二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- とある魔術と科学の十字路
- 日時: 2010/10/13 02:24
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
こんばんは??おはようございます??泉海斗です。
禁書についての作品を書いていましたが、データが吹っ飛び消えてしまうということで投稿ができなくなっていました。そこで今一度新しく書こうと思いこの作品を投稿します。皆様からのコメントが執筆の力になります。たくさんの閲覧・コメント待ってます。
それではとある魔術と科学の十字路をどうぞ!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第1章 朝のやり取り
ピピピっと目覚まし時計がなる。
「うーん」
この部屋の主である少年がうめき声を上げて起き上がる。しかし少年が眠っていた場所はなぜか風呂場だった。まだ眠いのか目が半開きである。特徴としてはファッション雑誌でも参考にしたのかツンツンヘアーである。身長は170の中であり、中肉中背の少年。彼の名は上条当麻。かつておきた第3次世界大戦を止めた陰の立役者である。しかしそれを知る者は少ない。まあ、彼にとっては誰も死ぬことなく集結したので自分の功績などどうでもよかった。上条は洗面所で顔を洗い、すっきりとした状態で居間へと移動する。そこにはやりかけの宿題の乗ったテーブル、本棚、テレビ等がある。さらに彼のものであるはずのベッドの上には銀髪の少女がすやすやと眠っていた。
「もう食べられない・・・むにゃむにゃ」
「まったくどんだけ食べる夢見てんだか・・・」
上条はあきれながらもほっとしている。彼は記憶喪失である。それも一昨年の夏休み前の記憶がまったくないのである。それは目の前で幸せそうに眠っている少女を悪しき鎖から救うためにとった代償であった。しかし少年はそれを知ってもけして彼女に文句を言わなかった。むしろそれだけで彼女を救えたのなら本望だと思っていた。他人のために自身を投げ出せるくらいの覚悟が彼は常に持っているのだ。今日から新学期。つまり上条当麻最後の高校生活が始まろうとしていたのだ。
「今日はさすがに遅刻できませんよね・・・」
遅刻したくてしているわけではなかった。彼の右手に宿る・・・そう皆には知られているが彼はそうではないと思っている幻想殺し(イマジンブレイカー)のせいで彼は不幸体質なのだった。今のところ何もおきていないが、逆に何もないことが彼を不安にさせていた。
宿題をさっさと終わらせようと座り込む。すでに炊飯器にはスイッチを入れているために適当な時間になったらおかずを作ろうとしていた。昨年は特に大きな事件に巻き込まれることなく過ごすことができた。まあ、魔術関係でいろんなところに飛ばされたことはあったがかつてほどの大きな事件ではなかった。そんなわけでいろんな国を回り、旅行できた。そのときいつもくっついてくるのが今眠っている少女である。彼女の名はインデックスといい、イギリス正教のシスターである。必要悪の教会(ネセサリウス)に所属している。それと同時に上条勢力という一部の者にしか知られていない組織に所属していた。上条勢力・・・それはけして合間見えることのない科学と魔術を扱う人々を合わせた組織だった。その名のとおり上条当麻がその組織のリーダーだった。彼にはまったくそんな組織があることをまだ自覚しているわけではないが、それを知る者たちからは恐れられていた。何とか終わらせ似かかる宿題。順調に進む宿題。これは何とかなると心中喜びに浸っていた。
「にゃー」
突然現れた猫。上条が住んでいる部屋で飼っている猫である。名前はスフィンクスといい、インデックスが拾ってきたのだった。すっかり子の家にいついて早3年。すっかり慣れてしまっていた。そんなスフィンクスが突然テーブルをジャンプでまたいだのだ。そしてテーブルにはコーヒーの入ったコップがあった。そして上条は不幸体質である。結果は自明だった。がっちゃーんっというコップが倒れる音がした。それと同時に。
「ぎゃああぁぁぁぁ!!俺の終了まじかの宿題がああぁぁぁ!!」
頭を抱えて嘆く上条。スフィンクスはしてやったりという顔である。まったく飼い主に申し訳ないという気持ちは持っていなかった。
「不幸だ・・・」
いつもの常套句が飛び出す。仕方なく見えるところをルーズリーフに写すことにした。謝れば担任も許してくれるだろうっとそう思う上条だった。何とか写し終えた上条は早速朝食を作ろうと冷蔵庫を開ける。しかしそこにあったのは調味料だけだった。確かにここにおいていたつくり置きのおかずがなくなっていた。
「なんで何もないんでせう??」
「おはよーとうま。お腹すいたー」
「インデックス・・・お前起きてからの最初の一言がそれなのか??それとお前ここにおいてあった物、どうした??」
「昨日の夜小腹が空いたから食べちゃった」
かわいく舌を出して言う。お前はペコちゃんかと突っ込みたかったがお腹の虫がそれをさえぎる。
