ダーク・ファンタジー小説
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- TIME LAG
- 日時: 2013/02/26 15:36
- 名前: カルメン (ID: UTKb4FuQ)
少女に自由はなく。
少女の未来という未来はどろどろだった。
少女の前にはアシアトがあり。
やむを得ず少女は、足を重ねた。
プロローグ 完
- Re: タイムs ( No.12 )
- 日時: 2013/06/19 10:16
- 名前: カルメン (ID: mk2uRK9M)
その日の放課後は信じられないことに、クラスに今々が来た
「うそー時代ちゃんって今々さんと仲いいのー!?ショックー」
「何か用?」
今々は真っすぐな視線をあたしからそらさなかった
「一緒に帰れない?トキ」
よく見ると今々の肩におそらく帰る準備のしてあるスクールバックが掛けられてた
「トキ…?」
もしかしてこいつ…
「あ、ごめん!勝手にニックネーム付けちゃって、やだった?」
恐るべし日々野今々、あたしらはそこまでの関係ではなかっただろ
あたしの視界に亀裂が入る程の衝撃だ
「ああ…いいよ別に…ちょっと待ってて、帰り支度してくる。」
「うん!」
ウキウキした今々の顔を見てどっしりと重い疲れが肩にのしかかるのであった。
- Re: タイムs ( No.13 )
- 日時: 2013/06/19 11:06
- 名前: カルメン (ID: mk2uRK9M)
家の場所は聞かなかったし、聞かれもしなかった
彼女がどこまでついてくるか予想できていた
しかし、予想範囲バリバリ突き破ってくれっちゃってるよ
バスを降りて、30分の家…
今はバスを降りて、20分経過地点…
あと10分程で家に着いてしまう。
「家どこなの?」
あたしの負けだ、ついに家を訪ねてしまった。
「あたしの家?ええっと…まだ先。」
様子がおかしい、なんだかごまかしてるカンジ
不愉快だ。付き合ってやってんのに。イラつく…
「どうしたの?」
「な、なんでもない…トキの家は…」
「あとちょっと。ねぇ大丈夫?顔色悪いよ」
「…あの、さ、トキのお父さんって時間って名前?」
ずっとテンションの高かった今々がうつむいた。
「ねぇ…そうでしょ、だったら…
- Re: タイムs ( No.14 )
- 日時: 2012/05/31 13:18
- 名前: カルメン (ID: r5VGwxxq)
あたしのお父さん…時間
再び13年前
今々という少女はまだ幼かった、3歳4カ月。
お母さんが大好きでお父さんにも甘えてばっかりの可愛い女の子。
ある日の、保育園の帰りぎわ。
「母さん園長先生とお話してくるから、お友達と仲よ〜くできる?」
「はーいっ」
甘ったるい声でお母さんが話しかける、今々の頭をなで校舎に入った。
今々はユミちゃんと砂場に駆け寄った。
それからはすべてが一瞬のようだった。
黒いニット帽の男が今々の腰に手を回し、わしずかみにした。
ユミちゃんが泣き出し、男が殴る、蹴る、
園長先生とお母さんが校舎から飛び出してきた、
「ユミちゃん!どうしたの!?」園長先生。
「今々!今々が居ない!」お母さん。
そう、今々は誘拐されたのだ。
- Re: タイムs ( No.15 )
- 日時: 2013/06/19 11:11
- 名前: カルメン (ID: mk2uRK9M)
「そうしてあたしはタイムsになった、」
「誘拐のショックで…?」
「違うわ、そのあと目が覚めたあたしは3歳から0歳に戻っていたの」
「え?」
私たちの様に衝撃によってタイムsになったのではなく、人工的に手術でタイムsになったの…いったい誰がそんなこと
「あたしは解剖された、そして0歳になるため、そしてタイムs、未来sになるためにDNAをすべて壊されたの。」
「未来s?」
聞いたことがない。
「あら?知らない?タイムsの未来版みたいなことと思えばいいと思うわ」
「そう…それでなんでその話をあたしに?」
今々の目が驚きに見開かれた。
「分からないの?あたしを誘拐した男は最後にこう言ったわ」
”俺の名前は日今守 時間だ、覚えとけ”
「わかる?あの男がトキのお父さんなら、あたしを0歳にした理由がはっきりするの」
「理由?」
「そうよ、あの男はあたしとトキを同じ年齢にしようとしたのよ」
今々が催眠術のように話しかける。
時代と今々は出会うべきしてあった、
そしてすべてが俺の掌の上だ。
眠り姫が起きたように、この物語が始まってく…
- Re: タイムs ( No.16 )
- 日時: 2012/05/31 13:19
- 名前: カルメン (ID: r5VGwxxq)
その日の夜はほとんど眠れなかった。あの帰り道の今々の顔と声の圧迫感が身体に巻きついてる。あたしはベットの上で息を乱していた。
今、今々は…世見はどうしてるだろうか?
今まで、今々や世見はどんな人生を過ごしてきたんだろう?
これまでにない、興味という感情があたしに芽生えている気がした。
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