二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【復活しました!】わたしとあなた【ポケスペ】
- 日時: 2011/09/23 11:14
- 名前: 大庭 (ID: fa55u0nR)
おひさしぶりです大庭です。
はじめましての方、はじめまして!
以前ここで筆記していた大庭と申します。今後ともよろしくお願いします。
前にここで筆記をしていたのですが、スレが恐ろしい程何回も消えてしまう事件があり、しばらくは別の場所にいました。
えーと、それでは……ッ
クリックありがとうございます(`・ω・´)きりりっ
前回や、前々では
ポケノベでは1万HIT、カキコでも2万HIT本当にありがとうございます^^
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最低限のルールを守ってくれればいいです
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>>101
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マイ >>102 コウ >>103 アヤ>>?? ユウユウ>>104
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- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.45 )
- 日時: 2011/04/07 19:41
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第149話 オレはツンデレじゃねーって!
「…………」
「おい」
シルバーの放った言葉
——湖にマイ、アヤ、コウが落ちた。
にしばらく豆鉄砲を食らった顔で立ちすくんでいたが、呼びかけにより現実に戻ってきた
「シルバーさんよォ、てめーマイくらい助けれたんじゃねーの?」
「オレだって大変だったんだ……いや、そうでもないな」
こめかみの血管と、目が少々細くなる。これは誰か見てもわかる
——キレたか
ふう、とため息をつき手に入れたばかりの赤いギャラドスを見る
「お前、この湖の秘密とか知ってるか?」
「おいおいおい! んなの聞いてもわかりゃーしねーだろ!!」
「うるさ……あ、あのリュックは」
ボールを片手に握っていたシルバーからゴールドはひょいっとソレを奪い取り
自分に目線を合わせようとする、が相手が相手だ
マイじゃない。こちらを見向きをしないで、湖へと行っている
「マイが持っていきやがった、オレのリュック!!」
「アリゲイツ…………ありがとな」
そう、湖のマイが沈んだあたりにプッカプッカと浮いていたのだ
アリゲイツが出てきたのは、拾ってこい。という視線だけの命令で取ってきてくれたので礼を言ったのだ
「中身は無事だけどよ——どうしてこんな事にッ!!」
「!! おまえ! その卵……!!」
リュックを力なく地面に落とし、抱いていた卵をぎゅっと抱きしめる
オレのせいだ。と内心……キレていたのはシルバーに向けてではなく、自分自身だったのだ
自分の力不足でマイが消えた!そんな自分に腹立たしかったのだろう
抱きしめていたせいではない、ゴールドの思いを通して
卵が——眩い光を発して……
「孵化……したのか!!」
珍しくシルバーの声が上がり、当の本人は生まれたての小さなポケモンを腹に抱えたまま、地面へと倒れた
「は、はは……なんだよ、こいつ! 可愛いじゃねーか……」
生まれたポケモンは————ラプラス
小さな足(?)をバタつかせて喜びを示している、ほんの少し、ゴールドの感情が収まった
「起きろ、策を考えるんだ」
「ああ、わり……! な、なんだ!?」
「!?」
アリゲイツをボールの中に収めると、ゴールドに起きるようにいう
案外素直に聞いてくれたので驚いた。
それより、もっと大きな驚きがあったのだが
「あれ、ポケモンか!?」
「ああ、でも……湖の中に飛び込んで行ったぞ」
「なんなんだよ、今回は! オレ、訳が分からなくなってきたーッ!!」
何か大きなエネルギーを持つ、ポケモンが湖へと飛び込んだのだ
二人も策の事をすっかり忘れて、飛び込んで行った水面を見る
「マイ、大丈夫だよな」
「ゴールド、お前。なんだかんだ言ってマイの事好きだよな」
「ばっちげーよ!! 何勘違いしてんだよ!」
「なら、さっきから何回マイの名前言ったか数えてみろよ」
互いの顔を見ずに、水面の柵ごしから見える互いの顔で喧嘩が勃発していた
「ツンデレゴールド。略してツンゴー」
「るせーな! お前は何だよ! ツンデレか? デレツンか! シスデレだな!!」
ぼそり、と呟くシルバーに、今度は自分に対してではなく相手に対しての怒りがこみ上げてきた
意味のない喧嘩を初めから、ずっと見ていたのは
ピンクとスカイブルーだった、
(ツンゴーめ!)
(シスデレやろう!)
(なんだよそれ!)
(シスコンデレデレの略だよ、ヴワァーカ)
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.46 )
- 日時: 2011/04/07 19:41
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第150話 ポケちゃんにツッコミいれたからって文句はきかないよ?
はろーはろー! みんな元気!
