ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- モノクロⅡ 完結
- 日時: 2010/08/28 09:04
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
未熟者です(-_-)
お客様
白兎様 ミコト様 神無月様
くろうさぎ様 風水様 スペシャル様
出雲様
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- Re: モノクロⅡ ( No.116 )
- 日時: 2010/08/25 20:43
- 名前: くろうさぎ (ID: YLB79TML)
チョットフザケマス
○
┃←アキラサマ ハハーッ!
人 orz orz orz ←召使ども
- Re: モノクロⅡ ( No.117 )
- 日時: 2010/08/26 07:03
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
アレイシーは刺されました(-"-)
トルバートを復讐対象にするには、ちゃんとした理由があります。
>風水さん
銀魂もいいけど、黒執事も……っ!!笑
なりきりもされてるんですかっ、また行ってみます!!
あと……なんだ、その図みたいなものはっ!!
>くろうさぎさん
- Re: モノクロⅡ ( No.118 )
- 日時: 2010/08/26 07:24
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
「ヒースっ!」
ロゼが部屋に着いた時は既に、アレイシーはヒースの腕の中で死んでいた。
状況を把握したロゼは、魔法陣を発動させてヒースの動きを封じようとする。
しかし、簡単にその魔術は弾かれ、ヒースはぞっとするほど冷たい目でロゼを見据えた。
「キミは、闇の王にこんなものが効くと思ってるの?」
「……一つ、聞きたい事があるんだけどさあ」
「……いいよ。 一つだけね」
アレイシーの骸をベッドの上に置き、ヒースが続きを促した。
「トルバートとリアナイトに復讐するって言ってるけど、なんでリリー・トルバートは殺さないのぉ?」
「俺は別に、彼女を殺さないとは言ってないよ」
それは、違う。
ロゼだって分かっていた。
「嘘。 だって彼女を見る時だけ、お前は人間になっていたんだよ。 闇の王のくせに、どうも彼女の前になるとお前は人間臭い」
特別反応を見せないヒース。
ロゼは追い打ちをかけるように、ヒースに囁いた。
「もしかしてさあ、リリーに恋しちゃったとかぁ?」
「…………だったら、なに」
そう言った瞬間。
ヒースの腕が黒い羽毛に覆われた化け物のような腕になり、ロゼの華奢な体躯を壁に押し付ける。
「っ!」 「あの子だけは、特別なんだよ」
深い金の瞳で、ロゼを睨みながら。
リリーの事を思い出しているのか、ほんの少し表情がゆるんだ。
「そう。 ……あの子だけが特別なんだぁ。 それは、なんでかなぁ?」
「質問は、一つだけだろ」
言って。
ヒースは思い切り腕に力を込め、ロゼを圧迫した。
「あああああああああああああああああああああっ」
悲鳴があがり、やがてブチッという音と共にそれは、
血肉の塊となった。
- Re: モノクロⅡ ( No.119 )
- 日時: 2010/08/26 08:02
- 名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)
ヒースぅ・・・いいね!!(オイ)
リリーが好かれる理由って
ただ単に怖がらなかったってだけなのかな・・・。
それならシロだっていけちゃいそうだなぁ〜。
ま、シロにそんな事させないけど!?
アキラさんは「様」と「さん」と「君」と呼び捨て
どれがいいですか?
あと、ツバサクロニクル知ってます??
- Re: モノクロⅡ ( No.120 )
- 日時: 2010/08/26 08:12
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
.
†
(分かっているの。 私が全て悪いって)
城の一室で、シロは髪をとかしていた。
昨夜、継承式が中止となり、しかもリアナイトのソーヤが闇の王に殺され、そのニュースは既に出回っていた。
今までリアナイトによって繋げられていた鎖が打ち切られ、自由になった彼は何をするか分からない。
「殺すしか……ないのかしら」
それではあまりにも。
「……魔物に情けなんてかけないつもりなのだけど」
あまりにも。
純白の髪を垂らして、朝の光を浴びて、シロが窓の外を見る。
「また行ってるわ」
そこには、石碑に花を供えるリリーの姿があった。
いつも、彼女はミリアム王の墓にああやって花を添える。
「私でさえ、忘れているのに」
窓から離れ、部屋を出る。 するとそこに、クーがいた。
「っ、ビックリさせないで」
「……早朝に、リアナイトから連絡があった」
「なんて?」
悪い予感はしていた。
クーの表情からしても、自分の直感からしても。
「アレイシー・リアナイトと、蒼の魔術師のロゼが惨殺されていた」
「………………そう」
目を伏せ、その光景を思い浮かべる。
止めた。 不快な思いしか募らない。
「他にも、あの屋敷を守っていた魔術師が、全員殺されていたらしい」
「闇の王の、せい?」
聞くまでもないけれど。
「その可能性は高い」 「これから、どうするの。 彼はきっと、私たちも狙うわ」 「リリーには、言えない。 言いたくない」
これを知ったら彼女は、どんな目で自分たちを見るだろうか。
きっと、軽蔑したような目で。
†
花を添えた後、リリーは自室で簡単に朝食を摂った。
朝、早く起きた彼女は、既にアンソニーからリアナイトの件について知っていた。
ショックは受けた。
優しい微笑みをしていた彼が、家族を手にかけるなど。
「………アンソニー、あなたは12歳のときに、トルバート家に仕えたのよね」
「は? ………そうですが」
紅茶を注いでいた手がとまる。
なにか、絶対に聞かれると思った。
「なにか知ってる? ヒースと、トルバートの事」
「…………」
「どうしても私には、彼が酷い人だとは思えない。 あんなに優しい笑い方ができるのに」
リリーの言葉に、アンソニーは険しい顔で彼女を睨んだ。
「お嬢様、まさか闇の王に惚れたわけではないでしょうね」
どうだろう。
リリーには分からなかった。
ただ、
「ただ」
「ただ?」
「特別な存在である事は確かだわ」
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