二次創作小説(紙ほか)
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- ガンダム00+パラサイトイヴ(ゲーム1) 惨劇の7日間
- 日時: 2022/08/07 10:41
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
はじめまして、破壊神です。
私は、ゲームとアニメを混ぜたり、アニメとアニメを混ぜた話しを書くのが凄く好きなのですが、
おいてくれる所がなかなかなくて、有る人に頼んで、ここを紹介して頂く事になりました。
これからよろしくお願いします。
それではまず初めにあらすじの方をさせていただきます。
(あらすじ)
それは、12月の末。
ユニオンの首都では、クリスマスが近づくにつれ、町はかっきに満ちており、クリスマスの本番へ向けての準備が着々と進んでいた。
そんな中、有るホールでオペラが開かれていた。
皆は舞台に上がる為に準備をしていた。
そして、女優控室ではある赤茶色髪の女性が、準備をしていた。
「いよいよだわ。この日の為に、頑張ってきたんですもの! 必ず成功させて見せる! たとえ、悪魔に魂を売ったとしても!」
彼女が椅子から立ち上がると、突然、
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と激しい動悸が襲い、思わずふらついてしまうが、動悸は更に酷くなる
「ウ……ウア……く、薬を……」
と、彼女は震える手でそれを出して呑んだ。
だがこれが、これから起こる幕開けの前触れになるとは知らずにいた。
そして、そんな時、彼女の体内で、恐ろしい事が起ころうとしていた。
続いて、この作品のキャラクタ―達を紹介します。
(キャラクター紹介)
ガンダム00
刹那・F・セイエイ(ソラン・イブラヒム)
ガンダムエクシアのマイスタ―で、今回の事は王留美の誘いで来たが、本人はあまり乗る気ではなかった為、別荘でもずっと筋トレばっかりしていたが、そのオペラでの発火で腕を負傷してしまう。今回の出番は最後の方かも……
ロックオン・ストラトス(ニール・ディランディ)
ガンダムデュナメスのマイスターで皆の兄貴分。今回の事は、少しはゆっくりできるなと思っていた矢先、事件に巻き込まれ、危うく発火しそうになるが、どうにかそれは塞がれたものの、少々火傷してしまう。
アレルヤ・ハプティズム(被検体E-57)
人類革新連盟(人革連)の超人機関で、脳と体をいじられ、ハレルヤが生まれて狂暴だった為、処分となるが、どういういきさつか、ソレスタルビーイングに拾われ、ガンダムキュリオスのマイスターとなる。
今回の事件では、ほぼ、主人公で、アレルヤは「」ハレルヤは()という風に行かせていただきます。
ティエリア・アーデ
ガンダム・ヴァーチェのマイスターで一番厳しく、アレルヤを、ガンダムマイスターにふさわしくないと言っていたが、本人はこの事件はヴェーダにはなかったと若干困惑していた。
スメラギ・李・ノリエガ(リーサ・クジョウ)
戦術予報士だが、今回の事は全く分からず、本人も困惑気味で、全然連絡のないアレルヤを心配しており、ずっと起きていた。
王留美(ワンリューミン)
15歳で王家の当主となった、裏で色々あったもよう。今回のオペラに誘うが、こんな事件は予想しておらず、困惑していた。
パラサイトイヴ1(ゲーム)
アヤ・ブレア(主人公)
今回の事件の主人公で、どういうワケか、本人は全く平気で闘い、その最中、アレルヤとハレルヤに出会う。
本来なら、危険なハレルヤのはずが、何故か、彼女には気を許し、一緒に闘う事になるが、そんな中で、アレルヤの体を心配し、ずっと側にいてあげた。
金髪のショートに緑の目を持ち、ハレルヤには、(キャシャな姉ちゃんをほっとけるかよ)と言われてしまう。
ダニエル・Bo・ドリス(黒人男性で、黒いヒゲショートの頭で、がっしりとした体付きをしている)