「腹減った・・・」
仕方なくご飯だけのチャーハンを作ることとなった。インデックスは文句を言っていたが。
「あなたのせいでおかずがなくなってしまったのですから少しは申し訳ないと思いなさい!!」
「だったらもっと買いだめするべきかも。お金だったらたくさんあるでしょ??当麻だって学園都市からたくさんお金貰ってるし、私だってイギリスから貰ってるもん」
「いくら買いだめしてもあなたがすぐに食べてしまいますから困ってるのですよ。もう少し抑えることを覚えなさい」
「それは私にとって苦行かも」
「それでも少しは上条さんの家計を考えてくださいよ。食事以外にもいろんなことに使いたいだろ??インデックスだって欲しいものあるんだしさ」
「それもそうかも。また新しいマンが欲しいかも」
「だったら今日は入学式だけだからごごはどっかに遊びに行くか??」
「行きたいかも!!」
上条の提案に身を乗り出して賛成するインデックス。帰ってくるまでおとなしくしているようにと言い残し、上条は高校へと向かった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
- Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.20 )
- 日時: 2010/10/23 07:15
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
続きです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第9話 複写眼(コピー・アイ)&絶対零度(パーフェクト・フリーザー)VS『グループ』
第8学区には進藤数馬と獅子堂玲奈がビル内に潜入していた。数馬はパソコンをいじりをしながら階段を上がっていた。周りには黒い穴が開いていたり、氷が回りに広がっていたりと悲惨な状況になっていた。周りには大勢なガードたちが倒れていた。あるものたちは服が黒焦げとなって気絶していたり、あるものたちは服が切り裂かれまくった状態で気絶していたり、あるものたちは氷で動けない状態でもあった。
「ハゥ・・・次から次から敵がでてくるから疲れちゃったよー」
「まあ、僕にかかればこんなやつら計算もしないでも倒せるかな」
「でもそんな能力どこから持ってくるの??」
「全部倉庫(バンク)からだよ。僕にかかればセキュリティなんて紙みたいなもんだよ」
「たとえが分からないけどそれだけ簡単だって事だね」
そんな不思議な能力(ちから)を使う数馬を不思議がりながら玲奈は歩き続ける。すると上からガードたちが走ってきた。手にはゴム弾の入った拳銃が握られており、彼らを気絶させようとしているようだ。となりの非常階段を上がってきたのか目の前には男たちが立ちはだかる。ざっと10人くらいだろうか。しかし彼らにとっては遊びにもならない。
「ここは僕が締めるかな・・・」
パタンとパソコンを閉めてリュックにつめる。男たちは動くなと銃を構えて威嚇している。しかしまったく動じることはない。手には数枚のコインが握られていた。
「何してくれるのかな技のデパートさん??次は一体」
「見てれば分かるよ。今回は少しいじりを入れたから時間かかったけど・・・これなら実験に使える」
そう言って数馬は手のひらのコインをすべて空中へと投げ上げる。それは重力に従って頂点からゆっくりと落ちてきた。何が起こるのか男たちは警戒しているがそこから数馬の術中にはまっていたのだ。
「複写眼発動!!超電磁乱射(レールガン・バースト)!!」
電撃を帯びたコインたちが音速の3倍速で男たちに飛んでいく。出力は抑えられているが気絶させるには十分だった。コインとそれにあった電撃を食らった男たちは悲鳴を上げてバタバタと倒れていった。それを見た上のものたちはあわてて発砲してきたがそれらはすべて凍りに阻まれた。それをしたのは手をかざしている玲奈だった。
「助かりましたよ玲奈さん」
「えへへ、お互い様だね」
玲奈は自身の力、絶対零度で空気中の水蒸気を氷に換えたのだった。それは最高峰の硬度を持っていた。いくら打っても打ち砕けないために痺れを切らした男たちは階段を下りて攻撃しようとしてきた。しかし待ち構えていた数馬が再び超電磁乱射でそれらを撃退した。あっけなくガードたちは倒されてしまい、これ以上抵抗するものはいなかった。
「それではいきましょうか。時間もありますしね」
「そうだねー。暗部が来る前にかたずけおうか」
そう言って2人は階段を走り出した。最上階にいる上層部幹部犬神健二の元に。
- Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.21 )
- 日時: 2010/10/24 00:19
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
こんばんは、泉海斗です。
次話が完成しましたので投稿します。
たくさんの閲覧とコメント待ってます!!
