ダーク・ファンタジー小説
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- TIME LAG
- 日時: 2013/02/26 15:36
- 名前: カルメン (ID: UTKb4FuQ)
少女に自由はなく。
少女の未来という未来はどろどろだった。
少女の前にはアシアトがあり。
やむを得ず少女は、足を重ねた。
プロローグ 完
- Re: タイムs ( No.72 )
- 日時: 2012/12/25 16:43
- 名前: カルメン (ID: H5up09UV)
建物の中は外見からは100%思い浮かばない広さと明るさで、中国の祭りみたいな赤や黄色を彩った提灯や壁、人間自体も華やかな色をしていた、どんちゃん騒ぎと言わざるを得ない大人数が慌ただしそうに走り回っていた。
赤いスーツを着こなし、胸元を90°以上開け、更に腰のあたりは絞った様に細い女の人が後ろから話しかけてきた。
「始めまして、タイムs本部会長、責任者兼ねて仕切っているガンバリ屋さんの静夜と申します。」
…ガンバリ屋さんの静夜?
「日火影 日臨さん?」
「はい、そうです。今日は私の仲間のタイムsをやってる二人の事で宜しくお願いします。」
すると、静夜さんは「意味が分からない」と言わんばかりに、笑顔のまま、首をかしげた。
「何ですかそれ?」
「あの、昨日電話して詳しく話してほしいから来てくれって…」
「?何の事」
「……」
ああ、世見に連絡をしたい。
そう思ったその時だ。
「母さん、タイムロードの場所についてまた西田さん忘れたって、調べたいんだけど、リストは?」
「え、また西田?高齢者なんだから、もう…若いのに回して。」
「……ちょっと離れたけど、高橋のグループ、暇そうだから、回しとく、リストに乗せておいて。」
「おう。」
同い年くらいの黄色いスーツに身を包んだ男の子が、おそらく静夜の息子だろう。階段の途中から叫んで話が済むと駆け上がっていた、階段の上はここよりもっと慌ただしいんだろうなと思った。
話してる事はよくわからないが、これが本部の仕事なのかと、関心した。
「まぁ、大分急いでるらしいんで?上で話聞きます。ついてきて。」
そう言って息子さんの後を追うように階段を上がって行った。
途中で静夜さんは階段の手すりから手を離し、転倒した。
「大丈夫ですか!?」
「…バランスがとれなくて、難しいものよね、義足って」
静夜は右足と左腕を根元から失くしていた。
- Re: タイムs ( No.73 )
- 日時: 2012/12/26 10:23
- 名前: カルメン (ID: H5up09UV)
そして未来に行った時代はのんきに散歩をしていた。
病院の中に居ると危険らしい、あいにく未知も皐も学校で病院に居ない。
お金は皐から2000円握らされ、地図と携帯端末を未知から受け取り、これからの事を考えがら歩いていた。
季節は冬、江戸でも冬だったのがなつかしく思えた。
図書館に行った、調べたい事がある。
なんと未来の図書館には”タイムs”という本棚が5つもあった、学者がいろんな角度からタイムsを模索し利害について解いたものや、タイムsが宇宙人の様に都市伝説化していたり、ある意味”時代革命”の大きさを物語っている。
隅から隅まで、興味の行く事ばかりだった。
その時だ、一つ向こうの本棚から男性二人の声がした。
『この本随分バカにしてる、タイムsのシステムも曖昧に受け取られている。心外だな。』
『世見、こっちなんか随分良い事書かれてるよ。』
『ダメダメ、そんなのおとぎ話。』
世見?
確かに誰かと話す世見の声がする。
まさかと思ったが、覗き見た。
大人になった世見が居た。
今より背筋が伸びて、しっとりとした髪の毛は綺麗な首筋を露わにしている、又、隣の男性の分厚い本を薄い目で覗き見る姿は、カッコよかった。
おもわずじっと見てはっとした、世見より先に隣の男性が私に気づいてしまったのだ。
小さな声で「世見、お前の事見てる…」と言っている。
世見がこっちに振りかえった。
ヤバい!パッと本棚に隠れた。
ここで見つかるとそれこそ世見の未来を揺らすことになるだろう。
それはタイムsの仕事上駄目な事だ。
- Re: TIME LAG ( No.74 )
- 日時: 2013/02/26 15:34
- 名前: カルメン (ID: UTKb4FuQ)
心拍数がとても上がっていた。
口から心臓が出てきそうだ。
世見は本棚の影に隠れた私を追いかけては来なかった。
しかし、これ以上ここには居られない。
早く帰ろう。もしかすると未来の自分に合ってしまう可能性も少なからずあるという事だ。
そうして時代は片手に抱えていた他のに比べて薄い本を読みかけで棚に戻し、図書館を出た。
--------[時代革命・少女演説のレポート]
そう、本には書かれていた。
- Re: TIME LAG ( No.75 )
- 日時: 2013/03/02 19:05
- 名前: 新人駄作者、泪 (ID: 9RoM5lpe)
———————面白いです。
私はこんな人にコメしていただいたんだと思うと寒気がします。
タイムsって、発想自体神的にすごいですよね。
読ませていただきます!
- Re: TIME LAG ( No.76 )
- 日時: 2013/04/02 22:00
- 名前: カルメン (ID: q4MzvCIN)
本当に来てくださったんですね…。
お恥ずかしい作品で、飽きてしまった人が多いんでしょう…
しかし!頑張ります。
これからも宜しく!
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