二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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とある魔術と科学の十字路
日時: 2010/10/13 02:24
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

こんばんは??おはようございます??泉海斗です。
禁書についての作品を書いていましたが、データが吹っ飛び消えてしまうということで投稿ができなくなっていました。そこで今一度新しく書こうと思いこの作品を投稿します。皆様からのコメントが執筆の力になります。たくさんの閲覧・コメント待ってます。
それではとある魔術と科学の十字路をどうぞ!!
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第1章 朝のやり取り
 ピピピっと目覚まし時計がなる。
「うーん」
この部屋の主である少年がうめき声を上げて起き上がる。しかし少年が眠っていた場所はなぜか風呂場だった。まだ眠いのか目が半開きである。特徴としてはファッション雑誌でも参考にしたのかツンツンヘアーである。身長は170の中であり、中肉中背の少年。彼の名は上条当麻。かつておきた第3次世界大戦を止めた陰の立役者である。しかしそれを知る者は少ない。まあ、彼にとっては誰も死ぬことなく集結したので自分の功績などどうでもよかった。上条は洗面所で顔を洗い、すっきりとした状態で居間へと移動する。そこにはやりかけの宿題の乗ったテーブル、本棚、テレビ等がある。さらに彼のものであるはずのベッドの上には銀髪の少女がすやすやと眠っていた。
「もう食べられない・・・むにゃむにゃ」
「まったくどんだけ食べる夢見てんだか・・・」
上条はあきれながらもほっとしている。彼は記憶喪失である。それも一昨年の夏休み前の記憶がまったくないのである。それは目の前で幸せそうに眠っている少女を悪しき鎖から救うためにとった代償であった。しかし少年はそれを知ってもけして彼女に文句を言わなかった。むしろそれだけで彼女を救えたのなら本望だと思っていた。他人のために自身を投げ出せるくらいの覚悟が彼は常に持っているのだ。今日から新学期。つまり上条当麻最後の高校生活が始まろうとしていたのだ。
「今日はさすがに遅刻できませんよね・・・」
遅刻したくてしているわけではなかった。彼の右手に宿る・・・そう皆には知られているが彼はそうではないと思っている幻想殺し(イマジンブレイカー)のせいで彼は不幸体質なのだった。今のところ何もおきていないが、逆に何もないことが彼を不安にさせていた。
宿題をさっさと終わらせようと座り込む。すでに炊飯器にはスイッチを入れているために適当な時間になったらおかずを作ろうとしていた。昨年は特に大きな事件に巻き込まれることなく過ごすことができた。まあ、魔術関係でいろんなところに飛ばされたことはあったがかつてほどの大きな事件ではなかった。そんなわけでいろんな国を回り、旅行できた。そのときいつもくっついてくるのが今眠っている少女である。彼女の名はインデックスといい、イギリス正教のシスターである。必要悪の教会(ネセサリウス)に所属している。それと同時に上条勢力という一部の者にしか知られていない組織に所属していた。上条勢力・・・それはけして合間見えることのない科学と魔術を扱う人々を合わせた組織だった。その名のとおり上条当麻がその組織のリーダーだった。彼にはまったくそんな組織があることをまだ自覚しているわけではないが、それを知る者たちからは恐れられていた。何とか終わらせ似かかる宿題。順調に進む宿題。これは何とかなると心中喜びに浸っていた。
「にゃー」
突然現れた猫。上条が住んでいる部屋で飼っている猫である。名前はスフィンクスといい、インデックスが拾ってきたのだった。すっかり子の家にいついて早3年。すっかり慣れてしまっていた。そんなスフィンクスが突然テーブルをジャンプでまたいだのだ。そしてテーブルにはコーヒーの入ったコップがあった。そして上条は不幸体質である。結果は自明だった。がっちゃーんっというコップが倒れる音がした。それと同時に。
「ぎゃああぁぁぁぁ!!俺の終了まじかの宿題がああぁぁぁ!!」
頭を抱えて嘆く上条。スフィンクスはしてやったりという顔である。まったく飼い主に申し訳ないという気持ちは持っていなかった。
「不幸だ・・・」
いつもの常套句が飛び出す。仕方なく見えるところをルーズリーフに写すことにした。謝れば担任も許してくれるだろうっとそう思う上条だった。何とか写し終えた上条は早速朝食を作ろうと冷蔵庫を開ける。しかしそこにあったのは調味料だけだった。確かにここにおいていたつくり置きのおかずがなくなっていた。
「なんで何もないんでせう??」
「おはよーとうま。お腹すいたー」
「インデックス・・・お前起きてからの最初の一言がそれなのか??それとお前ここにおいてあった物、どうした??」
「昨日の夜小腹が空いたから食べちゃった」
かわいく舌を出して言う。お前はペコちゃんかと突っ込みたかったがお腹の虫がそれをさえぎる。
「腹減った・・・」
仕方なくご飯だけのチャーハンを作ることとなった。インデックスは文句を言っていたが。
「あなたのせいでおかずがなくなってしまったのですから少しは申し訳ないと思いなさい!!」
「だったらもっと買いだめするべきかも。お金だったらたくさんあるでしょ??当麻だって学園都市からたくさんお金貰ってるし、私だってイギリスから貰ってるもん」
「いくら買いだめしてもあなたがすぐに食べてしまいますから困ってるのですよ。もう少し抑えることを覚えなさい」
「それは私にとって苦行かも」
「それでも少しは上条さんの家計を考えてくださいよ。食事以外にもいろんなことに使いたいだろ??インデックスだって欲しいものあるんだしさ」
「それもそうかも。また新しいマンが欲しいかも」
「だったら今日は入学式だけだからごごはどっかに遊びに行くか??」
「行きたいかも!!」
上条の提案に身を乗り出して賛成するインデックス。帰ってくるまでおとなしくしているようにと言い残し、上条は高校へと向かった。