ってのん気に語ってる場合じゃないんだよ!
なんか目の前に、茶色をベースにしたわんちゃんみたいに四足で
だけどペンギンみたいにデッカイなんかつけてたり、赤いえと、ひとで! うん、ひどで!
ひとでがついてたり、背中からはもさもさー! って白い毛が出てたりして!
あー! もうわけわかんないよー!
「ねー誰なの?」
(——Intention exchange)
ふわ、と意識が遠のいた
意識が無くなったとか、そうゆうのでは無くて目を瞑るくらいで倒れはしない
《目を覚ましてください》
「……ん」
必然的に起きるのも早い
それなのに生物が放った言葉の意味は?
——意思交換
そのままの意味で、マイと`アヤ`の意思を交換させた
体的なものではなく、意思だけ意思だけを交換させたのだ
「え、エンティ!」
《よかった。成功しました》
声色はマイそのものだったが、口調がいつもと違う
そして、生物の名前を知っている時点でおかしいだろう
「貴方、今まで意思交換なんてしなかったのに。
どうして? 私を呼べばいいのに……意思交換なんて」
《それはアヤノが足を……それに寝てしまったから》
あ。と口元に手をあて、ちらりと本物の身体を見る
自分の顔を鏡無しで見るほど気持ちが悪いことはないと思った
「それで、どうしたの?」
《アヤノがここに落ちたってスイクンから聞いたから
あとマイって子の持ってる`銀色`の方のリングに力を貸してやれっていわれたし》
アヤの質問を的確に答え、自分には任務がある。ということも話してくれた
`銀色のリング`確かにマイは持ってるけど、何に使うの? と聞きながらリングを腕から外そうとした時
「とっちゃ、だめー」
「! なんだ寝言、みたいね」
眠っているはずの身体から声が聞こえたものだから驚いてみてみるが
寝ていただけだった
それでも、寝言から察すると触られたくない、大事なもの。と理解ができる
「このままでも、できる?」
《はい。任せてください》
気持ちを理解したことで、腕に付けたまま差し出すとエンティが目を瞑る
そして、ポケモン語なのか何て言ってるのか解らなかったがリングが光って効果が出てきたのは分かった
「これで、何ができるの?」
《道に迷わない。そのリングに矢印みたいなマーク付いてるじゃないですか
それ動くようにしたんですよ》
「あら、そうなの……勝手にやって大丈夫かしらね」
《大丈夫ですよ、多分……》
無責任ね、と苦笑いしながらまだ用はあるの? と腕を組み問うと
自分の任務はここまで。といい、気をつけて脱出してください、なんてまた無責任に言って水に融けるように姿を消した
「じゃあね——」
手首だけ振りさよならをすると同時にアヤの意識が消えた
どうやらIntention exchange<意思交換>もここまでのようだ
次に目覚めた時、彼女らには一体どのような試練が訪れているのだろうか
それは神しかしらない物語だった
(あいす、たべるなー)
(にいちゃん、ただいま)
(ありがとう、えんてぃ)
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.47 )
- 日時: 2011/04/07 19:41
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
じっ。と何かの気配を感じる
眠っていても分かる、きっとマイやアヤも……マイはどうかな
第151話 いくらオレでも目が覚める
人は寝ていたり、音楽を聴いていたりしても自分は誰からか見られているっという感触に近い気持ちの悪いものに犯されたりするものもある
今、まさにその状況だったりする
「………………あ、アヤ……」
「——なによ……え?」
子供一人分の間先にいるアヤの服の袖をひっぱり起こす
案外寝起きはいいらしいが、コウとアヤの眼線の先には眼が充血したかのように飢えた瞳をしていたのだから、血の気が引ける
「マイは? マイって……何隠れてんだ!!」
「だだだだって! すっごく怖いっていうか、ぎゃー!!」
「まだ何もしてねーだろ! 早くこっち来い!!」
キョロキョロとマイを探すコウ。まずは自分のジャケットがない事に気づこう
すぐに見つかったものの、マイが自分より大きな岩の陰から覗いていた
「パーカonジャケットやめろ!」
「ひっぱらないでー」
グイグイと危機的状況にも関らずマイのパーカを引っ張って引きずりだした
ぎゃにゃー! とか変なこと言ってるけど気にしない
「いた、いたいってば…………だ、だれ」
(マイが真面目になった!?)
(オレの引っ張る力が強くでついに頭が……!?)