では!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
一台のワゴンが第8学区の拠点ビルに向かっていた。中には少年少女が4人座っていた。どうやら話し合いをしているようだった。
「それで??彼らの能力とはなんなのですか??」
「それがまったく倉庫(バンク)にないぜよ・・・。これじゃあ先手が取れないにゃー・・・」
歯噛みする土御門。パソコンを検索して何とかして情報を探し出すがまったく見つからない。黒曜石を磨く海原もこれ以上詮索しても土御門の邪魔になると感じたのか、無言になった。
「おい・・・いつになったらツクンダァ??」
「落ち着きなさいよ一方通行。これでも最高速度出してるんだから」
「あぁ??そう言って何時間俺達ハァ工も揺さぶられなきゃァイケネえぇんだよ」
イライラを隠せない一方通行。それをあきれながらも話し相手になっている結標。彼らは現在襲撃されていると聞いているビルに向かって走っているのだ。つくまでに色々と彼らの力を検索しているがまったくデータがないのだ。倉庫には学園としないにいるはずの学生たちの能力がすべて記録されているのだ。革命を起こすくらいのちからならば上位にランクづけされていてもおかしくないのだがそれがないのだった。機密ファイルにも検索してみたがそこにもなかった。しかしあったのは土御門にとっては知っているものの名前と力だった。
『相崎京介・精霊操作・レベル5』
『霧崎愛華・創霧騙者・レベル5』
彼らは表舞台にはでていない力であった。だから機密ファイルに名があったのだ。しかし彼らの正体も気になるものの、今は敵の能力を知らなければいけない。時間と距離はただ進むだけだった。そうこうしているうちにビルに到着していた。まったく対策の立てられない状態での戦いとなった。しかしそれであきらめる彼らではない。
「これはまずいぜよ。だが、奴らはまだ俺達のことに気づいてないにゃー」
「それはこちらにとってもプラスですね。結標さんの力で僕たちを最上階まで行かせられますか??」
「それはできるけど、あなたたちだけで大丈夫なの??」
「あぁ??俺達だけじゃあ役不足カァ??俺だけでも十分だぁ」
「まあまあそういうなよ一方通行。俺達だっておんなじ目的で動いてるんだぜよ。それにお前にしなれれば打ち止めに悲しまれるしそうなればあいつらの命の恩人のカミヤンにも殺されるぜよ」
「彼はまだ僕との約束を守ってくれてますからね」
「ちっ!!勝手にしやガレェ」
そういうと結標は三人に向かって手をかざすと一気に演算を始める。そして三人は一気に最上階である幹部の部屋にいる犬神の元へと向かった。
「にゃー、ついたぜよ」
「相変わらず彼女の力はすごいですね。魔術師の僕にはできないことです」
「君たちは・・・」
「あぁ??何だテメエェハァ??」
一方通行はいきなり話しかけてきた男に向かってはガンをつけた。そこにいたのはサングラスをかけた青年だった。どうやら警戒しているようで、手には拳銃が握られていた。
「待つだにゃー!!俺達は『グループ』だぜよ!!」
「『グループ』・・・そうか。増援か」
「静かであるということは相当やられているようですね」
「監視カメラで見ていたが彼らの力は見たことがない。唯一固定された力を振るうのは少女の凍らせる力のみ。もう1人の少年ははっきり言って謎だ」
「どういうことダァ??はっきり言いやガレェ」
「少年はさまざまな力を振るっていた・・・」
「つまり・・・多重能力者(デュアル・スキル)ってことだぜい」
まさかの答えに沈黙せざるを得ない4人。都市伝説であるしかなかった多重能力者が革命に参加しているということは大きな恐怖だった。あらゆる学生の力が使える。それはレベル関係無しだった。これで一方通行の力を使われれば勝ち目はなかった。そんな不安を抱えている一方通行を除く3人。するといきなり空気がひんやりとしてきたのだ。何事かと構えると吐く息が白くなっていた。気温が下がっていたのだ。
「来ましたね」
一気にあふれていた緊張からの汗が引いてしまった。やや冷える手で黒曜石を握りなおす海原。魔術を使うわけに行かない土御門は特殊弾を込めた拳銃を握る。そして一方通行は首筋のチョーカーに手を近づける。同じく犬神も後ろで拳銃を構える。土御門には隠れて色といわれたが自分も簡単にはやられないといい放ち、参戦していた。遠くからトラップが次々に破壊される音が響く。監視カメラも破壊され、まったく様子が見えない。そしてとうとう最後の扉が破壊された。現れたのは少年と少女だった。
