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とある魔術と科学の十字路
日時: 2010/10/13 02:24
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

こんばんは??おはようございます??泉海斗です。
禁書についての作品を書いていましたが、データが吹っ飛び消えてしまうということで投稿ができなくなっていました。そこで今一度新しく書こうと思いこの作品を投稿します。皆様からのコメントが執筆の力になります。たくさんの閲覧・コメント待ってます。
それではとある魔術と科学の十字路をどうぞ!!
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第1章 朝のやり取り
 ピピピっと目覚まし時計がなる。
「うーん」
この部屋の主である少年がうめき声を上げて起き上がる。しかし少年が眠っていた場所はなぜか風呂場だった。まだ眠いのか目が半開きである。特徴としてはファッション雑誌でも参考にしたのかツンツンヘアーである。身長は170の中であり、中肉中背の少年。彼の名は上条当麻。かつておきた第3次世界大戦を止めた陰の立役者である。しかしそれを知る者は少ない。まあ、彼にとっては誰も死ぬことなく集結したので自分の功績などどうでもよかった。上条は洗面所で顔を洗い、すっきりとした状態で居間へと移動する。そこにはやりかけの宿題の乗ったテーブル、本棚、テレビ等がある。さらに彼のものであるはずのベッドの上には銀髪の少女がすやすやと眠っていた。
「もう食べられない・・・むにゃむにゃ」
「まったくどんだけ食べる夢見てんだか・・・」
上条はあきれながらもほっとしている。彼は記憶喪失である。それも一昨年の夏休み前の記憶がまったくないのである。それは目の前で幸せそうに眠っている少女を悪しき鎖から救うためにとった代償であった。しかし少年はそれを知ってもけして彼女に文句を言わなかった。むしろそれだけで彼女を救えたのなら本望だと思っていた。他人のために自身を投げ出せるくらいの覚悟が彼は常に持っているのだ。今日から新学期。つまり上条当麻最後の高校生活が始まろうとしていたのだ。
「今日はさすがに遅刻できませんよね・・・」
遅刻したくてしているわけではなかった。彼の右手に宿る・・・そう皆には知られているが彼はそうではないと思っている幻想殺し(イマジンブレイカー)のせいで彼は不幸体質なのだった。今のところ何もおきていないが、逆に何もないことが彼を不安にさせていた。
宿題をさっさと終わらせようと座り込む。すでに炊飯器にはスイッチを入れているために適当な時間になったらおかずを作ろうとしていた。昨年は特に大きな事件に巻き込まれることなく過ごすことができた。まあ、魔術関係でいろんなところに飛ばされたことはあったがかつてほどの大きな事件ではなかった。そんなわけでいろんな国を回り、旅行できた。そのときいつもくっついてくるのが今眠っている少女である。彼女の名はインデックスといい、イギリス正教のシスターである。必要悪の教会(ネセサリウス)に所属している。それと同時に上条勢力という一部の者にしか知られていない組織に所属していた。上条勢力・・・それはけして合間見えることのない科学と魔術を扱う人々を合わせた組織だった。その名のとおり上条当麻がその組織のリーダーだった。彼にはまったくそんな組織があることをまだ自覚しているわけではないが、それを知る者たちからは恐れられていた。何とか終わらせ似かかる宿題。順調に進む宿題。これは何とかなると心中喜びに浸っていた。
「にゃー」
突然現れた猫。上条が住んでいる部屋で飼っている猫である。名前はスフィンクスといい、インデックスが拾ってきたのだった。すっかり子の家にいついて早3年。すっかり慣れてしまっていた。そんなスフィンクスが突然テーブルをジャンプでまたいだのだ。そしてテーブルにはコーヒーの入ったコップがあった。そして上条は不幸体質である。結果は自明だった。がっちゃーんっというコップが倒れる音がした。それと同時に。
「ぎゃああぁぁぁぁ!!俺の終了まじかの宿題がああぁぁぁ!!」
頭を抱えて嘆く上条。スフィンクスはしてやったりという顔である。まったく飼い主に申し訳ないという気持ちは持っていなかった。
「不幸だ・・・」