アヤの上司で、父親の様に見ているのか、かなり意見が合う。彼の息子のベンには、スマナイと思っているが、中々言い出せず、今回の事件に巻き込まれてしまう。ハレルヤもアレルヤも良い奴だとして、デカ(刑事)にしたいと思っていた。
ベン
ダニエルの息子で、母親との仲を改善させようとするが、なかなかうまく行かず、そればかりか、一番可愛がっていた犬を目の前で、変異させられて、怖い目に遭った。
シルフド(オリジナルキャラ)
警察署の刑事で部長をしており、今回の事件の事は全く信じていなかったが、目の前で現実に起きて、ようやく目が覚めるが遅かった。
前田邦彦
日本から、ミトコンドリアの事を知って駆け付けて来るが、既に島を封鎖されてしまい、なんとか隙を見て島に入れ、その時に、アヤを見つけて、助けたおり、彼女に気があるのか、お守りを差し出すなど、していた。
そして、科学者のサガなのか、異常に陥ったアレルヤの細胞を調べようとしていた。
ハンス・グランプ
博物館にいるちょっと変わった博士であるが、ミトコンドリアの事となると、語りまくって、アヤ達をまいらせてしまうが、今回の事件では、何か知っていそうな人物だ。
敵Eve
オペラ歌手のメリッサピアスの中にいた細胞が反乱を起こし、今回の事件を招き、アレルヤの心臓、有る種を植え付け、そのミトコンドリアの花が咲いて死ぬか、私を倒して生き延びるか、見物だなと言い、本当のミトコンドリアを自由自在に操りやりたい放題だった。
女神
アレルヤの前にたびたび現れる謎の女神で、前進に、真っ白な薄い羽衣に、サンダルを履き、エメラルドグリーンの目を持ち、アレルヤを助けてくれていたが、本性は不明。
彼には
「神への感謝を持つ者」
と呼んでおり、彼の体が危ない時に現れるが、天使界の掟で対した事が出来ない。
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- (第11章 最悪の融合、イヴとハレルヤ。暴かれた真実) ( No.12 )
- 日時: 2022/07/22 15:23
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
一方その頃、ハレルヤは、どういうワケか、イヴのすぐ前にいたが、その目からは、光りが消えており、イヴを前にしても、銃を向けずに近づく。
「フフフようやくその気になったか。もう、分かっているのだろう? 自分が、間違った存在に……でも、私ならば、お前のその細胞を、正しい力として、使ってやる事が出来る。さあ、私と1つとなるのだ!」
と、イヴはそう言うと、ハレルヤの魂と肉体を取り込んだ。
と、その時、信じられない事に、アレルヤの体とハレルヤの体が分離したのだ。
「何!? まさかコイツ、こうなるのを知ってて……まあ、いいだろう? 一番用があるのはお前だ。ハレルヤとやら、私と1つになるのだ。
と、彼を自分の体の中にいれ、体内のミトコンドリア達は、彼の細胞を吸い出し、父系のミトコンドリアを心配したが、その心配も無用に終わり、無事に融合し、イヴは更なる力を得たのだった。
そして、それから1時間後、ようやくアヤが到着した。
「イヴ!」
「フフフフフかなり時間が掛かったな。楽しんでくれたか? 私の力で誕生させたクリーチャー達は」
「冗談はやめて! あ、アレルヤ!」
「アレルヤ! アレルヤ! しっかり! イヴ、彼に何をしたの!?」
「私はただ、ハレルヤという人間、イヤ、改造人間とでもいうべき者の力が欲しくてな。取り込ませてもらった。しかし驚いた。あいつにも、人の心が有ったとはな。自分の半身を守るために、わざわざ分離するとは」
「なんですって!!」
と、アヤがアレルヤの胸に触れると、
「トク……ドク……トク……」
と、かなり心臓の動きも悪く、早く処置をしなければと思うが、イヴが攻撃してくるかわからずにいると、いヴが以外な事を言った。
「救ってやっても良いのだぞ? 私は邪魔をしない、と言うより、今の私はでは邪魔は出来んがな」
「……アレルヤ、生きて!」
と、アヤは必死に心臓マッサージと人工呼吸をすると、少しだけ、指がピクリと動き、アヤは更に続けると、ようやく、目が開くが、それはアレルヤの方だった。
