ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- マイナス ちょっとした番外編
- 日時: 2010/06/28 15:53
- 名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)
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まだまだ未熟者ですが、頑張ります。
登場人物>>2
お客様リスト
ユエ様 白兎様 神無月様 風水様
くれは様 結羽様 月兎様
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- Re: マイナス ( No.24 )
- 日時: 2010/06/05 01:02
- 名前: 神無月 (ID: XOYU4uQv)
お久しぶりです☆いやー しばらく来れてないうちに大分進みましたね!
そして新キャラ登場!?
いろは好きですー(^^)
二人の過去が気になる!!
- Re: マイナス ( No.25 )
- 日時: 2010/06/05 08:15
- 名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)
新キャラというか、しがない男子高校生デス。
いろはは一喜一憂しすぎですね((汗
頑張ります(^^ゞ
- Re: マイナス ( No.26 )
- 日時: 2010/06/05 09:32
- 名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)
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いろはが学校に行っている間は、ぼくも暇だ。
やる事が無さすぎる。
仕事もしてないから、のんびりしていられる。 ニート万歳。
あいつらはサボる事なく仕送りをくれるから、楽だな。
………………。
………………。
………………。
本当にやる事がないな。
と、自虐的想像をしていたら、電話が鳴った。
「はい、色影です」
「…………夕衣くんよね」
相手は名前を告げずに、ぼくの名前を当ててきた。
「………お久しぶりです」
「もうあれから3年ね。 元気?」
「なんとかやっていけてますよ」
それなら良かった。
そう相手は言って、 「あの子は? まだ元気なのかしら」 いろはを訪ねてきた。
まだ、ってどういう意味だろなーとか考えながら、
「何で電話なんかかけてきたんですか?」
「一応、兄さんの子だから。 3年間も音沙汰なしで生活費バンバン振りこんでんだから、生きてもらってなきゃ困るなーって思って」
減らず口の絶えない奴。 耳鳴りがしてきた。
このまま切ってやろうかと思う。
「アンタも社会人なんだし、仕事でも探し」
切ってやった。
別に反論する理由もないけれど、遅れた反抗期ってやつかな。 生活費を貰ってるだけでも感謝すべきなんだろうけど。
ⅴ
小学校の宿題で、「おうちの人へ」 という作文をかいてくるように言われた。
ぼくは何をかいていのか分からなくて。
そのままをかいた。
それを読まれて、ぼくは一日部屋にとじこめられた。
あのとき、ぼくは何をかいたんだろう。
よくおぼえてないけれど。
- Re: マイナス ( No.27 )
- 日時: 2010/06/05 11:33
- 名前: 風水 (ID: PA3b2Hh4)
電話をかけてきたのは、叔母さん、ですか?
電話きって正解です!!
部屋に閉じ込められたって……少しだけ過去が
見えてきました
- Re: マイナス ( No.28 )
- 日時: 2010/06/05 12:33
- 名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)
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ぼくの家に、客人が一人がいる。
名前は、佐々波 音音。 ダブル音で何事かと思うだろうけれど、読み方は 「ネネ」 だ。
容姿は、信じられないけど生まれつきの金髪で、一見中学生のように見えるけれど、ぼくより年上だ。
最初そう言われた時、驚いた。 明らかに背も150くらいしかなくて、小柄で、どう見ても20歳以上には見えない。
子供のままのそいつはよく、ぼくの家に来る。
「音音、髪傷んでるな」 「ほっとけ、小僧」
その外見からは想像つかないほど、口が達者だ。
完璧人間、というか。
「小僧、お前はいつまでニートのつもりだ。 さっさと働かんか」
「お前も働け!」
まったく。 自分の事を棚に上げるのがこいつのクセだ。
コイツの言っている事は間違っちゃいないけど、時々矛盾している。
「お前、ぼくより年上なんだろ? 自覚しろ」
「大義。 自分は自由気ままにやっていく」
「ぼくには仕事しろって言ってたくせにな」
ソーメンを啜りながら、音音はじっとぼくを睨んで、
「小僧、自分はお前がどうにも好きになれん」
「知ってるよ」
「だけど、ある意味尊敬はしてる」
音音はそう言い、少しだけ笑う。
ぼくには出来ない笑い方だ。 尊敬するよ。
「あの小娘と一緒に住んでるなんてな」
「……どうも」
こいつは、少し特別な存在だ。
何でもお見通しというか……、少し昔借りがある
「最近、小娘はどうだ?」
先ほどの叔母とは違う、全く嫌悪感を感じない自然な問いかけ。
「男が死ぬほど嫌いなんだろ?」
「それ通り越しちゃってるけどね。 昨日、近所の団高校生に会って混乱したくらい」
明らかに音音は不満そうに、
「迂闊だぞ、小僧」
「反省してマス」
椅子の上で体育座りして、ぼくを見る。 カラコンのせいか、若干灰色だ。
「音音、ぼくはキミに会って良かったと思うよ」
「……どういう風の拭きまわしだ。 お前がそんな事言うなんてな」
音音が微笑んで、箸を置く。
「お前はぼくが “そういう奴” って分かっててもこうして近づいてくれるだろ? 無理しないでもいいのにと思うけど」
「無理なんかじゃない。 言っただろう? 自分はお前を嫌いだけど、尊敬してる」
音音はそう言って、ぼくにドンブリを差し出す。
「旨い。 おかわり」
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