いつもの常套句が飛び出す。仕方なく見えるところをルーズリーフに写すことにした。謝れば担任も許してくれるだろうっとそう思う上条だった。何とか写し終えた上条は早速朝食を作ろうと冷蔵庫を開ける。しかしそこにあったのは調味料だけだった。確かにここにおいていたつくり置きのおかずがなくなっていた。
「なんで何もないんでせう??」
「おはよーとうま。お腹すいたー」
「インデックス・・・お前起きてからの最初の一言がそれなのか??それとお前ここにおいてあった物、どうした??」
「昨日の夜小腹が空いたから食べちゃった」
かわいく舌を出して言う。お前はペコちゃんかと突っ込みたかったがお腹の虫がそれをさえぎる。
「腹減った・・・」
仕方なくご飯だけのチャーハンを作ることとなった。インデックスは文句を言っていたが。
「あなたのせいでおかずがなくなってしまったのですから少しは申し訳ないと思いなさい!!」
「だったらもっと買いだめするべきかも。お金だったらたくさんあるでしょ??当麻だって学園都市からたくさんお金貰ってるし、私だってイギリスから貰ってるもん」
「いくら買いだめしてもあなたがすぐに食べてしまいますから困ってるのですよ。もう少し抑えることを覚えなさい」
「それは私にとって苦行かも」
「それでも少しは上条さんの家計を考えてくださいよ。食事以外にもいろんなことに使いたいだろ??インデックスだって欲しいものあるんだしさ」
「それもそうかも。また新しいマンが欲しいかも」
「だったら今日は入学式だけだからごごはどっかに遊びに行くか??」
「行きたいかも!!」
上条の提案に身を乗り出して賛成するインデックス。帰ってくるまでおとなしくしているようにと言い残し、上条は高校へと向かった。

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Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.45 )
日時: 2010/11/07 08:28
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
次話投稿したいと思います。
たくさんの閲覧・コメント待ってます。
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 二日目は同じ病院に入院している一方通行と浜面とからんで屋上で駄弁っていた。旗や彼女持ちで結婚も視野に入っている幸せ男。はたや気になる子がいるがけして表に出さないツンデレ男。はたや世界中にフラグを構築しているのにまったく彼女たちの行為に気づかずに彼女を欲している男。そんないろんな恋愛問題を抱えた男たちが屋上に集結していた。
「帰る!!」
「「待てい!!」」
 さっと立ち上がり歩き出そうとした一方通行の肩をつかむ上条と浜面。話せと怒鳴り散らす一方通行だが、如何せん、いくらチョーカーをつけても上条の右手の幻想殺しが一方通行の能力を打ち消してしまい、まったく抵抗できない。生身のからだでは浜面と上条には勝てない一方通行。いやいや座りなおされてしまい、むすっとしたままである。
 そんな一方通行の両サイドに座る上条と浜面。浜面がポケットから出したのは上条が昨日貰ったローマ行きのチケットだった。どうやら浜面にも渡していたようで、彼女の滝壺も同行するということだった。
「どうせだったらそこで結婚式でも挙げるかなー」
 そんな独り言をつぶやく浜面の隣の2人は含んでいたジュースを勢いよく噴出した。げほげほと咳き込む2人を見てびっくりしている浜面。
「どうしたんだ2人とも??まさか俺と滝壺の関係に嫉妬してるのか??」
 一歩も二歩も恋愛に関しては進んでいる浜面だ。噴出したジュースで汚れた口の周りを吹いている二人は顔が真っ赤だった。げらげら笑う浜面に一歩通行は一方的に暴言を吐き続ける。しかし顔が赤いためかまったく勢いがない。
「それで滝壺のほうは怪我は大丈夫なのか??」
「ああ、医者の腕がいいのか回復しているな。間に合うって話らしいし、今頃絹旗たちとおしゃべりでもしてるんじゃないか??」
「あのカエルヤロウなんでクソガキなんてつれてきやがったんだぁ??まったく昼寝もでキネエ」
 一方通行が入院したと聞いた打ち止めは血相を変えて病院に走ってきたのだ。そのあとを息を切らせた吉川が入ってきた。なぜか病室が同じだということを最後まで反論していた一方通行だが、罰にかまわないという黄泉川に押し切られて結局同室にいたのだ。
「大丈夫ってミサカはミサカは乱れる息を整え・・・るのを忘れて・・・いってみる」
