ないねー・・・・・・」

と答えたのは、雪。

「じゃあさ、強行突破しようよ?」

魅叉がニコニコと言うのだった。


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