「どうも・・・『グループ』の皆さん。『ハンター』です」
まさかの気づかれていたのだ。しかし同様を顔には出さない。
「犬神健二さんですね・・・革命のために死んでください!!」
少女が言い放つ。しかし。
「ヒャハハッハはハハハ!!三流の悪党が何言ってやガンダぁ??」
一方通行が笑い飛ばす。呆気に採られる『ハンター』たちだが土御門と海原はまったくいつもどおりだと思っていた。
「元一流の悪党の力を見せてやるよぉ・・・三下がぁ!!」
3人が戦闘を開始している間、結標はとあるところに移動していた。そこには大きなガラスケースになにかの液体に使った人物がいた。その人物は男にも女にも見える。異様なのはさかさまで浮いているということだった。結標はその人物に対して話しかける。
「アレイスター、あなたこんなところで余裕かましていていいの??外ではあなたを殺そうと革命が起きてるのよ??」
「ここにこられる手段は限られているからね」
「私が利用されるかもしれないわよ??」
「そのときは君には死んでもらうしかないな。そのときの人材はいるからね」
さらりと恐ろしいことを言うアレイスター。思わず拳を握り締めた結標だったが力を抜く。ここで争ったところで彼に勝てるとはなぜか思えなかった。死すら感じていた。その様子を見て笑みを浮かべるアレイスター。すべてお見通しだという顔だった。
「あなたはこの革命を黙認するの??自分の危機だというのに」
「これも必要な過程なのだよ」
「過程・・・??一体なんのよ??」
「それは君が知る必要はない。知ったところで理解はできまい」
「それは私が無知だといいたいのかしら??」
「それは違う・・・。つまり君たちみたいな超能力者が理解できる品物ではないのだよ」
「なら海原や土御門が使うみたいな魔術みたいなものだというの??」
しかしその答えに対しても不吉な笑みしか浮かべない。
「その力は魔術や超能力という小さな器には収まらないのだよ」
「だったらそれは一体なんなのよ・・・」
結標がじれったそうに聞く。アレイスターは軽く嘆息してから言う。しかしそれは結標が予想していたものとははるかに次元の違うものだった。
「神の力さ・・・」
- Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.22 )
- 日時: 2010/10/25 08:02
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
おはようございます、泉海斗です。
次話の執筆が完了しましたので、投稿したいと思います。たくさんの閲覧とコメント待ってます!!
では!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
対峙する『グループ』と『ハンター』。激しくにらみ合う彼らだが始めに動いたのは『グループ』だった。土御門が戦闘で拳銃を発砲する。それを能力ではなくかわす。
「君たちの使うその銃のことならもう知ってるよ。一時的に能力を使えなくする・・・。そんなもの食らわなければただの拳銃と同じだよ」
「それならこれはどうですか??」
きらりと光ったために急いで防御にはいる。すると光が一直線に数馬の腹をえぐっていた。しかし空間制御能力で空気の壁を作りそれで防御した。しかしそれに便乗して一方通行がつっこむ。手を伸ばして血流操作を行おうとする。しかしその手を阻んだのは大きな氷の壁であった。
「ちっ!!」
ベクトル操作で氷を破壊するもその場には数馬の姿はなかった。すでに避難して隣には玲奈がいた。
「助かったよ」
「いきなりだったからね。でももういいでしょ??」
「もちろんですよ」
そう言って眼鏡を治す数馬。それに向かって土御門が再び拳銃を発砲する。しかしそれをにやりと笑う数馬。怖気を感じた海原は叫ぶ。
「何かをしようとしてます!!」
「遅い!!複写眼発動!!ベクトル操作!!」
土御門が発した弾丸をベクトル操作で一方通行に向かって放つ。いきなりのことに演算が間に合わず肩にそれを食らう。肩を抑えてうめき声を上げる。まさかの事態に驚きを隠せない『グループ』。多重能力者・・・学園都市最強の一方通行の能力すらも使用してしまったのだ。ふらふらと立ち上がる一方通行だが今の彼はただの無能力者。歯がゆさを感じていた。何もできない自分が腹立たしかった。