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Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.30 )
日時: 2010/10/31 07:45
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
次話投稿したいと思います。現在第2章の執筆中であります。たくさんの閲覧とコメントを待っています。
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第12話 現る竜王の顎(ドラゴン・アギト)
 
 黒紅色の炎をともした右腕の持ち主・・・相崎京介。何事もなかったかのようにたたずんでいた。壁の向こうにはぐったりとした状態の『ハンター』の1人、圭吾が気を失っていた。上条たちもどうやら戦闘を終えているようだというのを確認した。もう1人の千尋は何かに体を拘束されているようで身動きができていなかった。何もないのにとあきれたように見ている京介だが、錯乱状態の千尋にはリアルにしか思えていなかった。
「何とかここも死守できたみたいね」
愛華が携帯でどこかと連絡を取っていた。ほかの拠点の幹部の守りに行った暗部も負傷者が出たということだった。上条たちはほとんど無傷だということで上出来だった。チンッというエレベーターがついた音が聞こえる。降りてきたということはここにいた幹部の1人風間美奈子と思われた。扉が開くとそこにいたのは確かに風間であった。しかし、様子がおかしかった。何かにおびえるように、体がぶるぶると震えていた。
「一体どうしたんだ??」
「知らん・・・ただ何か厄介だ」
いまいち状況がつかめない上条がたずねるも、京介も分からないという。しかしそこから嫌な雰囲気を感じ取っていた。
「大丈夫か??一体何があった」
上条が近づきながら話しかける。そしてその右手が風間の肩に触れたとき。バキンっという何かがはじける音がした。上条はそれを感じてヤバイと確信する。虚ろな目でふらりと上条に倒れ掛かってくる。トンっと上条にもたれかかった。
「おっと・・・」
大人だからといって相手は女性。せっかくの美貌に傷をつけるわけには行かないと上条はキャッチする。抱きとめたときに女性特有の甘い香りと、彼女が使っている香水の香りが鼻腔をくすぐった。しかしそれもすぐに何か血なまぐさい、鉄の香りに変わる。上条はわき腹に違和感を感じた。
「おい・・・まじかよ」
「ちょっとあんた!!」
ぼたぼたと足元に血が流れ落ちる。上条はそれを見て愕然とし、美琴はそれを見て叫ぶ。風間の手には一本の短剣が握られていた。まったく科学の世界には不釣合いなものが。激しい痛みに顔を歪ませながら、上条は短剣を抜こうと右手でそれに触れる。バキンっと言う音とともにそれは消えうせた。まるで愛華の能力と同じように何かで作られていたかのようだった。
「ぐあ!!」
短剣は消えたが痛みは消えない。ひざから崩れ落ちる上条。そして風間の手にはもう一本の短剣が握られていた。しかしそれが振り下ろされる前に何かが短剣は床に落ちる。風間は手を押さえてその攻撃したものを見ていた。短剣を持っていた風間の手に向けて電撃を放った美琴を睨んでいた。風間に武器がないことから弾丸のごとくつっこむ京介。炎が灯っていない右手で風間に手套を食らわせる。カクリと体を崩す風間を抱きとめる。急いで倒れた上条の元に駆け寄る美琴と愛華。深くはないが血が流れ出ていた。どうすればいいのかと慌てる美琴。しかし周りには応急処置のできそうなものはない。すると愛華が上条の傷口に手を置いて何かを唱えた。すると傷口が治り、出血も止まった。一体何が起きたのかと驚く美琴と起き上がった上条。
