ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

モノクロⅡ  完結
日時: 2010/08/28 09:04
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.




未熟者です(-_-)



お客様
      白兎様  ミコト様  神無月様
      くろうさぎ様  風水様 スペシャル様
      出雲様

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31



Re: モノクロⅡ ( No.86 )
日時: 2010/08/21 17:23
名前: ミコト (ID: 8hgpVngW)

じゃあ、姑として一言・・・。



義母様おかあさまのお手伝いをなさい!!

Re: モノクロⅡ ( No.87 )
日時: 2010/08/21 18:00
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.





「目を閉じてろ」 クーの静かな声に、ロゼは従う。 リリーだけが不安げにクーを見つめた。

「早くしろ」 「なにするの?」 「ここから離れる。 魔術でリアナイトの城に帰る」 「………そう」

言われたとおり、軽く目をとじた。

「絶対に開けるな」 
「わかったわ」 「早くしてよぉ」

二人が閉じた事を確信し、クーはそっと彼女らの額に手を添えた。




「どういうマジックかしら」

声がして、ハッと目を開けるとすぐ目の前にシロがいた。
シロはとても驚いた顔をして、リリーを見つめる。

「母さま……?」
「これも魔術なのかしら。 だとしたら凄いわね」

簡単に感想を言って、リリーを軽く抱きしめた。

「おかえり、リリー」
「母さま……」

気づけばそこはリアナイトの屋敷だった。 人々が突然現れた3人に驚く。

「あれが黒の魔術師の魔力……」
「なんと恐ろしい」

口ぐちに囁かれる声。 クーはそれを全然気にせず、崩れなくアレイシーを見て、そっとリリーに呟いた。

「指示をしろ。 ハーデル王国の王女だろう」
「!」

リリーは顔をあげ、クーを見る。 どこか冷たい表情の父親に少し気まずい思いを感じたが、頷いた。

「みなさま! ハーデル王国第一王女、リリー・トルバートが命じます。 闇の王が逃亡した今、リアナイトのソーヤ・リアナイトが殺害された! 魔術師はリアナイトに結界を張りなさいっ。 招待された諸君方は、くれぐれもお気をつけてお帰り下さい」





藍と闇が混ざったような蒼月の下を、3台の馬車がはしっていた。
馬車の中で、リリーは無言で月を眺めていた。

「………………」

一緒に乗っているアンソニーは、心配そうにリリーを見つめている。
視線に気づいたのか、リリーがチラとアンソニーを見た。

「なに?」
「いえ。 なにも」

視線を逸らす事なく答える。 リリーも同じで、アンソニーをじっと見据えていた。

「ねえ、あなたは昨日の事、本当に覚えていないの?」
「……なにかあったんですか?」

怪訝な表情のアンソニーに、リリーは昨日あった事すべてを離した。
結界が破れたのは、昨日自分がヒースの結界に踏み込んだせいかもしれないと。 
闇の王に出会ってしまったこと。
アンソニーは魔力に耐えれず倒れてしまったこと。

「それは……全然覚えてません」
「記憶を消されたんだわ、きっと。 ヒースに」
「なんか私……ダメですね……」

少し自嘲気味に笑い、改めて自分が無力だと思い知る。

「ダメなんかじゃないわ。 私が悪いの。 私がヒースに会いに行ったから……ソーヤさんも、死んでしまって……」
「それは違います、お嬢様」

涙目になるリリーの手を掴み、強い口調でアンソニーが言い切る。

「誰もお嬢様を攻めません。 しっかりしてください。 貴方は一国の姫でしょう?」

アンソニーの励ましで、余計涙腺が切れ、涙が流れる。 涙はアンソニーの手を伝い落ちる。

「私はどんなになっても、貴方について行きます」
「それは、私が王女だから?」

いえ、とアンソニーは首を横に振る。
傅いて、手をとって、

「貴方が、貴方だからです」





           

Re: モノクロⅡ ( No.88 )
日時: 2010/08/21 18:01
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

うぇ〜い笑
>ミコトさん

Re: モノクロⅡ ( No.89 )
日時: 2010/08/21 19:30
名前: ミコト (ID: 8hgpVngW)

笑うなよ!!(笑)

Re: モノクロⅡ ( No.90 )
日時: 2010/08/22 11:29
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

うへへ〜い笑


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31