そして、背中に有った羽は無事だったが、あれはどちらかと言えば、ハレルヤはうまく使っていたが、自分に出来るかどうかが、凄く不安だった。
「大丈夫?」
「ハレルヤが、助けてくれました。物理的に無理なのに、彼は、僕と分離して、僕だけ生かしてくれたんです。でも、僕は、うまく闘えるかどうか、正直分かりません。ごめんなさい!」
と、彼は謝るが、アヤはそんな彼を、優しく抱いてあげた。
「茶番は済んだか? それでは、私も準備が色々有って、忙しい身だ。この辺で失礼する」
と言って、目を光らせると、
外にいた、前田とダニエルが、マンホールがボコボコと音をたてているのを見ると、突然、
「ボン! ボン! ボン! バシュー!!」
と、マンホールから、真っ赤なスライム上の様な物が飛び出してくると、それは人型を形成し、最上階に来ると、アレルヤは、アヤを守ろうとしていると、それは、イヴを取り込んで外に運びだされ、アヤはアレルヤを支えながら、下に降りてしばらくすると、アレルヤはようやく動けるようになった。
「大丈夫なの?」
「はい。ナントカ」
「外に出ましょう」
「はい」
と、2人が外へ出ると、ダニエルと前田がいた。
「アヤ! アレルヤ!」
「ご心配おかけしました。戦う力は半減されましたが、後はなんとかできます。僕だって、足を引っ張りたくないですから」
「良かった。でも、なんでハレルヤさんが取り込まれたのにアナタが?」
と、前田が言うとアヤが、
「その事は、聞かないであげて。今苦しんでいるのは、彼の方だから」
「あ、こ、これは失礼しました。スイマセン」
「良いんですよ。実は、ハレルヤは、僕を分離させて、守ってくれたんです。だから、ホラ……」
と、隠れている髪の毛を上げると、見えなくなっていた。
「アナタ、体の方は?」
「そっちは大丈夫です。スイマセン」
でも、どうしてイヴはハレルヤを欲しがったのでしょうか?」
「まあ、その話は、後でいいだろうが、あのスライムの化け物はなんなんだ?」
「あれは……セントラル・パークの、観客達よ。ハレルヤが言っていた通りになってしまったわ。彼、予想していたみたいなの。何かに使おうとしてるって。これがその、答えだった様ね」
「じゃ、じゃああの中にロレーンも……」
「ええ。溶ける部分は私は見ていないけど、彼が庇って、見るなって言われて見ていなかったから。ごめんなさい」
「お前が謝る事じゃないさ」
と、ダニエルが言うと、前田が思い出したように言う。
「あ~そうそう。ダニエルさんの調査で、メリッサの飲んでいた薬が判明しました。
「メリッサの薬?」
「もしかして、日記に書いてた薬って言うのが」
「そう。その薬です。どうやら免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)でした」
「何に使う薬なんですか?」
と、アレルヤ聞くと、ダニエル達は車に乗り込み、そこで話をする事にした。
「メリッサは幼い頃、臓器移植を受けていた事が分かったんだ」
「臓器移植を?」
と、アヤが言うと後ろの席にいた前田が言う。
「そうです。でその時に使われたのが、アヤさんお姉さん。マヤさんの臓器だったのです」
それにダニエルが続く。
「実は、お前のお袋さんと姉さんは、ドナー登録をしていたんだ」
と言うと、アレルヤが続く。
「それって、その人が死んだ後、その臓器を提供するって奴ですよね?」
そして、ダニエルが言う。
「そうだ。それで臓器移植のさい、お袋さんの臓器は損傷が酷くて使えず、姉さんのを使おうとしたんだ。そして、その臓器を移植されたのが、イヴ。つまりはメリッサだったんだ。そして、その時に立ち会った医者の中にクランプがいたんだよ。インターンとしてな。奴は最初、外科医を志していたんだ。ところが……」
「アヤさんのお姉さん。つまり、マヤさんの臓器に触れた医師達が口走ったそうです」
「口走った?」
と、アヤとアレルヤが言うと、ダニエルが言う。
「ああ。熱い!ってな」
この言葉に聞いて、ようやくアヤとアレルヤも納得した。