「ただ単に幻を見せているに過ぎない。本当はまだ傷口は開いたまま。あなたの脳神経に傷はふさがったという幻を見せているに過ぎない」
「愛華の力でも持って1時間が限界だ。ずっと手をかざしてればぶっ倒れない限りは平気だが。早く病院連れて行かなければな」
「じゃあ、今のところが安心していいのね」
「そういうこと」
ほっと胸を下ろす美琴。上条が刺されて倒れたときは生きた心地がしなかった。このまま死んでしまうのかと思っていた。急いでいかなければいけないのではと思い京介に話しかけようとする。すると突然天井が崩れてきた。瓦礫が振ってきたために上条たちは急いで逃げる。京介は倒れた風間を担いで走る。ちょうど救護班と警備員が搬送を開始していたところだった。先の轟音に慌てて、ピッチが上がっている。京介は風間も預けて再び崩れたところへと走る。上条も一緒に病院に池と京介に言われたが、それはできないと言い張ってついてきたのだ。それには美琴も切れたが上条は死にはしないからといって何とか宥めた。そこにつくとひどいくらいに破壊されていた。そして瓦礫の上に4人の人影があった。煙が晴れるとそこにいたのは『ハンター』だった。
「あれ??まだ無事でいたのですか??風間さんに皆さんをやってもらおうと思ったんですがね」
「風間なら今頃病院に向かってるだろうよ」
「くっくっく、そうか。うまくいくと思ったんだけどね。まさか君がいるとは思わなかったよ。上条当麻」
「俺??」
しかしリーダーである涼が見ていたのは上条の右手・・・幻想殺しだった。そして涼は右手を差し出し、つぶやく。
「ゼロから生み出す存在・・・」
すると瓦礫が動き、それらが互いにくっつき、人形が出来上がる。大きなゴーレムだった。
「おい・・・なんだよ今の」
「なにこれ・・・」
突然目の前に現れたゴーレムを見て驚く上条と美琴、ゴーレムが拳を振り上げたと思ったら一気に振り下ろしてきた。逃げろという京介の言葉に横に逃げてかわす。すると上条の前には眼鏡を掛けた少年・・・数馬が現れた。眼鏡を直してパソコンを操作しながら上条を睨む。
「あなたのその力に興味があるんですよ」
そう言ってじろりと上条の右手を睨む。まるで心を見られているかのように寒気がした。どこに走ってもパソコンを操作しながらついてくる。次第にキーを打つ早さが早くなる。そして足を止めたところで最後のエンターキーを押す。その顔にはまるでなかったものを発見したという喜びがあった。そして。
「あなたのその右手・・・幻想殺しの真の力を解析させてもらいました」
「真の・・・力だと」
上条自身も知らない幻想殺しの真の姿。それを数馬は解析してしまったというのだ。眼鏡の奥の複写眼が不気味な光を光らせる。
「これがあなたが持つ真の力です!!そしてあなたが使えない力を僕が使いこなしてみせる!!」
叫んだ数馬の右手が不気味にうごめくのを上条たちは見た。そしてその右手が徐々に異様な形に変化していく。そして上条は見た。そこに現れたものを彼は知っていた。それはかつて自身が一瞬だけ見せたもの。
「竜王の・・・顎(ドラゴン・アギト)」
上条は驚愕しながらもそれをつぶやく。そこに現れた竜王の顎からはビルを震撼させる産声が響き渡った。