「いっけー」
床が一気に凍り始めた。それを回避する。一気に足場が悪くなり、さらに気温が下がることで体力が失われていった。しかし玲奈が自身の能力であるためにまったく影響はなく、さらに数馬は感覚を遮断しているためにまったく影響がない。劣勢に立たされていた。焦った犬神が発砲するもそれがベクトル操作で土御門たちに打ち込まれる。
「クソやろぉ!!さっきの見てなかったのカァ!!」
怒りを叫ぶ一方通行。最初から能力がない海原と多少はあった土御門は弾丸による傷を負っていた。傷は深くないが体力が気温によって失われる。海原も必死に攻撃する集中できていないため加盟中立は悪く、さらにまったく氷に阻まれたりするなど効かない。
「超電磁乱射!!」
無数のコインが襲う。まったく出力を抑えていないのか、部屋は完全に破壊されていた。窓ガラスは完全に割れ、壁も大きな穴が開いていた。
「原子崩し!!」
アームが飛び交い4人を襲う。必死に逃げるがされに体力を奪われる。そしてついに氷に足を奪われ身動きができなくなる。
「ちくしょう!!」
必死に破壊しようとするが彼らにはそんな力はまったく残っていなかった。最後の足掻きとして犬神が発砲するもすべて凍りに阻まれる。そしてついに犬神の目の前に玲奈が立つ。
「助けてくれ・・・。お前たちの欲しいものはなんだ・・・」
幹部の威厳などとうの昔になくなっていたのだ。今は必死になって生きたいというしかなかった。しかしそんな犬神を冷ややかに見る玲奈。笑顔で言う。
「うん!!それ無理!!だって欲しいものはあなたたちの命と学園と市の革命成功だから!!」
そういって手には水蒸気を凍らせて作った剣があった。鋭利なそれは不気味に白い光を放っていた。それを首筋にあてがう。カタカタと大きく震える犬神。けらけらと笑い声を上げる玲奈。さっさと終えたいとパソコンをいじる数馬。そして・・・。
「くそがああぁっぁぁぁっぁあ!!」
「「!!」」
一方通行の叫びに反応した二人が振り向くとそこにいたのは。
「何よあんた・・・」
剣を下に下ろしながら愕然とする玲奈。そこにいたのは。
「天使・・・??」
白い羽を生やし、立ち上がっていた一方通行だった
- Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.23 )
- 日時: 2010/10/26 04:51
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
おはようございます。
泉海斗です。
次話投稿したいと思います。
たくさんのコメント・閲覧待ってます!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんなのよあなたは!!」
剣を犬神ではなく立ち上がった一方通行に向けて構える玲奈。同じくしてパソコンをしまう数馬。異様な姿の一方通行に驚きを隠せなかった。見た目はまさに天使。白い羽に頭上には確かにある天使の輪。しかしここで任務を失敗するわけには行かなかった。
「死ね!!」
そう言って剣を構えて一方通行につきたてる。しかし羽に触れた瞬間にそれは霧散してしまった。否む産した氷の粒が玲奈の頬を切っていた。そこからは真っ赤な血が流れ出る。それだけでは終わらない。手を床に着けて地を這うかのように氷の波が一方通行に襲い掛かる。しかしそれを一方通行はまだ使えないはずの反射で玲奈に向かって返してきたのだ。いきなりのことに反応が遅れ、それをもろに受けてしまう。吹き飛ばされて壁に激突する玲奈はうめき声を上げる。よろよろと立ち上がり、氷で何かを作り始める。それはまるで生き物だった。そして現れたその姿に驚愕する土御門と海原。そこに現れたのは。
「竜王(ドラゴン)・・・」
「ですね・・・」
まさに竜王の姿をしていた。それが怪物的叫び声をあげる。耳を劈くその叫びに思わず耳をふさぐ土御門たち。しかし販社を使った数馬と天子の一方通行はまったく気にしていない。力をめいいっぱい使って作り出したのか、玲奈は肩で息をしていた。そして作り出した竜王に向かって叫ぶ。
「さあ、行け!!やつを倒せ!!」
