ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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未来が俺たちにくれた物
日時: 2011/12/14 22:58
名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)

どうも、ケンチンです。
前作で知っている人もいるかと思います。
今回は「未来が俺たちにくれた物」という題名で作っていきたいと思います。題名に特に意味はないんですがね。

よかったら1作目のDifferent Worldsも見てくれるとうれしいです。
といっても、まだ完結してないんですがね。執筆中ですが、ほぼ終わりに近づいています。no=16760だったかな。

さて、本作では3つの架空の国が登場します。

アリビオ
マタン
クルトゥス

スペイン語、フランス語、ラテン語からとりました。

メインはアリビオという国で、この中で主人公や他の登場人物があれこれやります。
位置は南ヨーロッパ、ギリシャあたりだと思ってください。

それではよろしくお願いします。

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Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.6 )
日時: 2011/12/24 21:29
名前: 電磁メイド ◆acqkduEpzY (ID: zist1zA5)

シナリオもう出来てるんですか!!

すごいなぁ!!
僕も小説書きたいけど……文才が無い(汗



Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.7 )
日時: 2011/12/25 00:32
名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)

文才なくてもいけますよ。
俺だってただ書きたいことを書いてるだけに過ぎないですから。
その辺は気にせず進めてますので、読みづらいかもしれないですけどw

第4話:群衆 ( No.8 )
日時: 2012/01/12 17:07
名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)

人ごみをかきわけ、全力で裏口を目指した。
10号館と9号館の間を走り、6号館の建物の中を駆け抜け、
さらに図書館脇の長い坂を下って裏門にたどり着く。

「はぁ・・はぁ・・外に・・出られそうだ」

こちら側にはあまり人がいなかった。使われていない化学実験棟と
利用者が少ない図書館ぐらいしかない。あまり生徒が立ち寄らない場所だ。
俺たちはそのまま裏門に面している2車線道路に飛び出す。

「大学だけじゃなくて、ここら一帯も酷くやられているな・・」

UCSによって破壊された車で道はふさがっていた。
車の残骸の合間をぬって東へと向かう。

50メートル走った所でヒューと何かが風を切る音が聞こえ、

「くっそ!」

すぐ脇の新聞店で爆弾が炸裂した。
爆風で倒れそうになるが、すぐに体制を立て直してそのまま道沿いに走る。

途中のTの字交差点から軽機関銃を搭載した地上用UCSが3体見えたため、
進路を北に変え、住宅団地の駐車場へと入る。
団地の敷地内では住民たちが逃げ惑っていた。
空から攻撃されたのか、爆発で生じた窪みがいくつか見られ、
バラバラになった死体が転がっている。

俺は団地の建物の間を通り抜け、北側の道へと出る。
そのまま道路の向かい側にあるスーパーマーケットの中へと逃げ込んだ。

「はぁ・・ウィット・・大丈夫か?」

俺はウィットが生きているか確かめようとした。
だが、返事がない。

「おいウィット!」

振り向いたが、そこには親友の姿がなかった。
途中ではぐれたらしい。
大学の裏門までは一緒にいたのだが、おそらく住宅団地で別れてしまったのだろう。
人でごった返していたからな。戻って探しに行くのも危険だ。
ここでしばらく様子を見よう。

「ちょっと休むか・・・」

どこまで逃げてもUCSだらけだった。
ここら一帯はやつらに占拠されたと思っていい。
となると外で逃げるよりも建物内にいたほうが安全か。

スーパーマーケットの中は人でいっぱいだった。
俺と同じように逃げ込んできた人、買い物途中の人や
従業員など、みんな店の奥にすし詰め状態だった。
無理もない。外は戦場そのものだ。
入り口近くでは銃声や爆発が鳴り響き、たまに流れ弾が店内へと入ってくる。
出入り口に近づけば死ぬ。

俺も同じように店の奥、食料品売り場へと移動しようとした。
その時

「あぁ・・あああああっ!」

店の東側にいた人たちがざわめきだした。

「あ、あいつらが入ってきやがった!」

そういってこちら側へと逃げてくる。
東出入り口から複数のUCSが入ってきたのだ。
一人が逃げ出したのをきっかけに店の中にいた人たち全員がいっせいに非常口へ走り出した。
人の波にのまれて倒れそうになるが、何とかもちこたえ、非常口へと向かう。
しかし非常口は広くなく、逃げようとする人たちで詰まってしまう。

「おいはやくいけよ!」

「なにやってるのよ!」

みんなが押し合いとなり大混乱となった。

「あそこから出るのは無理か・・」

俺は別の出口を探しに人ごみから出ようとした時だった。
非常口の手前でうずくまっている白いコートを着た女性を見つけた。
彼女は途中でこけたのか、床の上に倒れていた。
しかし誰も助けようともしない。それどころか彼女を踏みつけ、我先に逃げようと出口へ殺到している。
俺は彼女の元へと向かい

「大丈夫か?」

そういって手を引っ張り、起き上がらせる。
何人もの人にけられたのか、服は汚く、ボロボロになっていた。

「ありがとう」

彼女は礼を言いつつ俺のほうを見る。
目が合ったときだった。彼女はすこし驚いた顔をして

「あれ、あなた確か私の同じ学部の・・」

どうやら俺のことを知っているらしい。
俺も彼女を見たことがある。
同じ学部生なのでたまに見る程度だが。

「挨拶は後だ。こっちにこい」

俺たちは人ごみから出て店の北側へと走る。
その直後、ガガガガッと出口へ殺到している群衆に向けてUCSが発砲した。

Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.9 )
日時: 2011/12/25 14:40
名前: 電磁メイド ◆acqkduEpzY (ID: zist1zA5)

やっぱ文才ありますね!!


僕も気がむいたら書いてみます(汗

Re: 未来が俺たちにくれた物 ( No.10 )
日時: 2011/12/25 22:05
名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)

実際、文才と言うよりかはシナリオだと思います。

文章がおかしくてもストーリーがよければ問題ないですよ。


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