ダーク・ファンタジー小説
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- TIME LAG
- 日時: 2013/02/26 15:36
- 名前: カルメン (ID: UTKb4FuQ)
少女に自由はなく。
少女の未来という未来はどろどろだった。
少女の前にはアシアトがあり。
やむを得ず少女は、足を重ねた。
プロローグ 完
- Re: タイムs ( No.42 )
- 日時: 2012/07/27 15:54
- 名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)
皆が行った後の校舎はあたしを呪うようだった。
あたしは二人を両手に抱えて世見の家に向かった。
世見には僕の部屋を使うように指示された。
確かに歩並さんが居て、安全なのは分かっている。
でも、この胸にひっかかる不安はなんだ?
「おじゃまします。」
夜明けだっだ。歩並は起きていたようだが、ドアを叩くと走って駆け寄ってきた。
「あれ?今々ちゃんじゃん。どうしたの?世見は?てかそれなぁに?」
「…すいません。説明をします。」
それから8畳程のボロい床に二人を寝かし、歩並に全て話した。
「そっかそりゃ大変。いいよゆっくりして。あたし今日仕事ないから。食べ物買ってくる、よなにがいい?」
「お構いなく。」
「いいよ、分かったアイスね。」
「……?」
「新月家のきまり、遠慮はするな。」
歩並はウィンクしてスーパーに出かけた。
しばらくしてから、今々は眠りについてしまった。
「さぁ、眠り姫をさらおう。」
赤ちゃんは唐突にはっきりと話し、微笑んだ。
- Re: タイムs ( No.43 )
- 日時: 2012/07/30 11:54
- 名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)
その頃、時の向こうでは。
「押すな、世見。」
「いや〜でも僕達の事も考えてよ。見えないんだよ、今の状況も、お前の成績の右上がりの線も。」
「うあー!言うな。今まさに俺は俺の将来性に賭けてるとこなんだよ〜」
「ないわ。」
「っは!頭の中で俺の将来へ続く方程式が消えていく…。」
「続くの?ぷっつり途切れたりしないの?意外だわ〜」
「や、お前の発言が意外というか論外だから。」
『おい、何を話してる?私語はつつしめといったはずだぞ。』
目の前には埃を被ったような汚らしい武士が一人。
説明するが、タイムロードを出た矢先、武士の目の前に登場、早速捕まり蚊帳の中に全員なわけだ。
「えー?一応ごめんだけどそういう堅苦しい事は死後に言って下さーい…ねっ。」
世見の掛け声に合わせて分気が助走なしに十字に組まれてる蚊帳に突撃。木で組まれていたようだが。分気の肩に突撃され、上下左右がぱっかり外れ、粉々になった。
「早く行けっ。」と分気
「さんきゅー。」と世見
「すごーい…お先に。」と時代
「……」日臨
『忍びだ!逃がすな!』
「残念、俺らタイムs。」
そう言いながら走る分気の手は雲のように真っ白く光っていた。
これが分気のホワイトアイテム…
- Re: タイムs ( No.44 )
- 日時: 2012/07/30 12:40
- 名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)
『捕まえなくていい。』
『…ですが、信長様。』
『いいと言っておろう!』
『はい…』
『時期が来れば奴等からやってくる』
信長の姉、市が口を挟んできた。
『分かるのですか?』
『懐かしい…親戚ではないか』
『親戚?』
「城広っ!」
今回の依頼人信長を探して早10分と少し…
ずっと走り続けている。
「確かに…こんな走ってるのに同じ道に出ないよ」
「なぁ、もう追って来ないぞ」
「ホントだ」
分気が足を止めた。
皆が止めるが時代を除いて息切れをしてる人はいない。
「なんだ時代、体力ないな〜」
「あたし…こんな走った事ないですよ〜」
「?走らない仕事なんてした事ないぞ俺ら」
「あたしは最初の時点で武士捕まえて信長の居場所吐かせてましたよ」
「ちっちっち、それは俺らのやり方じゃないんだな〜」
「はぁ〜?」
「あたしたちは、カッコよく、ビックに、なにげなく、がモットーなのよ。」
あーもーついていけなーい。汗びっしょり。
- Re: タイムs ( No.45 )
- 日時: 2012/08/05 22:15
- 名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)
廊下は忍び足で歩いた。
信長は見つからない…そんな最中だ。
「あ…お線香の香りがする。」
日臨が顔を輝かせた。
「確かに、どこからか分かる?」
分気も鼻をひくつかせる。
「…結構近いな。」
「……僕は、線香の匂い嫌い。」
「世見は毎回言ってるよね。」
私のいない時期の事を話しだすので、少し違和感が出る。
「良い香りだろ、さっさと行くぞ。」
しばらく行くと嗅覚の優れた日臨でなくとも分かる程の匂いがしてきた。
「この部屋だね。」
襖は開いている、煙が廊下を漂っている。
私はこの時不思議に思った。
「まるで誘導してるみたいじゃない。」
「え?時代、なんか言った?」
「…なんでもない。」
「……?」
『早く入れ。』
信長の声だ。
- Re: タイムs ( No.46 )
- 日時: 2012/08/06 15:31
- 名前: カルメン (ID: i0zh.iXe)
どうやらそこは、信長の部屋のように思えた。
畳の上には上品に線香が焚かれてる。私たちは自己紹介も程々に、話し始めた。
『待っていた』
「私たちを知ってるんですか?」
『知ってる何も待っていたんだ。』
「来るという事を知っていたんですか、私たちが?」
『昨日知らされたんだ。寝てるときに』
「夢ですか?」
『や、違うな。あれは寝ようとしてた時だ…急に小柄な少女が二人も目の前に立っていたんだ「貴方の暗殺計画が進んでるから、明日英雄が来る、優しく迎えろ」それだけ言われた』
「二人は?」
『分からないんだ、その後すぐ寝てしまったみたいでね。』
「二人の顔に見覚えは?」
『…見覚えと言うか、時代に似ている顔だった本当に双子みたいだったから、今日会ったときはとても驚いた。』
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