竜王の爪が一方通行に向かって振り下ろされた。それを片手で受け止めたのだ。まさかのことに驚愕する玲奈たち。仲間の土御門たちも驚く。そのまま後ろに向かって投げたのだ。壁に激突し、半壊させる。瓦礫は下に落ちていく。そして再び襲いかかろうとする氷の竜王。しかし。
「魔術師土御門様を忘れるなだにゃー」
土御門の近くには司法に黒い折り紙でできた鶴が置かれていた。そしてそれらが漆黒の光に包まれながら上昇する。
「これはとっておきの1つだにゃー。ありがたく受け取るぜよ」
そう言いながらにやりと笑う。竜王は今にも一方通行に爪を立てようとしている。
「黒の力!!」
漆黒の光の塊が一直線に竜王に向かっていきそのまま竜王の体を貫いた。竜王は叫び声をあげて苦しみながらも一方通行に再び振り下ろす。しかしその腕ごと光に破壊される。後ろから海原が黒曜石から近世の光を反射し攻撃していたのだ。攻撃手段のない氷の竜王を一方通行は手を触れさせる。すると氷が水蒸気に戻る。ベクトルが変わったのだ。それを見て驚愕する玲奈。そして一方通行に向かって超電磁乱射を放つ数馬。しかしそれも簡単に跳ね返される。そして次に数馬に標準を合わせた一方通行は突進する。一気に反射を展開し、跳ね返そうとするが。
「ぐぎがぁ!?」
反射が効かなかった。そのことに驚愕する数馬。あらゆる力を跳ね返すはずの一方通行の力が破られたのだ。まったく理解できない力におびえるしかない。とうの一方通行はにやりと笑うだけだ。一言も告げないが無言の視線で言っている。
“核が違うんだよぉ。三下がぁ”
冷静ならこの力も複写できるかもしれない。しかしまさかの展開に冷静さを失い、演算ができていない。もはや彼らに残されたのは敗北だけだった。一気に純白の光を増した一方通行の羽が数馬を包み込み始める。優しそうな光の裏に見えたのはどす黒い漆黒の羽。吹き荒れるベクトル変化の嵐。体中のベクトルが変更されるのを感じた。血流・血管・骨・筋肉・臓器系・それらの位置までもだ。
「ぐがあああぁぁぁっぁ!!」
あまりの痛みに叫び声を上げる数馬。玲奈も必死に能力で対抗するも反射で跳ね返され、それを倍返しされる。しかし市の一歩手前で数馬を離す一方通行。
「教えておいてやるよぉ、本当の悪党ってもんはなぁ・・・好敵手しかコロサねえぇんだ」
彼に自身の手を真っ赤な殺人の血で染めることはやめていたのだ。それはもうあのときの実験でこりごりだったのだ。助かったことを不思議に思っている数馬と玲奈。しかし結果的にそれがまさかの展開を呼ぶとは彼らがまだ知るよしもなかった。外からばらばらとヘリの音がした。なんだと思った矢先、一方通行は腹に何か違和感を感じた。
「んだよこれぇは・・・」
そして一気に壁へと吹き飛ばされそのまま貼り付けにされた。腹に刺さっていたのは一本の槍。しかしそれは魔術会では知られた代物だった。
「何でこんなところにロンギヌスの槍が!!」
一方通行を射抜いていたのはか見殺しの槍であるロンギヌスの槍だった。見る見る意識が失われていく一方通行。いつの間にか玲奈たちがヘリに乗り込んでいた。そしてそこにいたのは1人の少年。神代涼・・・『ハンター』のリーダーだった。そしてその右手に宿る謎の力。投擲した体勢でこちらを見ていたのだ。土御門たちは彼らが逃げていく様子をただ見ているしかなかった。そして見えなくなったところで急いで救護班を呼ぶ。もちろん任務は成功したことは伝えるが。代償は大きかった。
- Re: とある魔術と科学の十字路 ( No.24 )
- 日時: 2010/10/26 17:30
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
こんばんは、泉海斗です。
とある魔術と科学の十字路の第1章の執筆が完了しました。今後は第2章・・・本格的な魔術と科学が交わる(十字路)を書いていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
閲覧・コメント待ってます!!
追記 もしかすると外伝的なものも書くかもしれません。科学側でもおきた事件などです。今後の執筆状態などを考慮して考えたいです。書くとしたら主人公は美琴と魔術も少し混じるので魔術側として京介もかもしれません。
長々とすいませんでした。
では!!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
この掲示板は過去ログ化されています。