アヤが立ち上がって飢えた何かを見ている場所までつれてきて戦闘に立たせる
珍しくマイが強気な態度で、そして少々低めの声で言葉を放った
「誰か人でもいるのか?」
「あそこ、あの奥にいる。あの人、さっきもいた」
コウがマイからジャケットを奪い着ながらいう
見つめる先にいたのはマイしか分からなかったが、さっき。というのは`ここに落とした`人物のことだと思う
(あの瞳の色……どこかで見たことある)
「おいマイ! なんかコイツらヤバくねえか」
「闘わなきゃ……でも、こんな所で闘ったりしたら危ない……」
じっと見つめ、知らない内に下唇を固く噛んでいて、緊張していることが分かったけれど、マイは逃げなかった
右腕を横に出して、二人を下げると腰についているボールに左手でかけてポケモンを放つと同時に右腕を下げた
「ここはわたしに任せて。二人は、そこで待っててよね」
「な……! お前一人で…「わたし! 大丈夫だから! たまには信じてよ」…あ、ああ」
二人は逃がさないで、自分のもとに置いておく。
それは未だ不安だという意味だということでも理解できるし、成長したから。という印でも発見して欲しいのだろうか
「ピッカ!!」
「ごめんごめんっピーくん相手はよく分からないの! だから気をつけて!」
放たれたポケモンはピカチュウのピーくんで、周りが上手く見えないので有利になるかもしれない。そういう考えで繰り出したのか。コウは思い、アヤも頷いている
「ニドリーノ、角で突く」
マイが見た人物だろうか、声がした
さして遠くないけれど二人には見えないらしい、しかしマイはここで一点気づいた
(あの声に、あの瞳の色は)
「マイ! 何してんだ! 相手はもう分かってんだ!」
「……う、うん!! ピーくん`ロケットずつき`!!」
微かな記憶を頼りにしていたが、声を聞いた今では完璧に誰なのかわかった
しかし、心のどこかで……
(そうであってほしくないなあ)
と思ってしまう
一体マイは誰を思い浮かべたのか、そしてバトルの結末は!?
(ま、さかね)
(ニドリーノ`毒針`)
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.48 )
- 日時: 2011/04/07 19:42
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第152話 知らぬが仏というでしょう
キキョウシティ某所の地下
冷たくて固い鉄の上を爪で突くような音でキーボードを打つ込む指先に狂いなど存在しなくて
その画面を見つめる瞳にも瞬きなんてないみたいに微動だしない一人の男性がいた
「計画とは少し違うが……楽しくなりそうだ」
にやりと笑う口元は、どこかあの少年と似ていた
その笑ったまま、パソコンの右隣に置いてある、チェスを見る
既にチェスは始まっていることが見て分かる
白のナイトと、キングが動かされており、ポーンは全て抜かれていて
ナイトとキングが一歩前に出た隣には、ルーク、ビショップがキングの隣に置かれていた
「ルークとビショップとは……予想外だったが、良い奴らには違いないだろう」
キーボードから手を離し、その2つ(ルーク、ビショップ)を左手でガサツに摘み上げるようにして持ち上げ
「しかし、まだ——いらないな」
取り方とは反対に丁寧に卓上の外枠に立てておいてやる
その時だ、目を離していたパソコンの画面が光る、特に焦る様子もなく
マウスで、カチカチッと器用に`ビデオアイコン`を押す。どうやらこのパソコンにはビデオ昨日が付いているらしい
「ほう……ピカチュウか……」
『また覗き?』
両肘をつき、楽しそうに見つめる画面の先に移るのは、マイとそのピカチュウ
また楽しそうに笑う男のよこに、あのポケモンが寄り添う
「セレビィ……覗きなんて失礼だろ? これは報告の一部さ」
『悪用なんかにしないでね?』
肩に小さな手を置いてきたセレビィを膝に乗せてやり見ているものを見せると
先程とは違う態度で、笑ったセレビィがいた
『しかし、あなたも考えたわね。変身が得意な`ゾロア`に自分そっくりのレプリカを作らせて、観察なんて』
「まあな、あいつ結構命令はきくタイプでな。隠しカメラを持たせると結構喜ぶんだ」
『へ〜。あ、だからこうして見ていることが出来るってことかあ』
「ああ。ゾロアは声まで真似できるんだからな、本当に凄い奴さ」
男の言葉を聴き終わると、宙にまた浮き、チェスを見る
『今のナイトはこの位置だよね』
「ああ、よくわかったな」
キングと隣を寄り添うようにしているナイトを横に3つ動かして離す
そして先程動かしていた、ルークとビショップをキングの隣に置き、満足そうに微笑む
「おいおい、勝手な真似は……いや、これでいい」
『でしょ? 僕、結構得意だよ』
浮いているセレビィに眼線をあわせ笑ってやる
あ、そうそう。とどこから出したんだと突っ込むような勢いでセレビィが出した白い用紙には人物が三人描かれており、下には軽く説明が書いてあった
用紙には、コウ、アヤ。そしてマイの姿が
—アヤノ—
人からはアヤと呼ばれている。サニー地方から来た少女
害は全く無いとは言えない。
捕獲のプロになろうとしている
—コウ—
泥棒経験有り。根は悪くない少年
目つきが悪くマイには好まれてはいないようだ
面倒見が良いと思われる
2つの人物に目を通し、マイの資料に目を通す
異様な程に枚数がある
—マイ—
通称トリップ少女
人とはどこか違う感覚を持ち合わせており、人が傷つく事を何よりも嫌う
RELOAD団<リロード>とは——
資料の4/1も見ていない所で目が止まり、セレビィを見つめあげると、何?と傍まで降りてきた
気になる文面を指差して示してやる
「おいおい、RELOAD団と表記しては駄目だろう`R`と直しておいてくれ」
『はいはい。全く面倒な人ですねえ』
人差し指を3回ほど回して資料の内容を変えた
《こうでいいですね》
(ああ、おっと……あとで資料は見よう)
《どうするんですか?》
(ゾロア`毒針`)
- Re: ポケスペ わたしとあなた 修正中のためコメは控えてください; ( No.49 )
- 日時: 2011/04/07 19:42
- 名前: 大庭 (ID: BkSc4LvP)
第153話 無限の可能性ですよ?
