ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

TIME LAG
日時: 2013/02/26 15:36
名前: カルメン (ID: UTKb4FuQ)

少女に自由はなく。

少女の未来という未来はどろどろだった。

少女の前にはアシアトがあり。

やむを得ず少女は、足を重ねた。



         プロローグ 完

Re: タイムs ( No.47 )
日時: 2012/08/07 09:53
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

家に帰った歩並は腰から崩れ落ちた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
室内はボロボロだった。
畳はめくれて、箪笥は粉々。窓ガラスはバラバラ。壁紙はベロベロ。
荒れ果てた室内に風と共に異様なオーラが伝わる。
「だ、だれ!?」
「君こそ誰だ?」
人影が見えるようになった。
二人居た、片方の顔が太陽の光にあたって見えた。
「!っその子は△●∴×※☆▼…」
「そんな泣きそうな声出すな。連れていくだけだ。」
「そうだ、連れていくだけ。」
影は今々を抱えていた。
二人の影が振りかえり、やっとある肝心なことに気がついた。
「あまえら…今々と時代じゃねいか?」

二人の顔はまさにそうであった。
と思ったすぐに気を失った。

Re: タイムs ( No.48 )
日時: 2012/08/07 10:07
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

現在の世見の家で何が起こっているのかなんて知らないタイムsの4人は信長との話を早めに切り上げていた。
信長はすんなりとどこの誰だかわからないタイムsを城に泊めてくれると言った。

「前代未聞、本部に連絡したほうがいいんじゃないか?」
信長の部屋から少し離れた、12畳の部屋でタイムsは”作戦会議”をしていた。
「こんな時のために5人の集団行動をとったんじゃないか。」
「そうだ、まだ危険な状態ではない。」
日臨と分気は「自分たちで何とかする」の一点張りだ。
「何か起きてからじゃ遅いんだよ。」
対する世見と私=時代は早くも危険を感じている。

結局、まだ本部には連絡しないで、信長の見張りを厳重にするという事になった。

Re: タイムs ( No.49 )
日時: 2012/08/07 10:33
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

その日の夜。

「今日のところはあたしが話してくるわ。」
話を切り出したのは日臨だった。
信長は知っての通り男…
「男性のほうがいいと思うんだけど、分気とか?」
「何で俺…?まぁいいや、いいよ日臨で、見張りは頼んだよ。」
「ありがと、了解。」

日臨が行ったのを確認したタイムsは蝋燭の中で時代にこの前信長の時代に来た時の事を教えてくれた…日臨の事も。

「まぁ、一言で言うと…恋ですね。時を超えた恋。」と分気。
「日臨は会ってすぐ信長と恋人になっちゃったんだよ。」と世見。
「恋!?……人ですか。」と時代、口を手で覆う。
「1日目、日臨は一緒に寝たんだ…と、思う。」
「で仕事が終わってからが大変だったんだ。」
「帰らないって言うんだよ「信長様は私の事忘れちゃうから」って」
それはそうだ、仕事を終えたタイムsは直ちに現在に戻るのが決められたルールなのだ。
しかしもう一つ、忘れてはならないルールがあった。
  ”仕事を終えたタイムsが3日以上過去に居ると身体が自然消滅する。”
「残ったりしたら、日臨の身体が…」
「そう、自然消滅してしまうんだ、だから必死で連れて帰ったんだ。」
「現在に戻ってからも苦労したよ、一言も言葉を発しないんだ。」
「ある日突然元に戻ったんだよね、何があったんだか…。」
「まぁ、それは何よりだよね。」
「ところで、今日も寝てきたりして。」

「え…。まさか…ねぇ」

Re: タイムs ( No.50 )
日時: 2012/08/09 11:14
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

信じられない、まさか、日臨がこんな…

朝帰り、まさかの朝帰り!
「ちょっと!これはまずいんじゃない?」
「ひゃるりぃ!しょりるますえるぅ!(はい、すいません)」
「いや、全部聞いたよ…昨日の夜にさぁ。」
「へー!ひゃいをぉきいのーーーぉ!(ほぉ、なにを聞いたの?)」
「あのねぇ…前回の話、しかし今回はあんた、信長の部屋に寝泊まりして、しかも…」
「はぁ!あれふぅ、いやりょょうこしょひゃひゃーーんにょしてはーって!(ああ、あれはいやらしい事なんて何もしてないから。)」
「ちがうの!あたしが言ってるのはそれじゃなくて、今回の話…寝泊まりの上、お酒飲んでべろんべろん?それから酔った人って最初に感動詞付けて話さないといけないの?ねぇ、世見?」

「や…それは人それぞれだけど…君、日臨が何言ってんのか解かるの?」
「え?」
「おい、世見、それも人それぞれなんだ、突っ込んじゃだめなゾーンだぞ。」
いや、変な気使い要らないですから、分気。
「ホントだ、あたし聞き取れてる…すご!」

なんて話してる間に日臨は深い眠りに入ってしまった。

Re: タイムs ( No.51 )
日時: 2012/08/09 11:46
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

その日の昼、見張り及びに警備を頼まれたのはあたし=時代だった。
分気が「朝っぱらから酔ってる変人と話相手させてばっかだからな」と言って「気分転換に信長を見に行ってこい」だそうだ。
何が気分転換?
信長に部屋に近ずくにつれ、緊張してきてしまう。

「信長様、おくつろぎのところすみません。」
襖をあける。
信長は少し驚いた表情をし、何故か身構えた。
『なんだ、時代か。』
「どうかしましたか?」
『あの女かと思ってしまってな。』
「あの女とは?」


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。