ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Crimson Soldier 【完結】
日時: 2010/04/29 18:59
名前: 嵐猫 (ID: kix7MxaA)

こんにちは、嵐猫です。らんまお、と読みます。
なぜか消えてしまったので、たてなおしました!!

Crimson Soldier=深紅の戦士、という意味です。
ちょっとグロあると思います。

では、どうぞ。

お客さま
・朝倉疾風様
・nanasi様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27



Re: Crimson Soldier ( No.104 )
日時: 2010/03/26 21:43
名前: 羽鳥 (ID: LF8j4K3p)

◆EpisodeXXXVI

「漆黒の闇が、突き刺さる」
女帝である、わたしは小さな声で呟いた。

大黒魔導師の闇の攻撃を、受けてみよ?
苦シイだけじゃ、すまないからの?

わたしの杖先からは、不気味なほど真っ黒な光の球体が、光を放つ。
その光は、漆黒になっていく。

そして。

「うッ?! がああ、ぎゃあああああああああ!!!」
勇者2人と、黒魔導師の叫び声が聞こえてきた。

今、わたしがしたのは闇の攻撃。
漆黒のエネルギー体を、針のように尖らせて、ぶっ飛ばした。
───勇者2人と死にかけの黒魔導師の場所へ!

白魔導師と赤魔導師は、土煙のせいで見失った。

だから、きっと、治癒なんてできない。
たくさん血を流して、オシマイだ。

百年奴隷にしてやろうぞ?

「………・・・っか? ……っはああ?!」

突然、わたしの体に激痛が走る。
そして、出血しているのを感じたときには遅かった。

Re: Crimson Soldier ( No.105 )
日時: 2010/03/26 21:51
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

100とっぱ おめでとうございます^^
これからもがんばってください。

Re: Crimson Soldier ( No.106 )
日時: 2010/03/26 22:02
名前: 羽鳥 (ID: LF8j4K3p)

◆EpisodeXXXVII

どういうことだ、これは?!
何故、わたしの体に傷が?!

背中を、思い切り何かで切りつけられた。
───これはッ。

「そこだなああ?! ガキ勇者!」
びゅうっと、わたしは小さな炎を出した。

その炎は、勇者のローブの裾を焦がしただけ。
くそ、出血が多すぎる。

このわたしが、ガキにやられるなんて・・・・・・!
許せない、許せない!

何もかも、全部全部全部!!!

壊してやろうか!!!





「ローブの裾、焦げちゃった」

魅叉が、小走りで戻ってきた。
ウィンと闇夜の場所へ。

ウィンの左腕には、大きな傷跡。
魅叉の頬と右脚にも、大きな傷跡。

闇夜は、血を流しながら苦しんでいる。

白か赤魔導師、どっちかいれば治癒できたんだけどなあ。
雪も紅音も、土煙で見失ってしまった。

一番、最悪な状態だ。

「み……、魅叉! ウィン! 来る、来る! 破壊が!」

突然、苦しそうに顔を歪めながら闇夜が言った。
「え」

次の瞬間、何もかもが爆発し、破裂し、裂け、崩れた。

また、みんなバラバラになっちゃう!!
魅叉はウィンと闇夜の手を、強く握ろうと近寄った。


「────見つけた、わたしの執事、守護サン」
ふと、優しい声がした。 
魅叉とウィンは、振り返る。 そして見る、声の主を。

声の主は、サファイアのような剣を握った女性だった。
その女性は、その剣で円を描く。

「西の水、東の緑、豊かな自然を生み出す。
 出でよ、大いなる全てを生み出した母よ───!

 女神シルヴァ、召喚!」

一回聞いたことがある、召喚の呪文。
たしか、夜冬たちと戦ったときに紅音が……。

眩い光と共に、女神シルヴァは現れた。
白い髪に、緑の美しい瞳。
全てを、自然を、生み出した母。 女神シルヴァ。

「大赤魔導師、エル・フルール・ミリアの名の下に」

ミリア帝国女帝、エル・フルール・ミリアは無邪気に笑う。
ミリア帝国の印である、褐色の肌。

「エルさま………!!」
「うん、久し振りだな、ウィン♪」

そんなやりとりをしている最中に、女神は仕事をこなしていく。

Re: Crimson Soldier ( No.107 )
日時: 2010/03/26 22:02
名前: 羽鳥 (ID: LF8j4K3p)

朝倉疾風さん

ありがとうございますー!!
頑張ります^^

Re: Crimson Soldier ( No.108 )
日時: 2010/03/28 19:38
名前: 羽鳥 (ID: sWaVmrWQ)

◆EpisodeXXXVIII

全ての母である女神、シルヴァ。

シルヴァが風のように、舞う。
すると、舞った後の場所には、綺麗な花が咲き乱れていた。
割れた大地は元通り、壊れたものは全て元通りになった。

「エル、貴様あああ! よくもヴィア帝国に入ったなあああ?!」

ティーニアが、絶叫した。
それを見て、エルは可愛らしく笑顔で言うのだった。

「おぉ、怖い怖い♪ 折角ウィンに会えたのにねぇ」

バチィイイン、と音がした。
ティーニアの足元には大きな魔法陣が、紅く輝いていた。

それを見たエルも、足元に大きな魔法陣を出す。
───剣と同じ、聖なるサファイアのような輝きをした、魔法陣。

大魔導師が、魔法陣を使う。
それは、杖や剣を使わずに戦うということ。

「エル様ッ、どうして!」
「久々にはいいでしょう? たまにはこう、やらなくちゃ☆」

ニコッと笑う、ミリア帝国女帝。
それを見ている、憎悪に満ちた瞳で見ている、ヴィア帝国女帝。
魅叉と闇夜は、ちらちらと紅音と雪を捜していた。

「貴様のその顔、いつか消してやろうと思っていたぞ」
ニイと笑う、ティーニア。

「ふふ、ティーニアは素直じゃないね。 素直になりなさ───」
「黙れ、黙れ!」

バチバチと、紅い光線がエルに向かった。
ふっと、エルは再び笑う。
「やっぱりね、貴方は昔から素直じゃなかった」

エルの前に立ちはだかる、全ての女神・シルヴァ。
紅い光線はシルヴァに吸い取られた。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27



この掲示板は過去ログ化されています。