つまり、オリジナルのイヴは、最初からマヤの臓器の中にいたのだが、その臓器をメリッサの体に入ってしまい、今回の惨劇を引き起こしていたのだ。
すると、前田が日本で起きたあの時の事件の事について話だした。
「日本で起きた事件でも、イヴは宿主の肉体を脳死状態にし、肝臓を培養させ……イヴ自身の肉体を手に入れたのです」
それにアヤが確信を持ったが、一応言ってみた。
「と言う事は、メリッサも……」
「免疫抑制剤」
「え?」
突然の前田の言葉に、ダニエル以外は前田を見た。
「日本の事件でも、イヴは移植をし、免疫抑制剤を服用していた少女を狙ったんです。今回の様に、完全体の受精卵を植え付ける子宮として……他人の臓器を移植するには、レイのHLA型の一致が必要なのです。しかし、他人の細胞と共存するわけです。移植した臓器が拒絶反応を起こさないように免疫を抑え続ける必要が有るわけです」
と、前田の話を聞いた、アレルヤも大体話が見えて来た。
「もしかして、メリッサさんもその薬が影響してイヴに体と心を乗っ取られた言う事ですか?」
「まあ、それに近いな。メリッサは、イヴに制御を奪われつつある自分の体に異変を感じた。だが、その事を誰にも打ち明けなかった。そんな言葉バレれば、せっかくの主役の座を下りなきゃならない。そこで、クスリを大量に服用するようになり、その結果として、イヴが出て来たしまい、自分の意思は全てイヴにやられちまったってわけだ」
この話を聞き、アヤは少しショックを受けた。
まさか自分の姉のせいで、メリッサがあんなふうになるとは思わなかったのだ」
「マヤ……どうして……」
と言うと、ダニエルが言う。
「アヤのせいじゃねえよ。それに、正確に言うと、マヤのミトコンドリアがオリジナルのイヴだっただけの話だよ」
「……」
その頃、マンハッタン島に空母が向かいつつあった。
ついに大統領が思い腰を上げ、軍に出動を要請したのだ。
その空母の中で副官のリンチが、喜んでいた。
「ついに我々の力を実戦で発揮できる時が来ましたね。艦長!」
ところが艦長は逆にリンチを叱った。
「不謹慎だぞリンチ君。我々が動くという事は、本来、有ってはならない事なんだ!」
「も、申し訳ありません。艦長」
と言うと、艦長は全軍に、指令を出した。
「全艦隊に告ぐ! たった今、大統領より攻撃許可が出た! これより作戦を開始し、全艦隊、自由の女神へ向かえ!」
「了解!!」
「作戦通り、第1ヘリ部隊は第2次作戦に備え待機しつつ準備。第2ヘリ部隊は彼女の捜索、残りの全部隊は、巨大生物の足止めの為に発進準備! リアルド、及びフラッグ部隊は、対ガンダム調査隊に加われ!」
と言うと、リンチがおかしいなと思いつつ聞いてみた。
「あの、艦長。何故、対ガンダム調査隊にまで?」
「CB(ソレスタルビーイング)はこういう時になると、必ず出て来る。うまく行けば、彼等と共闘する事になり、彼等の事を、調べられるかもしれないのだ。
「あ、なるほど」
一方留美の家では、既にその情報を入手していた。
「まさか、そんなに大きな事になってるなんて、思わなかったわ。あなたも気を付けて。それと、念の為、私達も出撃出来るようにはしておくわ。あなたも無理をしないでね」
と、スメラギが、受話器を置くと、皆は既にパイロットスーツに着替えていた。
「行くんだろ? 俺達も」
「ええ。ただ、今回の相手がどんな奴か、私達でもわからない。それに、王 留美(ワン・リューミン)が調べてくれたら、海軍やユニオンにも、出撃許可が出ているの。今回の目的は、あくまで共闘よl敵を間違えないで」
「了解!」
「一応こちらのプランでは、あいつが完全に外に出て来た時が勝負よ!」
「俺がシッカリしなきゃな」
「ロックオンダイジョウブ。ハロロックオンマモルダカラダイジョウブ」
「サンキュウな。ハロ」
そして、刹那とティエリアにもどういうプランにするかを決めていたが、スメラギは不安そうな顔をしながら祈っていた。
「アレルヤ……無事でいて!」
- (第12章 海軍出撃! 巨大生物を倒せ!) ( No.13 )
- 日時: 2022/07/22 15:33