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.31 )
日時: 2010/11/01 07:02
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
次話投稿したいと思います。
たくさんのコメント・閲覧待ってます。
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竜王の顎からはまるで産声のような叫び声が響き渡る。それは対峙している上条の鼓膜をジンジンと振動させていた。それは上条を震撼させるものに値した。かつておおくの魔術師や能力者たちと戦ってきた上条。これほどの力を感じるのは神の右席と戦った以来だ。それにかつて自分がアウレオリウス=イザードと戦ったときに、彼が勝手に作り出した幻想だった竜王の顎。それが自分の中にあるのだという。それは初耳だった。
「これほどすごいものを君はもっているだなんて・・・うらやましいよ」
惚れ惚れするといった数馬。顎から伸びた赤い血管が右腕とつながっていた。それが少しずつ上へと上っているが、そのことにはまったく気にしていないという様子。しかしこれからどうしようかと悩む上条。あの竜王の顎が稲生の力なら自身の右手が通用する。そう思い、右手に力がはいる。一馬も上条が戦う気になったのを感じたのか笑みを浮かべながら右手を構える。そしてお互いが飛び出し右手が突き出される。
「「うおおおぉぉぉ!!」」
二人の右腕がぶつかる。ここまで上条は異能の力だという思いがわずかに上回っていた。しかしぶつかったときの衝撃は想像を絶するものだった。右腕が粉々になるのではないかという衝撃。力負けして後ろに吹き飛ばされる。壁に激突し、ずるすると崩れ落ちる。笑いながら上条を見下す数馬
「あははははは!!どうだい??己の持つ未知の力にひれ伏す感じは??これを使えない君はまったくの無能だね。だから無能能力者だといわれ続けるのさ」
「く・・・そお」
痛みに顔をゆがめる上条。遠くでは美琴たちもそれぞれの相手と戦闘を繰り広げていた。ここで負けるわけには行かないと思う上条。笑うひざに鞭打って立ち上がる。しかし一体どうやってあの顎を攻略するか。
「くひひひひ!!『上条当麻』きひひひ!!これで君を殺してやるよ!!」
そう言って顎が一気に開かれた。上条はその奥に青白く光る光を見た。それは上条が知っている代物だった。かつてインデックスを救うとき、彼女が魔力がないから魔術は使えないといったのにはなってきた緊急プログラムとしての攻撃。
“竜王の息吹(ドラゴン・ブレス)”
「くらえええぇぇぇぇ!!『死ね!!上条当麻!!』」
「!!」
ごうっと音がすると同時に青白い光が上条めがけて放たれた。とっさに右手を突き出して防ぐ。ぶつかり合うと右手に触れたところから次々に消滅していく。しかしあまりの出力に上条は徐々に押されていく。
「ぐぎががぁぁぁぁ!!」
指がバキバキと鈍い乾いた音を発する。腕からは血管がちぎれて赤く染まっていた。皮膚が鋭い刃物で切りつけられたかのような傷ができて血が出る。暴風で爪が飛び、服がちぎれ、すでに右腕の骨は粉々になっていた。それでも上条は左手で支えて防いでいたのだ。あまりに痛みに意識を失いそうになる。しかしここで死ぬわけには行かない。ここで死んだらまた彼女たちを悲しませることになる。絶対に笑顔をなくさせたくない。そんな思いが上条の絶体絶命(げんそう)をぶち壊す。
「上『条』当『麻』あぁぁぁぁ!!」
上条は必死になって顔を上げた。そこにはもはや全身が赤い欠陥というのか・・・顎から伸ばされた触手みたいな・・・否、細い糸のようなものでつながれていた。それ体中にちき刺さり、どうやら神経と連結しているようだった。そのため口調がところどころおかしい。そして彼の瞳は以前のものとはかけ離れた、もはや竜王の眼(ドラゴン・アイ)と化していた。
『余を縛り付ける上条当麻・・・。貴様を殺して余は完全になる』
「テメエは・・・だれだ??」
『貴様に会うのはこれで2度目だな。余は最初のとき貴様を助けてやったのだぞ??』
「まさか・・・姫神のときか??」
『そうだ。あのときの顎はあの錬金術師の幻想ではなく、余自身だったのだ。しかし貴様は殺すことなく、やつの記憶だけを余に渡しおって・・・』
「何言ってやがる・・・ぐあがががが!!」
『余は人を食らって生きてきた。だが忌々しいセント=ジョージのおかげで我はこの世から消えた・・・。だが余はまだ生きていた。思念となって生きていたのだ。世はきっと自身を使いこなすものが現れるまで覚醒しないようにと枷を施した。それがなんだか分かるはずだな??神浄・・・討魔』
「ぐああぁぁぁ!!」
腕が粉々に鳴ったのではないかという痛みの中で上条は考えていた。やつを押さえる枷。やつを具現化させない力。それが自身にあるのだとすると。
「幻想殺し(イマジン・ブレイカー)・・・か」
『そうだ。それがなければ世はこの世に再び光臨できる。しかしそのためには器が必要だ』
「器だと??」
ようやく攻撃が収まり、砕けた腕をだらりとさせる。にやりと笑った竜王。その瞬間に上条の前で、恐ろしいことが起こった。
「ひぎゃあああああぁぁぁ!!」
数馬の体が内側から吹き飛んだのだった。まるでコップに水が満杯に入っているのに入れ続けてもれたかのように。つまり数馬の体と魂では竜王を納め切れなかったのだ。器を失った竜王は何もできずに風化していった。しかしそこには笑みがあった。まるで今後自身が光臨することを予知しているかのように。
「こんなことって・・・あってもいいのかよ」
上条の前にはもはや限界をとどめていない、『ハンター』の数馬の亡骸があった。自身の中に竜王がいるのなら。そいつの思い通りにはさせないと思う上条だった。

