ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- モノクロⅡ 完結
- 日時: 2010/08/28 09:04
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
未熟者です(-_-)
お客様
白兎様 ミコト様 神無月様
くろうさぎ様 風水様 スペシャル様
出雲様
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
- Re: モノクロⅡ ( No.106 )
- 日時: 2010/08/24 11:33
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
ありがとうござます(;▽;)
応援が自分を動かすエネルギーです(>_<)
行きません、行きませんよ!!
スプラッタホラーやサイコは好きだけど、地味な怖さは怖いんです!!
>水妖さん
ありがとコメどうもです\(^o^)/
無駄なコメなんてとんでも……ない、です……よ?笑
いつも神無月さんはじめ、愉快痛快な仲間たちのtalkに笑わせてもらってます☆
>神奈月さん
セルフサービス化してますね(~_~;)笑
おもりかえりコーナー設置しそうです
ホントに緊急避難しないと!!笑
>スペシャルさん
- Re: モノクロⅡ ( No.107 )
- 日時: 2010/08/24 13:04
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
リアナイトの屋敷で、厳重な結界に護られながら、アレイシーが虚ろな目で夜の森を見ていた。
森に囲まれたリアナイトの屋敷は、暗くなると漆黒の闇になる。
「リアナイト嬢、ちゃんと食べなきゃダメでしょお」
ロゼがさほど心配してなさそうに、アレイシーに声をかける。
それに反応もせず、ただじっとベッドの上で身を起こし、窓の外を見据える。
「……リアナイト嬢」
ロゼが声をかけても、アレイシーは視線を変えなかった。
「アレイシー、キミがどうしてそんなに傷ついてるのか、僕には分からないよ。 母親を義弟に殺されたのがそんなに悲しい?」
長年生きているロゼにとって、仲間の死など。
一々悲しんでいたら、こちらまで壊れそうだ。
「ヒースが去ってしまったのが、寂しい?」
「私のせいなの」
何かに反応したのか、アレイシーが口を開く。
「お母さまは私を産んで、体を悪くして子供が産めない体になってしまった。 リアナイトに男児が授からなくなってしまった……」
「アレイシーのせいじゃないと、ボクは思うけどなぁ」
そう思ったのは本当だった。 リアナイト創立時から当主に仕えているロゼは、一番リアナイトを知っている人物の一人だ。
ソーヤがどれだけアレイシーを愛しているのかも分かっているつもりだった。
それに。
アレイシーがどれほど、ヒースを敬っているのかも。
「ヒースさまは王よ。 どれだけ義弟とはいえ、ヒースさまは尊大なるリアナイト家の王、闇の王。 わたしはいつも、王を見ていた」
ヒースは、王ではない。 王の器となって選ばれたただの人間だ。
ヒースでなくても、王の器の代わりなどいくらでもいる。
いうなれば、アレイシーだってなれるのだ。
「でも、ヒースさまは私を見てはくださらなかった。 いつも、どこか悲しい目で私ではない誰かを見ていた。 あの人にとって、私は、なにでもない、ただの大勢の中の一人よ」
いつだって、彼は。
アレイシーのすすり泣く声を聴きながら、ロゼはふと視線を上げた。
「………なにか、来る」
「え?」
ざわつく胸。 痺れる手。 来る。
「結界が……破られてる……」
「ロゼ?」
ロゼはアレイシーの部屋から出て、その部屋に厳重に結界を張った。
「ここから出ないでよねっ」
どこの結界が、破られてるのか。
ロゼは廊下を走り、一階の大広間を見て、
「………っ」
「こんばんわ」
そこに闇の王が佇んでいる事に、ゾッとした。
- Re: モノクロⅡ ( No.108 )
- 日時: 2010/08/24 14:36
- 名前: 出雲 (ID: QuEgfe7r)
あ、アキラ様こちらにもお邪魔いたします。
モノクロⅡということで早急にⅠの方を見させていただきました!
やはり流石としか言いようがありません、これからの展開が楽しみです。
頑張ってください!
それと…ブログ読ませていただきました!
いいですねー最初見たときゾワッとしましたが、ああいう黒いもの慣れて、というか好きなので((え
プロフィールを見て親近感が!
杉田さんと中井さん好きなんですね!
それは銀魂つながりとゆうことで…私も好きなんです!
黒執事も。。。
仲良くなれそうな気が(笑)
- Re: モノクロⅡ ( No.109 )
- 日時: 2010/08/25 12:29
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
モノクロⅠまで呼んで下さって……(Ω▽Ω)
ありがとうございます!!
流石だなんて……もう感謝です(>_<)
ブログの方もどうもですっ
流血注意ですが、そこは趣味なので汗
銀魂好きなんですよ〜、なんかもう……全てが笑
- Re: モノクロⅡ ( No.110 )
- 日時: 2010/08/25 12:58
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
「どうやって入ったのかなぁ? 結界でこの屋敷は包囲してて、しかも超優秀な魔術師も警備してたっていうのにさぁ」
相手を刺激しないように尋ねる。
一定の距離を保ち、相手にこちらの勘を気づかれないように。
「彼らは今頃土の中だよ」
「はっはー。 殺しちゃったんだ」
「……姉さんに会わせてくれないかな」
やはり、狙いはアレイシーだった。
「それは無理だよ。 リアナイトに復讐なんて、ヤボな事やめなって」
「その方が無理かな。 俺はこの日を夢見てた」
リアナイトの当主が死に、ヒースはずっとこの継承式を待っていたのだ。
自分の結界が一時的にでも緩むあの瞬間を。
「ロゼ、そこをどいて。 姉さまは自分を責めているのだろう? あの人の事だ。 ソーヤが死んだのも自分のせいだと」
「ね。 アンタが殺したのにね」
ロゼが嫌みったらしくそう言い、ジロリと彼を睨む。
ヒースは少し目を細め、
「口の利き方、気をつけた方がいいよ。 俺は今、少し機嫌が悪いから」
「……シロを殺し損ねたから?」
ロゼがそう言った瞬間、屋敷に建てられていた蝋燭が全て消された。
ヒースがゆっくり近づくが、ロゼは動揺せず、目を光らせる。
二人の距離がちょうど人一人分ほどの距離になり。
「あまり、怒らせないで」
ヒースが囁いた。
その溢れでる王の魔力に、ロゼは一瞬気を持って行かれそうになる。
「俺は、リアナイトとトルバートが、血反吐が出るほど大嫌いなんだ」
「……っ」
明確な、殺意。
ロゼが反応する前に、ヒースは大きな黒い翼を生やし、リアナイトの屋敷を物凄い速さでつっきった。
「やばっ」
ロゼが慌ててヒースの後を追う。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31