ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 未来が俺たちにくれた物
- 日時: 2011/12/14 22:58
- 名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)
どうも、ケンチンです。
前作で知っている人もいるかと思います。
今回は「未来が俺たちにくれた物」という題名で作っていきたいと思います。題名に特に意味はないんですがね。
よかったら1作目のDifferent Worldsも見てくれるとうれしいです。
といっても、まだ完結してないんですがね。執筆中ですが、ほぼ終わりに近づいています。no=16760だったかな。
さて、本作では3つの架空の国が登場します。
アリビオ
マタン
クルトゥス
スペイン語、フランス語、ラテン語からとりました。
メインはアリビオという国で、この中で主人公や他の登場人物があれこれやります。
位置は南ヨーロッパ、ギリシャあたりだと思ってください。
それではよろしくお願いします。
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- Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.21 )
- 日時: 2012/01/17 00:04
- 名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)
電磁メイドさん。ありがとうございます。
僕も最近忙しくてあまり更新できていませんが、ぜひ最後までよろしくお願いします。
久しぶりの更新で、第9話は気合が入って2000文字以上になってしまいました。読みづらくてすみませんww
- 第10話:ロイヤルガーデンホテル ( No.22 )
- 日時: 2012/01/19 22:55
- 名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)
ホテルの中は薄暗かった。
明かりがつかないそうだ。どこかで電線がやられたらしい。
たとえつけれたとしても、それは危険行為である。
明かりがつけば外のUCSは俺たちの存在に気づいてしまう。
あたりを照らすのは小型のランタンや国防軍兵士たちがもっていたL型ライトのみだった。
「ジョシュ、水や弾薬はどのくらいだ?」
ホテルのカウンター前でアルディ軍曹がエンフィールド分隊長であるジョシュと話ていた。
「弾はもうない。食えるものならこのホテルの調理室からもらってきた。」
そういってジョシュが丸いライ麦パンをアルディに渡している。
「だがもうそんなにない。俺たちだけじゃないからな。見てのとおり一般人も結構いる。
だから減るのがはやくてね。あと水も調理室にあったんだが、怪我の治療やらでかなり消費してしまった。わるいな。何もなくて」
「そうか。まあ仕方がないな。」
話をしている二人に負傷者の治療をしていた衛生兵が加わる。
「あと包帯や止血剤もないです。ここに来る前に結構使ってしまったみたいで。」
「それはやばいな。何とかしないと。」
俺とディアナはカウンターとは反対側のロッカーの前で様子を見ていた。
ふー
ディアナが寒そうに手に息を吹きかけていた。
今の時期、アリビオは夜氷点下まで気温がさがる。
暖房器具は電気が来ていないので動かせない。
彼女は着ていたコートを寄せ、丸くなって震えている。
「寒いな。」
「うん、あなたは大丈夫なの?」
「俺も寒い。寒くて死にそうだ」
着込んではいるが、真冬に氷点下の中でじっとしているのはつらい。
何か暖かくなるものでも調達してくるか。
「ちょっとまってろ」
そう思った俺はディアナに待つように言って、カウンターの方へと向かう。
一番近い101号室のカードキーを抜き取って、部屋へと向かうが
「しまった。停電だからドアあかないじゃん」
客室はオートロック式だったので、停電時は開かないようだ。困ったな。
いったんロビーに戻った俺は関係者以外立入り禁止の札がつけてある扉へと入る。
中はさらにいくつかの部屋へと続いており、その中のリネン室と書かれた部屋を発見。
「あったあった。」
リネン室には大量のシーツや毛布が残されていた。
その中の二つを手に取りロビーへと戻る。
部屋から出た後
「あそこの部屋の中のリネン室に毛布とかあるみたいですよ」
そういい残してディアナの所へと戻る。
それを聞いた人たちは皆リネン室へと向かっていった。
「ディアナ、これつかいなよ」
