二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼×緋色の欠片
- 日時: 2012/09/26 13:48
- 名前: さくら (ID: cPNADBfY)
はい。
初めましてな方もそいうでない方もこんにちは。
またさくらが何か始めたで。と思っている方もいると思いますが
薄桜鬼、緋色の欠片好きの方には読んで頂きたいです
二つの有名な乙女ゲームですね
遊び感覚で書いていくので「なんやねん、これ」な心構えで読んでもらえると嬉しいです←ここ重要
二つの時代がコラボする感じです
あたたかい目で見守ってやって下さい
それではのんびり屋のさくらがお送りします^^
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- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.122 )
- 日時: 2013/07/28 13:45
- 名前: 黒蝶 アゲハ (ID: db3Hcctt)
- 参照: 期末しんどかった・・・。
そうなんですか!
拓磨が回復するよう、祈ってます^^
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.123 )
- 日時: 2013/08/01 21:12
- 名前: さくら (ID: lDRmYQrD)
皆に下知を飛ばしたところで近藤はつっと視線を山南に向け微笑む。
「悪かったね、山南さん。昼は体に堪えるというのに…」
「いえ。では話は済んだようなので、私はこれで…」
山南が立ち上がって一人先に屯所に戻ろうとする。その背中を見つめていた土方が彼を呼び止めた。
山南はゆっくりと振り返り、険しい表情の土方を見つめる。
「何か?」
「あんた、本当に拓磨を襲ったとき、記憶がなかったんだよな?」
「えぇ。恥ずかしながら…羅刹化してしまうと記憶があやふやになってしまうようです」
「そうか…変なこと言って悪かったな」
山南は微笑むと入室したときと同様に襖を開けて出て行った。
変わらずに険しい表情の土方に斎藤が窺うように声をあげる。
「副長?どうかされたのですか?」
「いや…」
土方はそこで言葉を切ると何事もなかったかのように声の調子を変えた。
「さて、話は全部済んだな。俺達は屯所に戻る。珠紀と拓磨が回復し次第、屯所に戻ってくるように伝えてくれ」
「わかりました」
大蛇は立ち上がった土方を見上げて頷いた。
「おい、真弘。おいっ。なぁ、おい———」
「うっせぇな!!ついてくんな!」
部屋を飛び出した真弘を心配して追いかけてきた藤堂は、庭を横切って家の裏手に行こうとする真弘の腕を掴む。
気が立っている真弘は藤堂の心配など煩わしいものでしかなく、苛立ちの矛先を藤堂に向けた。
「人殺しが何の用だ!!俺はあんな腐った組織には戻らねぇぞっ」
「真弘、落ち着けって、俺の話も———」
「落ち着け?俺はいたって平常心だぜ?おかしいのはお前達のおつむだろうがっ!!いいから俺に構うなよっ!!」
藤堂の腕を乱暴に振り払うと真弘はずんずんと先を歩き始める。
その小さな背中を見つめながら藤堂は呟いた。
「多分、山南さんは拓磨の血が欲しくてあんなことをしたんだと思う…」
「…あ?」
あまりにも小さな声に真弘は立ち止まって振り返る。聞き間違いか、今藤堂が何と言ったのか聞き取れなかった。真弘は視線を彷徨わせて逡巡している藤堂を睨む。
「確信はないけど…でも最近の山南さんはおかしい。土方さんもそれをわかってて山南さんを泳がせてると思うんだよ…だから、その…悪い…」
「お前に謝られても何の意味もねぇよ。胸くそ悪いだけだ」
「ごめん…」
うな垂れてさらに謝る藤堂に真弘は呆れた。
こいつのせいではないのに、どうして謝るのか。非など藤堂にはないはずなのに。
組織のため。研究のために土方の頭は決して下がることはない。頭を下げる役目は近藤が担い、土方は新撰組を率先する義務がある。
だから決して頭を下げない。どんなに非道で残酷な言葉を並べてもそれは組織のため。組織を一番に考えた結果だ。
危険だとわかればそれを徹底的に排除する。土方のやり方は間違ってはいない。
だがそこに感情がないことは確かだ。
拓磨や珠紀が傷ついて倒れてなお、新撰組を、実験を最優先とした。そこに私情は挟まない。それが鬼の副長だ。
その彼の代わりに藤堂が謝っているのだと気付いた真弘は更に苛立ちを募らせる。
「…わかってるよ、お前等にとってあの実験が大事なことくらい…けどよ、人の生き死にを何とも感じてないように思えて、俺は…」
「真弘…」
藤堂は目の前で拳を握り締め、唇を噛む真弘を見つめる。
「人体実験で得た結果なんてどうせ無残なもんだろ…人は人以上にはなれねぇんだ…ッ」
どんなに強靭な力を手に入れても、それは空虚で儚いものだ。人が人以上の力を求めれば必ず身を滅ぼす。
瞼の裏に焼き付いたロゴスの姿。彼らは鬼斬丸を求めてその身を滅ぼし、そして儚く散っていった。人は強い力に焦がれるものだ。だがそれを手に入れてしまえば最後。人が力を望みすぎると結果は悲しいものだ。
「真弘…俺も実は土方さんのやり方には疑問を感じてるんだ…」
唐突に語りだした藤堂は曇った表情で続けた。
「今回のことで、俺ようやくわかった…土方さんと俺の考えが食い違ってるって…いくら何でもあれは酷すぎるだろ…どうしてお前たちばかり責められるんだよ。多分元凶は山南さんなのに、お前達が悪いって決め付けて…」
「平助…」