 走ってきたばかりでろくに整っていない状態でしゃべるために途切れ途切れになる。しかしそれだけで自分を心配してくれているのだと感じていた。そんな小さな彼女を見て小さく笑う。よく見ていないと分からないくらいのものだった。
「まったく腹に槍が刺さって出血が激しいって聞いたからびっくりしたわよ」
吉川は椅子に座って汗をハンカチでぬぐっていた。座ったのは革靴で走ったために余計に疲れたためでもあった。そんな芳川から視線を替えるとベッドの上には打ち止めがちょこんと座って冷蔵庫から出したジュースを飲んで、渇いたのどを潤しているところだった。
「おい!!何勝手に人のものノン出やがるクソガキ!!」
「ちょっと!!クソガキって言わないって約束したよねってミサカはミサカはあの夜の事を持ち出してみる」
「ちょっと一方通行!?あの夜って何のことよ!!まさかこんな小さな打ち止めに・・・」
「何へんな妄想してやガルンダァ吉川ァ!!それじゃあ俺が変態になるじゃネェカァ!!」
「お菓子もあるってミサカはミサカは見つけたことを誇らしげにしながらお菓子を掲げてみる」
「小学生にもなってお菓子でハシャグンジャねえぇ!!」
「まったく大人気ないわね一方通行。少しぐらい大目に見てもいいんじゃない??」
はしゃぐ打ち止めに叫んで文句を言う一方通行。そんな2人を見ながら楽しげに笑う吉川。一方通行のひざに座りながらお菓子を食べる打ち止め。ぼろぼろとこぼしていることに頭の上から文句を言ってくる一方通行に向かって能力を使えなくするよと打ち止めはさらりと脅迫しておとなしくさせていた。
ふと思い出したかのように吉川は口を開く。
「そういえば打ち止め。あなた同じ学校に通うクラスメイトから告白されたんじゃなかった??」
本当に思い出したかのように言ってみただけのことなのだが、ピクリと一方通行の肩が動いた。そしてゆっくりとその手がチョーカーに触れる。
「コロス・・・」
そういうといつの間にか彼は病室の窓際に立っていた。今にも飛び出そうとしているところだ。それを見た打ち止めと吉川は慌てる。このまま真実を伝えなければ確実に一方通行はその子を手にかけてしまうかもしれない。
「ちょっと待ってってミサカはミサカは必死であなたの服を引っ張って止めようとしてみる」
「はなせぇクソガキィ!!俺はその誰かってやつの顔をオガマナキャ気がスマネェ!!」
そういって足に力を入れる。まだ少し腹に痛みが残っているがこのときはお構い無しだった。このままでは本当に言葉異常の事態になりそうだと思った打ち止めは必死で真実を叫ぶ。
「ミサカはミサカは好きな人がいるって言って断ったって必死に引っ張りながら真実を語ってみる!!」

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.46 )
日時: 2010/11/07 08:28
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

あらん限りの声量で叫んだ打ち止め。その向こうではぽかんと呆気に取られている一方通行がいた。どうやらいきなり言われても理解が追いついていないようだ。
「だから言ってるでしょ??ミサカはミサカは付き合ってないんだよって理解が遅いあなたに怒りながら言ってみる」
ぷんぷんという効果音が似合うような様子で腕組みをする打ち止め。それをようやく理解したのかベッドに戻り、布団にもぐりこむ一方通行。
「どうしたのって急にベッドに戻ったあなたに心配のまなざしを送ってみるってミサカはミサカはじっと見つめてみる」
「疲れた・・・」
打ち止めが告白されたと聞いて急にいても立ってもいられなくなった。それがなぜなのかは彼には分からないが、打ち止めが自分の元から遠くへ行ってしまうのではないかという恐怖感に襲われたのだ。それで無意識のうちに能力を解放し、外へとでようとしていた。しかしとたんに告げられた真実。打ち止めは告白を断った。それを聞いてはじめは理解が追いつかなかった。そして二度目の告白でようやく理解ができた。まだ彼女は自分の傍にいてくれる。そんな嬉しさが大きかったのか張っていた緊張の糸がプツリと切れてしまい、どっと疲れが押し寄せてきたのだった。目を閉じると心地よい眠気が襲ってきた。自分の上でなにやら叫んでいる打ち止めの声を子守唄に一方通行は眠りについたのだった。
「「かわいいな」」
「コロス!!」
 上条と浜面が声を合わせて言うと一方通行はチョーカーに触れる構えを取る。慌てて2人はジョーダンだというが慌てて興奮しているのか息が荒い一方通行。
