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- Crimson Soldier 【完結】
- 日時: 2010/04/29 18:59
- 名前: 嵐猫 (ID: kix7MxaA)
こんにちは、嵐猫です。らんまお、と読みます。
なぜか消えてしまったので、たてなおしました!!
Crimson Soldier=深紅の戦士、という意味です。
ちょっとグロあると思います。
では、どうぞ。
お客さま
・朝倉疾風様
・nanasi様
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- Re: Crimson Soldier ( No.3 )
- 日時: 2010/02/05 20:52
- 名前: 嵐猫 (ID: H/64igmC)
◆EpisodeⅡ
どこかで、建物が崩れる音がした。そして、人々の叫び声。
死んでいく者の声や、狂った者の声がはっきりと聞こえてくる。
───これが、ヴィア帝国の朝だった。
例えば、クラウン王国。
この世界で最も平和な王国だ、といわれている。
そんな王国の朝は、小鳥の鳴き声、明るい人々の声が聞こえてくるんだろう。
そこに朝日が入ってくるのだろう・・・・・・。
ヴィア帝国では、考えられない朝だ。
ヴィア帝国は、この世界で最も危険な国。他の者の入国は許されない。
一体今まで、何人の人が入国して、殺されてしまったんだろう。
このヴィア帝国には、狂った人間が多く住む。
血を見たい、と叫ぶ者。突然の殺人衝動にかられる者。
武器を持っただけで何かを破壊したくなる者・・・・・・。
本当に危ない国だ。よくこんな国を統治できるな。
自分の部屋から、これから血の海になるであろう場所を見下ろす少女。
蒼い剣を持ち、ショートの髪をした少女、魅叉。
ちなみに勇者である。
魅叉は普通の勇者だ。
そんな、突然誰かを殺したくなるような子ではない。本当に正常だ。
でも、噂によるとヴィア帝国の人にはそういう血が流れているらしい。
だからいつか、狂ってしまうかもしれないのだ。
───でもどうせ、噂じゃないか。
「ふ〜っ、危ないなぁ。死んじゃうところだった」
外の風景を見ていると、魅叉の部屋の扉が開き、1人の少女が入ってきた。
肩につくくらいの髪に、赤いローブを身にまとった少女、紅音。
勿論、ヴィア帝国人だ。魅叉の仲間である。
そして、とても少ない赤魔導師でもある。
「本当だ、頬に血がついてる」
「あ、これ?・・・・・・誰かの返り血でーす」
「うわー、本当? さっさと拭いたほうがいいよ」
紅音は白いタオルで、頬についた返り血を拭く。
「あぁぁ、いつの間にかこんなところに切り傷がッ」
紅音は自分の腕を見ながら叫んだ。今まで気づかなかったようだ。
───感覚麻痺でもしちゃったのかよ。
そんなことを思いつつ、魅叉は仲間である白魔導師を呼んだ。
- Re: Crimson Soldier ( No.4 )
- 日時: 2010/02/05 12:52
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
来ました!
新しい小説、しかも魔法とかが出てくるみたいですが面白そうです。
頑張ってください
- Re: Crimson Soldier ( No.5 )
- 日時: 2010/02/05 20:54
- 名前: 嵐猫 (ID: H/64igmC)
朝倉疾風さん
コメントありがとうございますー!
魔法などなど、たーくさん出す予定ですっ。
頑張ります!
- Re: Crimson Soldier ( No.6 )
- 日時: 2010/02/05 21:05
- 名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)
魔法=憧れ
一つ魔法が叶うとしたら何をお願いする?
って聞かれた時、迷わず
「魔法を一生涯使わせろ! って頼む!」
そう答えていた私なんで!
- Re: Crimson Soldier ( No.7 )
- 日時: 2010/02/05 21:13
- 名前: 嵐猫 (ID: H/64igmC)
◆EpisodeⅢ
「いいよ、これくらい自分で治せる」
そう言って、紅音は自分の腕に手を当てた。
すう、と優しい光が紅音の怪我を包み込むように覆う。
そして、あっという間に怪我は治ってしまった。
本当に赤魔導師はいい。白・黒魔法も使えるし、剣も使えるのだから。
しかも、召喚することだってできる。
これだから、赤魔導師は希少なのだ。
昔、赤魔導師はたくさんいた。なのに、こんなに希少になってしまった。
「さっき、呼んだ・・・・・・?」
ひょこ、と1人の少女が扉の隙間から顔を覗かせた。
肩より長い髪に、白いローブを身にまとった少女、雪。
白魔導師で、魅叉の仲間である。勿論、ヴィア帝国人。
「ごめーん! もう何でもないやっ」
「紅音、怪我してたの? 自分で治せたかぃ?」
「痛いよぉ、て泣きながら治してたよね〜」
「え、そうだったの?」
「違う、違う、違うー! あっという間に治ったからね?」
いつものように、魅叉が紅音をからかう。
それを紅音が止めようとするが、魅叉は止まらない。
雪は笑うのだが、たまに魅叉のからかい相手になってしまうのだ。
「ちょっと、あんたたち。何やってるのよ」
続いて顔を覗かせたのは、黒いローブを身にまとった少女。
少しだけ呆れたような表情で魅叉たちを見ている。
肩につくくらいの髪。ヴィア帝国人、黒魔導師である。
勿論、この少女、闇夜も魅叉の仲間である。
「ん、闇夜。紅音が怪我をね「ストーップ!!」
魅叉の声を、紅音が遮る。
すると闇夜はニコニコ笑いながら魅叉と紅音に近づいてくる。
そして、とても少女とは考えられないような力で、
「・・・・・・っと」
魅叉と紅音を引き剥がす。
それから、
「さぁ、魅叉! 続けて?」
ニコニコの笑顔で言うのだった。
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