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.32 )
日時: 2010/11/01 23:22
名前: 武藤 徹也 (ID: VBgkspJi)

どうも武藤です。

いや〜なんかすごいことになってやすねェ〜

うん面白い!!マジで面白い!!これからの更新楽しみにしてます!!


あの〜泉さん五和っていいと思いますよね?

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.33 )
日時: 2010/11/02 04:40
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
武藤さん、コメントどうもありがとうございます。
こちらも毎回武藤さんの作品を読ませていただいています。
五和の件ですが・・・いいですよね〜!!
スタイルもいいし、性格もいいし、料理もできる!!
それにかわいいといういいこと尽くし!!
色んな所でインデックス・美琴よりも上条の好感度を買っていると思いますよ??

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.34 )
日時: 2010/11/02 04:58
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
次話投稿したいと思います。
コメント・評価待ってます!!
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第13話 幻想創者(イマジン・クリエイター)
 京介は『ハンター』のリーダーである涼と対峙していた・恭介の右腕は服が吹き飛んでおり、黒紅色の炎が腕を覆っていた。これが科学と魔術を合わせた業だった。お互い右の攻撃を繰り出している。今涼が両手に持っているのは己の右手から作り出した剣だった。県の前には拳銃・大砲・機関銃など殺人をおこなえるのに十分な兵器を作り出していた。それを正面からつっこむ京介めがけて打ちまくってきた。それを炎の壁で銃弾を溶かしてそのまま殴りかかるという行為を続けていた。人とは思えない速さ・・・聖人に匹敵する運動能力を見せて涼は両剣を振るい、それを京介は炎で防ぐ。右から左から、上から横から下からと変幻自在な剣捌きを繰り出す。早いラッシュにおされ気味の京介。件は触れたところから破壊しているはずなのだが、涼の能力で次々と刃が回復させられていた。つまり破壊してもすぐに作り出していた。
「あはは、それならこんなのはどうですか??」
そう言って剣を振るうとそこから何かが放たれた感じがあった。しかし何も見えない。しかし悪寒が走り、反射的に炎を前に出す。するとそれを切り裂き、京介の頬を何かが切っていった。そして後ろの壁が大きな音を立てて壊れたのだった。傷はぱっくりときれいな切り傷となっていた。
「かまいたち・・・か」
「ご名答。でも見えなかったようだね。いくら君が強くても上というものがある。僕のように神の手があるものには君は勝てない」
涼は己の右手を誇らしげに見ながら言う。そして再び剣を振るう。見えないカマイタチが京介に向かってくる。それを勘でかわそうとするも、わずかに足を切られた。うっと唸って思わず顔が歪んだ。思わずひざをつけてしまう。それを見てにやりと笑う涼。
「なぜ・・・お前らは革命などを起こした??」
この状況において聞くものではないが、なぜか腑に落ちないものだった。確かに以前の学園都市は最初からどのレベルまで伸びるかが決められていた。そのため無能力者はそのままであり、いくら頑張っても才能には勝てないとレッテルを貼られ、何人もの学生がこの学園を去っていった。そんなのはおかしいと巨大組織が学園都市暗部組織と結託して幹部たちに申し立てを立てたのだ。さらにその組織のトップが理事長とじきじきに話し、了承させたという話だ。それからというもの大規模な改革が行われ、実験に実験を重ねた結果、現在の学園都市があるのだという。無能力者が少なくなり、みなが何かしらの力を持ち、更なる飛躍を望んで勉学に励む。それはいい流れの循環だったはずだ。