「それにしても浜面と滝壺は本当に結婚するつもりか??」
「まあな、イギリスで色々と世話になってるからな。済むところとか、仕事とか結構いいもの紹介されてるんだ」
第3次世界大戦のあと2人で愛の逃避行をした浜面たち。イギリスでは必要悪の教会から色々と支援を受けて今の生活が成り立っていた。一度学園に戻り、授業を受けたが、やはり会わないということで能力を身に付けたらすぐにイギリスに戻った浜面。無能力者でスキルアウトだった彼は今は千里眼という能力を持つレベル3である。仕事というのもその力を利用した犯人の盗聴などだった。
そういう浜面も一般の病室に移されたはいいがそこには同じ暗部組織のメンバーもいたのだ。毎回走りに使われ、俺はもう無能力者じゃないと言い張っても自分たちよりはレベルが下だと言い負かされて結局買い物に走るのだった。それでもみなが笑っていられる瞬間が楽しかった。滝壺の怪我が完治すればまたイギリスに戻るつもりの浜面。そうすればまたまだ学園都市に残る麦野・絹旗・フレンダとは分かれないければいけなかった。
 分かれるのは辛いが、もう会えないわけではないので、長期休みにはまた会おうと約束していた。表向きは浜面意外だといわれて文句を言っていたが、皆浜面も含めた『アイテム』としてまた会いたいと思っていたのだ。
「それにしてもまさかローマ教皇から来るとは思わなかったぜ。俺はあの時滝壺を助けたい一心だったからな。まさか魔術のほうではそんな大きな事が起きてたなんて思わなかったぜ」
「たくめンドクセェモノ渡しやがって。おかげでこっちはクソガキがテンション下がらなくてぇ大変なんだぞぉ!!」
「そういうお前はそんなに嫌そうじゃないな。やっぱりお前ってロリって一方通行さん!?いきなり背中に何を出そうとしているんでせうか!?」
「ウルせぇ!!んなわけネェだろぉ!!」
背中にわずかに見えた白い羽。こんなところで天使の力を使われたら一体いくらの損害をこうむるのかと慌てた上条は謝る。上条に対しては本気の力を使う一歩通行。それを見て腹を抱えて笑う浜面。これから彼らに訪れるであろう影に、まだ気づいていなかった。

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.47 )
日時: 2010/11/08 02:01
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、バイト上がりの泉海斗です。
次話投稿します。
たくさんのコメント・閲覧待ってます。
ところで外伝でのとある事件のカップリングはどうしよう??
ちょこっとアンケート
上条×??? 誰がいいかな??
今週中まで受け付けます!!
では本編をどうぞ!!
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第17話 十字路
 目の前に聳え立つ巨大な聖堂。そして広場に広げられた数多くのパーティーテーブル。その上には見事なまでの料理が乗せられていた。今にも飛びかかろうとして構えている白い修道服の少女・・・インデックス。彼女の方に両手を置いて、飛び掛らないようにしているのは上条当麻。ここはローマのとある広場でのパーティー会場なのである。ローマ正教・イギリス清教・ロシア成教そして上条たち学園都市からの関係者が集まっていた。彼らは皆第3次世界大戦の関係者で毎年この時期に相容れないはずなのになぜか親睦会を開いているのだ。それもこれも皆上条勢力という謎の勢力のせいなのであるが。科学側からは上条当麻・御坂美琴・御坂妹・一方通行・打ち止め・浜面仕上・滝壺理后・土御門元春・相崎京介・霧崎愛華が参加していた。
 皆パーティー用の服装で着慣れていないのかどこか窮屈そうである。パーティーが始まるとインデックスは上条の手をすり抜けて料理にがっつき始める。まったくマナーもあったもんじゃないと思う上条は頭を抱える。
「にゃー、まあいいじゃないですかカミヤン。今日は羽目をはずして楽しむ日だぜよ」
「まあ・・・それもそうだな。おっし今日は食うぞ!!」
「にゃー」
片手に大皿を持って走り出す上条と土御門。そのほかにも見覚えのあるシスターたちや魔術師たちが集まっていた。皆々楽しんでいるようだった。
「よく来たりけり土御門元春と上条当麻」
「はるばる良く来てくれたね」