「ひゃ!」
( ひゃっ!? )
ニドリーノが放った毒針がマイのパーカを掠れた
驚きのあまり声を出してしまったのに、つられたコウとアヤまでも心の中で声をあげる
「ピーくん! あの角、引っこ抜いちゃ「駄目だろー!!」……え?」
「真顔で振り返るな! 駄目だって! 常識考えろよ!」
ピーに視線を合わせて指示をしたのに、コウの言葉により実行できなかった
むしろしてはいけないと思う
「むー……ピーくん、あの人に——」
『ぴっ!?』(え、いいの!?)
しゃがみこんで耳元でマイが何か言っている
よほどのことなのかピーが一歩引いて、顔が引きつるのが分かった
「だいじょーぶだって! わたしを信じてよ」
『ぴー』
すっ、と立ち上がり片手の拳を胸に当てる
自信に満ちた顔はどこか頼りない(なんで!)
ピーもピーで、仕方ないね。と首を横に振り、駆け出した
「ちょ! マイ!! あんた、何す「まあ、見ててよ」……わかったわ」
「いいのか?」
「見てましょ」
案外マイとアヤのいる位置は遠くなく、手を伸ばせば届く距離
片足で立ち上がろうとしたけれど、マイが顔に似合わず真剣な目つきでいうもんだからいえなくなった
「ピーくん」
『……ピッー!』
放った言葉と同時に駆け出した足をさらに加速させ、攻撃してしまった
やけくそに近い攻撃だから手加減はしてない
それなのに、消えた——?
「にー。やーぱりね!」
思わず口元が上がり、声がでて笑ってしまう
そして、紡ぎだされた言葉の内に`やっぱり`とは?
「お、おい。どうゆうことだ?」
「気づいてなかったの? 相手なんて、はじめからいなかったんだよ」
「は?」
コウがアヤを背中に抱えて問う
はじめからいなかった。とは……いったいどうゆう意味なのか
「まーはじめからって言うのは嘘、なんだけど……ほら、服」
パーカを脱いで、横腹の位置にあたる部分を広げて見せてきた
毒針が掠って切れているだけだった
「おかしいわね」
「どうゆうことだ?」
アヤが口元に手をあて、ふむふむと頷くが、コウは理解が出来ていないようだ
「毒針でしょ? だったら掠れるだけじゃなくて、毒色のシミとか出来るの」
「そーそ。コウちゃん、わかっ「うざい」……すいません」
分かりやすい説明をすると、コウが頷く
人差し指で格好つけようとしたマイをずばりと裂く
「でも一応、着ないほうがいいんじゃないの?」
「うん、だねー……寒いからこっち着よ」
「なにそれ!」
毒針ではなかったけど、何か危険かもしれないと思ったアヤがいうと
素直にそれを聞き入れる
しかしノースーブで洞窟は乗り越えられるわけがない
エーフィをボールから出すと、さきほどのパーカの長袖を出してきた
「どーだ! 一応持たせておいたのだ!」
(可哀想だな、エーフィ)
半そでから一転、長袖パーカに変化<へんげ>
ゴールドが見たら驚くことだろう
(さー次行こうー!)
(元気だな……)
(ところで、さっきの`まさか、ね`って)
(え? あー、ゴールドのお父さんにそっくりだったから)
(( はあ!? ))
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