俺は持ってきた毛布のひとつを彼女に渡す。
「ありがとう!助かるわ」
ディアナは毛布を体に巻き、俺も毛布を羽織りながら彼女の隣に座る。
「なんだかごめんなさい。助けてもらってばかりで。」
「気にするなよそんなこと。俺だって大したことしてないし。」
「だって、なんていうか・・・私なんかかばっていると逃げる時に大変じゃない?」
「そんなことないって。考えすぎだぞそれ」
「そう、よかった。私足手まといになってたらどうしようって思ってたから・・」
「もしそうだったら、スーパーにいた時、君を助けたりなんかしないさ。とにかくそういう考えはもうやめろ。」
「うん。わかったわ。ごめんなさい。変なこと聞いて」
彼女はどうやら自分が迷惑だと思っていたらしい。
ずいぶんとマイナス思考を持ってるみたいだ。
- Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.23 )
- 日時: 2012/01/21 13:21
- 名前: 電磁メイド ◆acqkduEpzY (ID: zist1zA5)
いや〜、やっと落ち着けますね。
ホテルに何時まで居れることやら……。
- 第11話:物資 ( No.24 )
- 日時: 2012/01/24 22:38
- 名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)
「おい、おきろ。おい」
肩を揺さぶられて目が覚める。前にはアルディ軍曹がいた。
どうやら寝てしまったみたいだ。
ずっと逃げてばかりだったからな。
心身ともに疲れきっていた。ディアナも隣で寝ている。
「どうしたんですか?」
「ちょっとこい」
軍曹がそういってほかの国防軍兵士が集まっている場所へと歩き出す。
俺も毛布をとってついていこうとしたが
「さむ・・・」
相変わらずの寒さだった。
途中で窓を見てみると、少し明るい。
太陽が昇り始めていた。
「君、名前は?」
俺が来たのを確認してアルディ軍曹が尋ねてくる。
「シュタールです」
「わかった。シュタール、君に頼みたいことがある」
「なんですか?」
「ちょっとおつかいを手伝ってほしい。」
「おつかい・・ですか?」
買い物?こんなときに営業してる店なんてあるのか?
年中無休の店でもさすがに今回は休みだと思うぞ。
「ああ。君も知ってると思うが、薬や水、弾薬がもうない。だからそれらを調達しにいくんだ。」
「どこまでいくのですか?」
「フォートラン陸軍基地だ。」
ああ、あそこか。
フォートラン陸軍基地は俺たちが住んでいるここグレインベルトにある陸軍基地だ。
たまに基地見学際をやっているので、何回か中に入ったことがある。
あの時はハンヴィーに乗せてもらったっけ。
「いったことあるので、知ってますよ。そこ」
「そうか。あの基地は真っ先に攻撃を受けたらしい。反撃する間もなく潰された」
軍曹は持っていた地図を広げ、フォートラン陸軍基地の場所を指す
「ここからそんなに離れてはいない。弾薬がある場所はここだけだ。ついでに包帯や止血剤も貰っていく」
「運ぶのを手伝えばいいのですか?」
「そうだ。本当は全員で移動したいのだが、目立つため見つかる。アラン衛生兵は負傷者を見なければいけないから出られないし、
万が一UCSからの攻撃があっても対処できるようにある程度人数を残しておきたいんだ。だからシュタール。手伝ってくれないか。」
外は明るくなってきている。正直出たくはないのだが。
「わかりました」
ここにいても何も変わらない。
助かりたければ行動しなくてはな。
「どうしたの?」
と、ここでディアナが後ろから声を掛けてきた。起きたようだ。
「少しここから離れる。物資調達のため外に出るんだ。」
「大丈夫?外、少し明るくなってきたよ」
彼女はすごく心配そうな顔をしているが
「大丈夫。無茶はしないから」
「そう・・・」
午前5時、外はうっすら明るい。
俺とアルディ軍曹、ほか2名の4人でフォートラン陸軍基地を目指す。
- Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.25 )
- 日時: 2012/02/03 01:00
- 名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)
最近忙しいため全然更新できませんでした。
落ち着いたら再開しようと思いますので、しばしお待ちを。
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