口いっぱいに料理をほおばる上条たちに近づいてきたのはローラ=ステュアートとローマ教皇だった。思わぬ登場人物に上上は危うく噴出しそうになった。土御門は何度も会っているために親しげに挨拶しているが。
「ごほごほ、いきなりの登場かよ」
「にゃー、カミヤンはまだローラとしか会ったときないんだにゃー??いきなりのローマ教皇の登場はさすがのカミヤンもびっくりだぜい」
胸をドンドンと叩いてむせている上条ににやりと笑いながら言う土御門。彼らが来たのは挨拶だけではないようだった。それは二人が挨拶を終ええると真剣な表情になったからだった。
「挨拶だけってわけじゃなさそうだな・・・」
「鋭いなりけりね上条。今回このパーティーを開いたのはぜひあなたの組織にも耳にしておいて欲しいことなりだからよ」
片手に持ったワインを一口の見ながらいう。すぐに赤くなったのは弱いのだろうかと上条は思った。
「それなら私たちも耳にしておかなければいけないのでは??」
「神裂、久しぶりだな」
「お久しぶりですね、上条当麻。いつもインデックスがお世話になっています」
「別にいいさ。俺が好き好んでやってることだから」
「そうですか。それなら今後も任せても大丈夫そうですね」
「それよりねーちん??」
「なんですか土御門??」
後ろから神裂火織が相変わらず露出の高い服装で現れた。土御門はなにやら神裂の耳にささやいているが、神裂が顔を真っ赤にさせて土御門を殴ったので何を話していたのかは分からなかった。
「まったく相変わらずですね土御門。そんなものは持ってきてません!!」
「何を持ってきてないんだ??神裂」
「あああなたにはまったく関係のないものです!!」
「ちょっと待って神裂さん!!いきなり七天七刀を振りかぶらないでください!!」
土御門に何かを言われて顔を真っ赤に染めた神裂は、内容に関係していた上条が話しかけた瞬間沸点に達して刀を振りかぶり、上条がそれを阻止しようと叫んでいる。
「少し落ち着いたらどうだ神裂。それでも1つの組織のトップにたつものの反応か」
「ローマ教皇・・・しかし今のは仕方がないことで」
「神裂はあれなりよローマ教皇。あんまり詮索支配方が身のためたりけりよ」
上条は何のことだと首をかしげているが、それを見ている土御門はまだまだねーちんの道のりは厳しいぜよとにやりと笑って思っていた。
「解答1、そろそろ話を聞かせてもらえないでしょうか??」
「サーシャ、久しぶりだな」
「解答2、お久しぶりです上条当麻。あれ以来ですね」
サーシャが言うあれとは第3次世界大戦のことだった。あれから長いこと面識がなかった。
「にゃー??ロシアといったらワシリーサが来ると思ったんだぜい」
「解答3、ワシリーサはそちらですでにデロンデロンに酔っていてまともに歩行もままならない状態です」
そう言って指を指すも、そこには飲みかけのワインの入ったグラスがあるだけだった。どこにいたのだろうかとサーシャは辺りを見渡すが見つからない。
「むふっふっふ・・・隙だらけだよサーシャちゃーん!!」
「!!」
突然後ろからの声に反応して、とっさに取り出したバールで攻撃しようとしたがその前に抱き疲れてしまい、身動きができなくなってしまった。
「いきなりなんだって言うんだ??」
「にゃー・・・相変わらずだぜい・・・ワシリーサ」
「むっふっふっふ・・・土御門も相変わらずいいもの送ってきてくれるよ。サーシャちゃんに似合うものばっかりだよ」
「あの土御門??一体彼女に何を送っているのですか??」
「何だねーちん、ねーちんもやっぱり気になるのかにゃー??欲しいなら言ってくれればいいぜよ」
「誰があんなものを欲しがりますか!!」
ニヤニヤしながら神裂を見てくる土御門。そんな土御門に激しく反論する神裂。
「わらしよー」
顔を真っ赤にさせながら上機嫌でサーシャにくっつきながら存在をアピールするワシリーサ。
「いるぜい??」
「私は要りません!!」
にやりと笑いながらワシリーサを指差す土御門。欲しいのかとワシリーサが手に持つなにやら日本のアニメのコスプレ・・・それも飛びっきり露出度の高いものを意味ありげな笑みを浮かべて神裂を見る。思わず他事意でしまう神裂だが、これでは土御門の思う壺だということでいらないと念をおしておいた。
やや嘆息する土御門。これじゃあカミヤンに借りを返すのはまだまだ先だと思うのだった。
相変わらず漫才じみた会話をする土御門と神裂を何とか宥めると、ローマ教皇から説明がされた。
話されたはこれから起きる魔術と科学の十字路の序章に過ぎなかった。

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.48 )
