二次創作小説(紙ほか)

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FAIRYTAIL 君との思い出日記 .+*煌めく星々*+.
日時: 2020/06/29 12:15
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: s9PJfNZh)

初めまして
ドロップと申します

フェアリーテイルの小説を書くのは初めてです!
なので、キャラが崩壊するかもです
この小説では、ナツル—を中心に恋愛系になる予定です

では、よろしくお願いします

※題名少し変更しました!

.+*お客様*+.
みすず様
黒陽様
りんごあめ様
紫苑有栖様
マリネ様
きょん様
明瑠海様

.+*番外編*+.
ジェラエル
「君と一緒にいられるだけで」 >>13
「この想いが罪だとしても」 >>73
ガジレビ
「あなたのために強くなる」 >>48 >>49
グレジュビ
「いつだって、あなたのそばに」 >>95
ナツルー
「君の触れたものすべて」 >>116

Re: FAIRY TAIL 君との思い出日記 〜ルーシィに眠る力〜 ( No.83 )
日時: 2014/10/30 18:37
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: cLFhTSrh)


どうすればいいか、分からなかった。

ただ、悲しくて
ただ、苦しくて どうしようもなかった

そんな時、あたしを受け止めてくれたグレイの優しさが嬉しくて
つい、抱きついて泣き叫んでしまった


§§§


今、ルーシィとグレイは列車の中。
これから、ふたりで泊まりの仕事にいくのだ。

ルーシィがナツに会うのが気まずいため、グレイが連れ出したのだ。


「本当にいいのか? 今からでも戻れるけど………」

「いいの。ナツはバカだから気にしないと思うわ」


(……んなことねぇと思うけどな)


ナツは、バカだけど誰よりも仲間思いだ。
仲間のために戦い、仲間のために泣いていた。

ナツよりも強いはずのエルザやラクサスたち。
そんなエルザたちがダメでも、ナツなら……と思ってしまう。

そして、ルーシィがいないとすぐに探しにいっていたし、おそらくかなりルーシィにベタぼれ。


「……でも、ルーシィにナツは合わねぇ」

「え? 何か言った?」

「いや、何も」


   いくらナツがルーシィを好きでも


     きっと、俺の方がルーシィを幸せに出来るのに



   §§§

すみません
またもや短いです………

Re: FAIRY TAIL 君との思い出日記 〜ルーシィに眠る力〜 ( No.84 )
日時: 2014/11/04 21:21
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: cLFhTSrh)


目的地までの距離は短く、数十分でたどり着くことが出来た。


「もう、すっかり夜ね」

「ああ。ギルドを出る時間が遅かったからな」


ふたりでしゃべりつつ、宿へと歩み寄る。

今回の依頼は、宿の近くで人をさらう事件が多発しているため、捕まえてほしいとのことだ。
その犯人はいつも夜にいるらしい。


「お待ちしておりました。どうぞお入りください」


ふたりは、ひとつの部屋に案内された。
そこには、ふたつの布団が綺麗に並べてある。

それを見て、ルーシィは目を丸くした。


「え!? ひとつの部屋にふたりで……!?」

「はい。一応、一緒の部屋の方がいいと思いまして……」


そして、その人が部屋から出ていき、ふたりっきりになった。


「……どうする?」

「そうだな……。この時間帯に犯人が出るんだから見回ったほうがいいな」

「そうね……」


やはり、気が沈んでしまう。
あんなことがあったとはいえ、ナツが側にいないだけで、静かに思えてしまうのだ。


(ナツ………)


会いたい、けど、顔が見られない

愛しい気持ちを抑え、ルーシィは歩き出した。


   §§§

すみません
ここで一旦切ります……

Re: FAIRY TAIL 君との思い出日記 〜ルーシィに眠る力〜 ( No.85 )
日時: 2014/11/07 22:41
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: cLFhTSrh)

参照1500突破!!
ありがとうございます(*´∇`*)

ルーシィ「更新すれば?」

うう……
今日は無理です
亀更新でごめんなさい……m(__)m

Re: FAIRY TAIL 君との思い出日記 〜ルーシィに眠る力〜 ( No.86 )
日時: 2014/11/09 17:15
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: cLFhTSrh)


ぼけーとしながら歩くルーシィに、グレイが声を大きくする。


「ルーシィッ!! 聞こえてんのか?」

「……うん。あたしが囮になればいいんでしょ?」

「おう。頼んだぞ」


いつもだったら、イヤだとバタバタしているはず。
しかし今は、そんな気にもなれない。

どうしても、気が沈んでしまって。


「ねぇ君〜、可愛いねぇ」

「俺たちと一緒に出掛けない?」


依頼で捕まえなければならない奴らがまんまと話しかけてきたときもぼーっとしてしまっていた。


(あれ……? 体が……動かない?)