「学園都市は以前の腐ったものとは違うはずだ。それなのに・・・なぜだ??」
それを聞いた涼の顔にははっきりと憎悪と憎しみの色が彩られた。みしみしと床が揺れると、下から植物が現れる。食人植物・・・この世にありえないモンスター。しかし幻想創者なら他愛もないこと。ただ植物からはぎちぎちという嫌な音がしていた。
いきなり植物の化け物が現れたが、京介はさほど驚きはしない。それくらいの危険ならいくらでも潜り抜けてきたので感覚が疎くなっていたのかもしれない。しかし植物や剣よりも涼からの負の感情のほうが京介の頬をちりちりと小さな痛みを与えていた。物凄い形相をした涼には先ほどの冷静さは皆無だった。怒り来るって何を言っているのかも聞き取れない言葉を発して植物に襲えと命令する。植物たちは我先にと京介に襲い掛かる。しかし京介は右腕のともった炎を植物に向けて拳ごとぶつける。触れた瞬間からそこだけがえぐられるようにきれいに消滅し、崩れていく。
「なぜ・・・ここまでする理由がお前らにあるんだ??」
京介は空中に跳躍しながら言う。壁を蹴って軌道を変えながら植物を破壊していく。怒りに染まった量は次々と植物を出して京介に襲わせる。ばくんっとついに植物が京介を飲み込んだ。怒りの中にわずかな笑みが含まれたがすぐにそれは驚愕へと変わる。植物が真っ赤に染まったと思うと内側から爆発したのだ。そこには一段と炎を強めた京介の姿があり。爆風によって上半身の服が・・・どうやら断熱効果を持っていたような服がすべて吹き飛んでいた。
「原始の始まりの炎よ、我に力を与え、邪を払え!!呑み込め!!駆逐しろ!!」
一段と大きな炎が巻き起こり、京介の周りを呑み込んでいく。そこに立つは死者に審判を下す煉獄の執行人の如し。そのように戦う涼は見た。そこに出現していたはずの植物はすべて駆逐され、残っていなかった。さらに温度が急激に上がり、蜃気楼によりカマイタチがまったく当たらない。どこに行ったのかとあたりを見渡し、剣を振るう。あたりはしない攻撃が続く。熱気で京介が複数に増えているように見える。剣を投げ捨て手をかざす。
「気温を通常に戻せ!!」
バキンっという何かが割れる音とともに蜃気楼によってできていた京介の分身がすべて消滅する。しかしあたりを見ても京介の姿はなかった。どこに行ったのか、見つからないことで次第に焦りが生まれる。逃げたわけではないだろう。しかし見当たらないということは何か策があるのか。そして唐突に後ろでトンという靴が床に触れる音がした。瞬時に出現させた剣で切りかかる。しかしそれを右手で防がれる。右手というよりはそれに灯った炎に消される形なのだが。そこにいたのは火傷のひどい京介の姿だった。肩で息をする京介はもはや体力の限界だった。何度剣を振るっても同じ結果。それによって徐々に後退する涼。しかし彼にかかれば造作もない幻想を生み出すという行動。手をかざし、にやりと笑う。
「ここに竜王を現せ!!」
「ちっ!!」
舌打ちをする京介だったが、バキンという音とともにそこに現れたのは巨大な竜王だった。この世にあるはずのない生物。しかし幻想創者にかかればそれは幻想として表すことができる。
『余がこのよに再び光臨できたのは貴様がやったのか??』
「そうだ!!僕がお前をこの世に呼び出したんだ!!」
『なら、それなりに感謝のしるしを示さねばならぬな・・・』
 そういうと巨大な手を涼にかざした。しかし京介にはそれがすごく嫌な感じにしか見えなかった。


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