ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

モノクロⅡ  完結
日時: 2010/08/28 09:04
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.




未熟者です(-_-)



お客様
      白兎様  ミコト様  神無月様
      くろうさぎ様  風水様 スペシャル様
      出雲様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



Re: モノクロⅡ ( No.126 )
日時: 2010/08/26 17:13
名前: 白兎 (ID: QCkuis7p)

ブログ見ましたよ〜。
あのクマたんの絵にフフフッと笑ってしまいました★

本当、何があったんでしょう…。
っていうかヒース。人 殺しすぎでしょ;
二人共お互いを「特別な存在」としているんですね…。

Re: モノクロⅡ ( No.127 )
日時: 2010/08/26 17:44
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.




16年前──────。



今まで激しかった陣痛もおさまり、体調も完全だった。
新しい命を撫でながら、まだ十代後半のシロは、どこか母親のような表情になっていた。

「まだ痛むか?」 「平気よ。 だいぶ楽になったわ」

その傍らに、クーがいた。
まだ若い青年で、どこか幼さも残している。 しかし、その瞳は父親のそれそのものだった。

「母親になるなんて初めてだわ」
「当たり前だろ」
「まだ17なのに……こんな私でも、親になれるのかしら」

産まれた時から隔離されていたシロと、幼い頃に両親と引き離されたクにとっても、親がどういう存在か分からなかった。

「なれるだろ。 ……でも、何年かしたらシロの方が子供っぽくなりそう」
「そんな事ないわ。 私はお母さんよ」

そう言って。
微笑む。 愛しい人と一緒に。
この輪に、加わる命を。
本気で護りたいと思った。

「失礼します」

扉がノックされ、一人の少年が入ってきた。
線の細そうな、タキシードを着た少年。

「あら、アンソニー。 来てくれたのねっ」
「えっと……、こんにちは。 シロさま」

まだ気恥しいのか、顔を赤らめて会釈する。 

「クー……、えっと、黒の魔術師様も、お久しぶりです」
「ここではクーでいいぞ」
「うあ? えっと……クーさま」

慣れない呼び名に戸惑う。 

「ねえ、アンソニー。 今も少しだけ動いてるのよっ」
「きっと、シロさまに早くお会いしたいんでしょう」
「そうね、きっとだわ」

子供のようにはしゃぐシロ。 
きっと、きっとシロの子だから、元気で綺麗な子だろうと、アンソニーは思った。

「髪の毛、どちらに似るかしらねっ」
「そりゃあお前……お前じゃん?」
「クーみたいに黒色でもいいと思うのだけど。 アンソニーはどちらだと思う?」

会話の矛先を向けられて、アンソニーはしばらく考えたあと、

「お星様みたいな、綺麗な銀色だと思いますっ」

ニッコリと答えた。
一瞬、シロとクーはポカンとして。
そして笑った。

「うえ? な、なにか僕変な事言いましたか?」
「言ってない。 言ってないけど、面白い」
「ええ〜? そ、そうですか?」

あたふたしながら顔を赤らめるアンソニー。

「おいで、アンソニー」 シロに呼ばれ、早歩きで傍に寄る。

「手をかして」 「手?」

言われた通りに手を差し出すと、そっとシロは自分の腹部に彼の手を置いた。
何倍にも膨らんだ腹の中に、今にも産まれ、産声を上げようとする命がある。

「………あったかいですね」
「そうよ、これが命らしいの。 不思議だわ、私はこうしてここに一人しかいないのに、別の誰かの命も預かっているのよね」

愛しそうに微笑むシロを見て、クーもまた幸せだった。

「この子が産まれたら、あなたが魔術師となってこの子を護ってね、アンソニー」
「はい、命に懸けましても」

キリッと真面目な顔でそう言って、だけど照れくさかったのかやはり苦笑気味になってしまった。

「でも、子供ってどうやったらできるんですか? 僕の両親は早くに亡くなったので、よく分からないんです」
「……………………」

しばしクーが沈黙し、視線を横目にする。
シロはゆっくりと微笑んで、

「愛し合う事よ」

そう答えた。

「人と人が愛し合って、そこで初めて愛が形になるんだわ。 昔の私なんて、そんなもの全然分からなかったけれど……。 クーが教えてくれたのよ」

シロの言葉に若干の感動を覚えたクーだが、わざと平静を装って、頷く。

「アンソニー、あなたも分かるわ。 きっとよ。 あなたにもやがて、愛する人ができるわ」

そのときまで。

「わかりました、シロさま。 愛し合う、ですねっ」
「ええそうよ」
「ありがとうございます。 じゃああの、僕は用事があるのでこれで」
「じゃあね」 「またな」

アンソニーが部屋から出て行き、シロは笑顔のまま、クーに訪ねたのだった。


「いやらしいコト、考えてたわけじゃないわよね?」
「………………」

Re: モノクロⅡ ( No.128 )
日時: 2010/08/26 17:45
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

あのクマは、動画にもあります(*^^)v
ちょっとグロいですが汗

ヒースは復讐のためならどんな人でも殺します。
だけど、リリーに対しては別なんですね(-_-)
>白兎さん

Re: モノクロⅡ ( No.129 )
日時: 2010/08/26 20:41
名前: 水妖 (ID: 8hgpVngW)

今日のブログ見ましたw

ねーさん・・・
計画力の無さが・・・(泣)

シロかーわーうぃーうぃーですね★
なんなんですか!!あのかわいさはぁ!!

「そりゃあお前・・・ ・・・お前じゃん?」
にクスクスしたよww←

Re: モノクロⅡ ( No.130 )
日時: 2010/08/27 07:17
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

ねーさん馬鹿なんです。 あの子も自分と同じバカ野郎なんです。
作れるわけないのに!!!

クーはあの時ませてたんです。 というか、絶対にシロの純白が遺伝子強いっと思ってたんですよ


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31