しまった、と思ってももう遅い。
後ろから見守っているグレイも、まさかルーシィが動けないとは分からないだろう。

こんなとき、頭に浮かぶのは今近くにいるグレイではない。


(助けて……)


いるはずがない。
分かっていても、求めてしまう。

この世で唯一、愛しいと思える人。



   「………助けて、ナツ!!」



グレイの目が見開かれると同時に、桜色の髪の少年が一直線にルーシィの方へと走っていく。

足に炎を纏い空中へと飛び上がると、蹴りをいれてそのまま男二人組を吹っ飛ばした。




   「待たせたな、ルーシィ」




そう言われて、さっきのことなんか忘れ、ルーシィはナツの胸へ飛び込んだ。

涙を流し、声をあげ、ナツの服をぎゅっと握った。


頭にぽん、と置いてくれた手が、いつもより優しくて。

いつもより、温かくて。


余計に、涙が止まらなくなってしまったんだ。

Re: FAIRY TAIL 君との思い出日記 〜ルーシィに眠る力〜 ( No.87 )
日時: 2014/11/11 09:35
名前: ドロップ ◆5/7K.VcEo2 (ID: cLFhTSrh)


グイ、と誰かに肩を掴まれ、思いだした。


   ナツは……リサ—ナと……


グレイは、ルーシィを自分のほうへ引き寄せるとぎゅっ、と抱きしめた。


「何してんだよ、ナツ」

「お前こそ何してんだよグレイ!! 離せよ」


「嫌だ!!!」


グレイの大きな声に、思わず目を丸くする。

仲間として、怒っているようには見えない。
だったら、どうして———


「お前、なんでリサ—ナと一緒にいた? なんで、ルーシィを泣かせてんだよ!!」

「それは……」

「ルーシィのこと、幸せにできてねぇじゃねぇか!!」


リサ—ナとのことを聞かれ、表情が暗くなったナツを見て、ルーシィは思わず気が沈む。
ナツのことを信じたい、でも、こんなふうにされたら信じることができない。

さっき、驚いて止まった涙が、もう一度流れ、ルーシィを抱きしめるグレイの手にポトリと落ちた。


「お前じゃ、ルーシィを幸せにできねぇ……」


ギリ、と歯を食いしばる。

伝える気はなかった。
ルーシィが幸せなら、ルーシィを迷わせるくらいなら、言わないほうがいいと思った。


———でも



「俺が……っ俺のほうが、ルーシィを幸せにできる!!」



   ———俺が側にいて支えてやりたい


     ———俺だったら、きっと、ルーシィを泣かせたりなんかしない



「———ルーシィ」



ナツは、グレイの言葉に驚いたものの、すぐにルーシィを引き寄せた。

手を無理矢理出させ、ぽん、とあるものを手渡す。


「———プレゼント。リサ—ナに相談してたんだよ」

「え……。そうだったの?」


それを聞いたルーシィの顔が、一気に明るくなる。
その箱を嬉しそうに握り、嬉し涙を流しながら、笑った。

そして、グレイのほうを見て困ったような顔になった。


「なんだ、よかったな。仲直りできて」

「あの、グレイ……」

「気にすんな。仲直りできるようにわざとやっただけだ。冗談に決まってんだろ」


軽く手を上げ、その場を去る。


(幸せにできてないから泣くんじゃない……)


さっきのルーシィの嬉しそうな顔。

それは、自分には見せることのなかった笑顔で。



   ———本気で好きだからこそ、泣けるんだ



本気で好きだから、悲しくて泣く。

本気で好きだから、嬉しくて満面の笑みを見せる。



「敵わねえな……ナツには」



ぎゅ、と自分の服を握りしめる。

何か握ってないと、すぐに崩れてしまいそうで。



「———っ」



胸が苦しくて。うまく呼吸ができなくて。

目から溢れ出る涙は、止まらずにどんどん流れていく。



   「———好きだ、ルーシィ」



誤魔化してしまって、言えなかった想い。


今度こそはしっかりと、口に出した。


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