「今までお前達は新撰組で頑張ってくれてたのに…土方さんはそれを考えてない…大局ばかり見てる気がするんだ…」
藤堂の苦悶の表情を見て真弘は理解した。激動の時代であればあるほど人々の心は熱く、脆い。それぞれに己の考えを持つ。それが相違となったとき、そこに争いが生まれた。
藤堂の目にはそれがわかっていても止められないという硬い意志があった。
「真弘…俺と一緒に新撰組を出ないか…?」
「え…?」
思わぬ提案に真弘は目を丸くする。
「ど、どういうことだよ。平助…」
「伊東さんっているだろ?あの人が今新撰組から人員を割こうとしてることは知ってるか?」
藤堂の口から紡がれた言葉は決して穏やかなことではない。それはきっと新撰組からすれば重大な問題だ。真弘は理解が追いつかずただ首を横に振る。
「伊東さんに俺、声かけられたんだよ。一緒に新撰組を離隊しねぇかって…まだ伊東さんに返事はしてないけど…俺は…」
「離隊ってお前…新撰組を辞めるのか?」
「まだ決めてないけど…結構大勢の隊士が伊東さんに誘われて離隊を考えてる奴もいるんだぜ?」
「けど、そんなことしていいのかよ…局中法度にも確か…」
「あぁ。けどそれが俺の意志だったら切腹にはならねぇはずなんだ。伊東さんの目的は新撰組の力を分散させるためなんだよ」
真剣な表情を崩さず、藤堂は答える。そこまでわかっているのならどうして離隊するというのだろうか。それは新撰組にとっては多大な損害が予想されるのではないか。
「ここで近藤さんについていくか、伊東さんについていくか…真っ二つに分かれるんだ…真弘。お前はどうだ?」
「どうって…」
藤堂の迷いのない口調に、真弘は気圧される。これは謀反というやつではないのか。
それを今持ちかけられている。その持ち掛けた相手である藤堂は至って本気だ。本気でこれから近藤についていくか、伊東についていくのかを考えている。
それを悟った真弘は急に言葉を発することができなくなった。
妙に納得している自分がいるからだ。伊東について行ってもいいかもしれない。
そう思ってしまう自分に驚いていると、話が終わったのか幹部達が居間からぞろぞろと現れた。
「おい、平助。帰るぞー」
「あ、あぁ」
永倉が藤堂に声をかけると玄関へと踵を返す。その背中を見送って藤堂は真弘に向き直った。
「俺は屯所に戻るけど、お前はどうするんだ?」
「珠紀と拓磨が目覚めるまでここにいるつもりだ」
真弘の返答に頷くと藤堂は真剣な眼差しで顔を上げた。
「お前達が無理やりここにいる必要はないと思うんだ。今回の件で俺は離隊を考えるつもりだ…お前も考えてみろよ」
「…あぁ」
藤堂は幹部達の背を追って駆け出す。その背中が力強く見えた真弘は息を吐いた。
「ちゃんと考えてんだなぁ…」
時代に、人に流されるわけではなく自分の目で、物差しで己の道を決める。藤堂は今がそのときなのだろう。自分の信じたものを貫く。その決意を見たようで真弘は圧倒された。
「…離隊、か…」
考えてもいなかった選択肢だ。それが正解なのかはわからないが、真弘は今回の件で新撰組に対して疑心を抱いてしまった。再び信じるというのは難しい。
「黙っておくか…」
まだ答えが出たわけではない。真弘はこの話を胸の奥深くに仕舞っておくことにした。
- ray ban outlet usa ( No.124 )
- 日時: 2013/08/03 03:08
- 名前: ray ban outlet usa (ID: 9ez.6nxF)
- 参照: http://www.albertabeef.us
薄桜鬼×緋色の欠片 - 小説カキコ
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.125 )
- 日時: 2013/08/03 12:41
- 名前: 糸杉 (ID: T0oUPdRb)
初めまして!!
とっても面白かったです!
特に平助と真弘先輩が大好きなので幸せです(^q^)
黎明録で平助は人を殺すことについてとても葛藤があって「いつか俺も人を殺す事を呼吸するように普通にできるようになるのかな?」みたいなことを言っていたし、真弘先輩も正義感が強い人なのでぴったりです!
で、コレは私情なのですが
伊吹くんはでないんですか?
私、伊吹くん大好きで(笑)
土方さんルートでは松本先生の助手になっていたので
あれ?出ないのかな〜?って思いまして
龍之介くんは新撰組のそれぞれのルートでそういう葛藤を見てきた子なのでちょっと残念な心持ちです(汗)
余談なのですが、彼はルートによって生き方が変わるので薄桜鬼シリーズで一番好きなんです(笑)
…勝手なことをいって申し訳ありません(汗)
こんなうざい読者ですが読んでいていいですか?
- Re: 薄桜鬼×緋色の欠片 ( No.126 )
- 日時: 2013/08/03 21:27
- 名前: さくら (ID: lDRmYQrD)
糸杉さん
はじめまして
読んでいただきありがとうございます^^
そうなんですか!
私も真弘ろ平助は大好きです
お年頃で心の葛藤がある彼らは描きやすく、人間らしくて好きです
…っは!
伊吹の存在は忘れていました笑
というか時代が少し違うので今回は考えていませんでしたね
新撰組と名乗る前、壬生浪士組と呼ばれていた頃のお話なので笑
でもどこかで出せたらいいですね
考えてみます
うざくなんかありませんよ
またいつでもコメント下さい
今回貴重な意見をありがとうございました
伊吹の件、考えてみますね^^
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