ダーク・ファンタジー小説

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TIME LAG
日時: 2013/02/26 15:36
名前: カルメン (ID: UTKb4FuQ)

少女に自由はなく。

少女の未来という未来はどろどろだった。

少女の前にはアシアトがあり。

やむを得ず少女は、足を重ねた。



         プロローグ 完

Re: タイムs ( No.52 )
日時: 2012/08/10 11:14
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

『少女だよ。時代にはそう行ったかな?』
「私に似てる少女のことですか。」
『そうだよ、ところで一つ聞きたい事があるんだが…』
「どうぞ。」
『前に来た時は日臨と世見と分気の3人で来たな?時代はいつ仲間に入ったんだ?』
聞き間違え、または言い間違えかと思った。
けれど信長の声がやけにはっきりと耳に入ったので混乱していた。

「それは…どういう?」
『だから、前私を助けてくれた事があったじゃないか。』
間違いない。これはおかしなことになってるぞ・・・

それからあたしは分気達に断りもなしに全てを話した、勿論だが貴方が記憶としてその時の事を覚えているのがおかしいということも。

『ほほう、道理で…城の中の皆は全然憶えていなかったから、そうかそうか』
「日臨には言ったのですか?」
『私の勘違いかもしれなかったから、なかなか言い出せなかったんだ。言った時にはもう酔っぱらっていて憶えてるかわからないな。』
「そうですか…」

なんかモヤモヤするものがある。
その時だ。庭の池が黒く濁り、渦を巻いた…様に見えた。

「あれは…タイムロードじゃないか?」

Re: タイムs ( No.53 )
日時: 2012/08/10 13:05
名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)

場所が変わって…

「もう、最悪。」
ウキウキした気分で信長に会いに行ったはずだ。
お酒には強い方だ、家ではいつも匂っているから。
ちょっとはめを外したな。
信長といると有頂天になる癖が直らない。
酒を勧められるがままに飲干していったらこのありさまだ、私とした事が。

しかし酒に流れるように信長はこう言った。
『前の事を憶えてるか?懐かしいな。』と、
まさか憶えているのかと聞きたい気持ち反面、今の心地いい感覚のままでいたいと思いがあり、無視してしまった。
憶えているならなおさら消したい思い出がある。

信長と酒を飲んで潰れたのは実は2度目、前回も酔い潰れていたのだ。この記憶だけは…

Re: タイムs ( No.54 )
日時: 2012/08/20 10:59
名前: カルメン (ID: jIh6lVAe)

布団の中に引きこもり、ピクリともしない日臨の横で僕=世見は苦笑いだった。
まさか2度目とは、飽きない女だ、信長も。

「ちょっとぉ〜よみ!にやにやしてぇ!いっやらしよ!」
起きたか、ちょっとびっくりした。
言語については大分聞き取れる限度に入ってきた。
「は?い、いやらしいなんて…お、おまえが言うなよ!」
「ねぇ、あんたらさ、世見と分気さあ、時代に変なデマ流したんじゃないでしょうねぇ?」
ギクリッ!
きっとあの事だろう。
「あ!思い当たることがあるのね?言ってみなさいよ!言って〜」
半ば首を絞められていた(涙)

「くるしぃ…言いますから〜」
「あのね、あたし達は夜中に間ずーっとお酒飲んでたの!どっかの誰かさんが寝てるだのなんだの言ってたらしいけどねぇ!飲んでただけなの!飲んでただけ!」
俺が言うって言じゃん(涙(涙)
「て言うか、苦しいよ〜はなせぇ」
「このハレンチ!訴えるわよ!」
「わ〜ごっめんなさい!もう許して、酒臭いよ!」
「あぁ!?」

その時だ
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
時代の声だ、確か時代って信長の部屋に居るんじゃ?


Re: タイムs ( No.55 )
日時: 2012/09/03 13:37
名前: カルメン (ID: OCiCgrL3)

「時代!」
大声は部屋中に響いた、ビクリと室内にいた時代の胸が跳ねた。
「日臨…世見も!」
「大丈夫か!?ってあれ?」

あの後少女はわたしには見向きもせず、信長に向かって持っていた弓を向け、放った。信長の意識が飛んだ。そしてわたしに目を向けた。驚いたのはそうではなく、少女の顔が今々だったからだ、頬で巻いた癖毛、足長いし、色白。全くどこを抜いても今々だ。矢を抜こうしたからわたしは焦りながらも手を前にして”ホワイト アイテム”となる白い液体を掌から流し出した。それは空中で渦巻き、長刀の様な刃の先端が三日月の形の剣の形になった。
剣先を少女の眉間にあてて近づいたら、呆気なく少女は下がって”追い詰められた”…そして今。

「今々、来てたのか?」
「何してんの…時代?」
「二人とも!信長様を。それとこの子、今々じゃないです。」

Re: タイムs ( No.56 )
日時: 2012/09/11 10:06
名前: カルメン (ID: OCiCgrL3)

信長は日臨に任して、僕=世見はホワイト アイテム”銃”を造り躊躇なく”今々モドキ”に向けた。
この時の僕には打つ気なんてさらさらなかった。しかし、時代は僕が銃を握った事に対して動揺していた。

「それが…世見のホワイト アイテム……銃?」
「そう、これが僕の銃。」

ホワイト アイテムは自分の心に通じてるらしい。
通常にタイムsにはホワイト アイテムが自分の何に通じて、この武器なのか分からないらしいが、世見だけは、何故自分の武器が銃なのかを知っている。
誰かに教えてもらった訳じゃない。
一言でいえば、幼いころから両親の居ない寂しさと、それをカバーする自分への厳しさと言ったところ。
銃の長所は相手と距離を置いて致命傷を与えられる、短所は自分の腕にも衝撃が伝わること。

「待って世見!何か言ってる。」

引き金から指を解き、耳を澄ます。

「ブツブツ…ブツブツ」

「なんて?」
「分かんない。」
一番近くに居る時代ですら聞き取れない。
「我が名は今(こん)…父が名は、子産森 時間…その小娘時代の父君に至るお方、時間との面接をお願いしたく、今日申し使って参った所存
時代、一緒に来てください。」

やっとの事で聞こえた声は、追い詰められている恐怖に震える事もなく、また、まるで録音されたように棒読みだった。

そう…まるでロボットのように。


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