日時: 2010/11/09 07:35
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

おはようございます、泉海斗です。
次話投稿したいと思います。
たくさんの閲覧・コメント待ってます。
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相崎京介もまた幼馴染の霧崎愛華とともにパーティーに参加していた。お互いにタキシードにドレスと場にふさわしい服装で周りのほかの参加者と団欒していた。
「ショコラータいただきまーす!!」
「ちょっとシスター・アンジェレネ!!それで行ったいくつ食べると思っているのですか!?」
「シスター・ルチア??これでまだ10個めですけど??」
どれだけ好きなんだと横目で小さなシスターに背の高いシスターが説教しているのを見ていた。
「確かに今日は欲を満たしてもいいかもしれませんがそればかり食べるのは・・・もう、少しはバランスを考えなさい」
「もぐもぐ、え??何か言いましたか??シスター・ルチア??」
「ちょっと来なさい!!シスター・アンジェレネ。あちらにもおいしいものがありますよ」
「わわわ、ちょっとまだ食べたりないですよシスタールチアって何で頭をぐりぐりするんですかー??」
ショコラータが乗った皿を片手に持っているアンジェレネにあきれたルチアは、引きずって野菜コーナーへと進んでいった。
引きずられていく最中にも物欲しそうな視線をぶつけていた。
「京介は食べないの??」
隣で食事をしていた愛華が聞いてくる。恭介も多少は楽しみに来ていたが、着いたときからなぜか寒気が取れなかった。
始めは風邪だろうかと思ったがそうではないらしい。
それに何か嫌な悪寒であるために、少し周りに警戒の目を張っていたのだ。
「顔色悪いし、目つきも鋭くなってる・・・」
仕事ではないので、いつもの優等生を演じていると思っていたが、いつの間にかそうではなく、いつもの仕事の相崎京介になっていたようだ。
何かが近づいている。そう京介は思っていた。
それにずっともやもや感が取れていなかった。何かを思い出せそうで、できないという感じのものだ。
ちっと思わず舌打ちをしてしまう。
何かが邪魔をして、後一歩で闇のかなたへ通し戻されてしまう。
「少し食べれば気分転換になるんじゃない??あっち行ってみよ??」
自分のために言ってくれているのだと思い、ああと返事をしておく。
ふと思ったことがある。
自分は霧崎愛華といつあったのだろう。という些細なものだった。
「なあ、愛華」
「ん??どうしたの京介」
思わず口から出てしまった。振り向いた愛華はどうしたのだろうと京介をじっと見ている
「些細なことなんだけどさ・・・俺達っていつ会ったんだっけ??」
一瞬愛華の顔が青ざめたのが分かった。何か悪いことだったのかと思った。
少し考えるように、視線を下に向ける。
そして視線を元に戻して、口を開こうとしたとき。
「ちょっと相崎??愛華??あいつ・・・当麻見なかった??」
そこに割って入ってきたのは。
「どうしたの御坂さん??当麻だったら今上の人たちと会談してるんじゃない??あっちのほうに見えるから」
京介は優等生を演じながら、上条がいるほうへと指を向ける。
どうやら美琴はワインを飲んでいたらしく、顔は真っ赤に染まっていた。隣にいる御坂妹(御坂10032号)ははらはらといつ美琴が倒れるのか心配しているようだった。
「まったくと埋まったら私をほっぽってまた女に囲まれに行ってるの??むかつくったらありゃしないわね」
どうやら相当酔っているようだ。ツンデレからツンが取れて本音が駄々漏れである。
それを聞いていた天草式の五和もはっとした表情になりなにやら持ってきていたリュックをがさごそとあさっていた。
一体どこから出したのだろうか。
それをニヤニヤと建宮ほか天草式男性陣は揃って笑みを浮かべていた。
不気味だ・・・。それが京介が感じたものだった。
「とうまは別として御坂さんたちはこのパーティーを楽しめていますか??」
「まあね、パーティーとかはよく出てたけど、まったく異国の人とのものは初めてね。それに・・・」
「それに??」
急に酔いによる紅く染まった顔がまた別のもので紅く染まったのだ。さすがに次の言葉はよっていてもなかなか言い出せないようだった。
まさか人前で当麻がいるからさらに楽しいだなんていえないわよ。それが今の美琴の心境だった。
それを感じ取っているのか御坂妹はフッと笑う。
おいおい仮にも隣の御坂はお前の姉なんだぞと心の中で京介は言う。
「ミサカはローマにもいるほかのミサカたちを出し抜いてあの人に合えることが嬉しく思い。優越感に浸っているとミサカは本音を吐露します」
「ほかの妹たちは何も言わなかったのか??」
「まさぁ、戦闘になって気絶させておきましたと御坂は軽いジョークを混ぜて見ます。チケットを渡されたのはミサカだと言い張ったらおとなしくなりましたとミサカは本当のことをお伝えします」
まさかの戦闘と聞いてやりすぎなんじゃと思ったがそれがジョークだということでほっとしたが、まあ美琴たちにチケットを渡したのが上条本人だとすれば、ほかの妹たちも退散せざるをえないだろうと思っていた。

Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.49 )
日時: 2010/11/10 06:39
名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)

「あれとってってミサカはミサカはあなたに命令してみる」
「んだとぉ!?てめえぇが俺様に指図しても・・・」
「御坂の力を使えばあなたまったく能力使えないよねってミサカはミサカは脅迫じみたことを言ってみる」
「ぐ!?それは反則ダァ。分かったよぉ。ちっ!!何で俺さまがぁ・・・」
ぶつぶつ文句を言いながらも一方通行は打ち止めのさらに次々と料理を取っていく。まったくその姿を見ているとまったく学園都市最強の面影はない。
そんなこっけいな姿を後ろで浜面と滝壺は見ていた。
絶対将来尻に敷かれるなと思う浜面だが。隣に立つ滝壺にもまた浜面はどうしても頭が上がらないのだ。
そんな自分については疎い浜面。喰いくいと滝壺にすそを引かれる。
「どうした滝壺??何かあったか??」
「はまづら、あれ取ってきて」
指差すほうにはたくさんのデザートがある皿があった。現在はインデックスがものすごい速さで食べている隣で、ステイルがせっせとインデックスのためにとデザートを取っていた。
分かったといってそちらに向かっていく。
「テメェだって尻の下じゃネェカヨォ・・・」
ほいほいと滝壺の要望にこたえている浜面を見て一方通行はぼそりと呟いた。

そんな楽しい時間が続いていたところに終止符が押される。
どがぁぁぁぁんと言う大きな爆発音。
先ほどまで料理があったところが大きく陥没して、テーブルが跡形もなく消えていた。
「まったく誰だいこんなふざけたことをしたのは」
インデックスを含む、周囲にいたシスターたちをイノケンティウスで守っている。あまりの威力に吹き飛ばされたイノケンティウスが再生を始めていた。
天草式の面子は防衛魔術で何とか押さえ、上条は幻想殺しで集まっていた皆を守っていた。
「何が起きたんだ??いきなり爆発して」
何がおきたのかさっぱり分からないこの状態。
大急ぎで戦闘の準備に入ろうとしているアニェーゼ部隊や天草式。
その間にもどこからか攻撃が続く。
爆発音が響き渡る。このままでは一方的に狙い撃ちされてお陀仏だ。
しかし、敵が見えない以上、どうしても攻撃に出ることができないでいた。
「感じる・・・」
京介の言葉にみなが反応する。そこにはうずくまって右腕を押さえつけ、苦悶の表情を浮かべる京介がいた。
一体彼に何が起きているのか。
「oscurità777(世界を創造し闇、人々の絶望を呑み込め)」
魔法名を唱えるとともに右腕を覆っていたタキシードが真っ黒な闇によって吹き飛ばされる。
その闇にもなにやら変化が起きていた。
一方向になにやら引かれるように向かっていたのだ。
「原始の始まりの炎よ、我に力を与え、邪を払え!!呑み込め!!駆逐しろ!!」
闇と炎が一体となり、裁きの炎と化す。
京介はその敵がいるだろう方向に向かって跳躍し、右拳を打ち付ける。
その瞬間京介は目を見開く光景を見せ付けられる。
バシュッという音とともに、まばゆい光が漆黒の闇を炎後と切り裂いたのだ。
そのまったくすでに等しい状態の拳を誰かの手がつかんでいた。
煙がはれてくる。
そして敵の正体がとうとう公となった。
その姿を見た瞬間皆に動揺が走る。
「なんで・・・??」
上条が呟く。
「何で京介が2人いるんだ・・・??」
フット笑みを作った京介と瓜二つの青年がそこに立っていたのだった。
右腕がまばゆく輝いている状態で・・・。


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