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
一方その対ガンダム調査隊も、今回の任務に加わる事になったが、金髪に緑の目をしたグラハム・エーカー中尉は不満だった。
確かにこの事件は特殊過ぎる為、うまく行けば、ガンダムに会えるだろうと思って来たのだが、海軍に先を越されるのではと思っていると、その右にいた友人のビリー・カタリギ技術顧問がコーヒーを出して来た。
「少しは落ち着いたらどうだい? そんなんじゃ、会うまでに頭が疲れてしまうよ」
「なんでもお見通しだな。君は」
「まあね」
と、語り掛けて来たのは、長年付き合いのある、ポニーテールに白衣を着た、フラッグ担当の技術顧問だった。
「別に考えてはいない。だが、報告によると、相手は手も触れずに溶かしたり、燃やしたりする事が出来る。フラッグで、どこまで出来るか分からない。それに、気になるのは、ガンダムが、果たして出て来るかどうかと言う事だ。今回はMS(モビルスーツは出て来そうにないしな」
「それについては、ちょっとだけデータがならあるけど、そのイヴになってしまったメリッサピアスは、いま妊娠中の様らしい」
「妊娠?」
「完全体を産もうとしているそうだ。後、資料によると、戦闘機に搭乗していたパイロットの1人がイヴに操られ、発火させられたらしいよ。だから、僕としても、そっちん方が厄介だと思う。下手にフラッグは出さない方が良いと思うんだけどね。ハワードとダリルを置いて来て正解だったな。私のフラッグは特別性だが、彼等のは、普通のフラッグ。下手をすると、何があるか分からないからな」
そして、その一方は、ダニエル達にも届いていた。
「何? 海軍に、対ガンダム調査隊がいる? おいおい海軍や他のならわかるが、なんなんだその変な奴等は? はあ、ガンダムが武力介入するかもしれないから出て来るかもしれないって……今度の相手は、ガンダムでも無理だぞ! 奴は今、かなり危ない状態だ。そんな所へ、ガンダムが出て来る訳がないだろ?」
と、この発言には、アレルヤもびっくりした。
「スメラギさん……」
「どうかしましたか?」
「あ、いえ、対した事じゃないです……ただちょっと、仲間の事が心配で……」
「そうなんですか」
「通信機がないから、電話も出来ないし」
と、言っていると、アレルヤは胸に手を当てると、
「トクン、トクン、トクン」
と、小さく動いていた。
殆どの力をあちらに取られ、パワーが半減してしまったが、持ってる武器でどうにかするしかないのだ。
アレルヤはそれが怖かった。
ハレルヤのいる位置を特定できれば、助けられるのにと……」
と、そう考えた時、アレルヤの腕に有るぶきが変化した。
「これは……あれ? イヤな感じが全然しない」
「もしかして、ミトコンドリアが、あなたの味方をしてくれたのではないでしょうか? 確信までは行きませんが……」
「分からない。けど、温かい……」
そのぬくもりを感じている頃、そのスライムは大きく丸くなり、バリアを張って、守っていた。
まずヘリコプターが情報を集めようとした、次の瞬間!
「ドーン!」
と、ヘリコプターが、内部から出て来た何かに撃墜されたのだ。
そして、そのすぐ近くまで来ていたダニエル達が来ていた。
「クソ! いわんこっちゃない!」
「ナントカ止めないと、また大変な事になりますよ~」
「コードが分かれば、なんとかなるのに、これじゃあ……」
と、その時、アレルヤの心臓が、反応したのか、発作を起こした。
「ウ!……ウウ……し、心臓が……く、苦しい……ウア……」
「アレルヤ。大丈夫?」
「ハア、ハア、ハア、ハア」
「アレルヤ!」
と、アヤが彼の胸に手を当てると、
「ドックン! ドックン! ドックン! ドックン!」
と、激しく脈打ち、とうとうつぼみが開く寸前まで成長し、血液循環が悪くなっていた。
「鼓動がメチャクチャになってる。ダニエル上着貸しくれる?」
「ああ」
「と、ダニエルの上着の上にアレルヤを横たえ、暫く休ませていると、遠くから爆音が聞こえ、前田が少しだけ双眼鏡で覗いていると、近くにいたヘリが全滅させられ、遠く離れた位置からのミサイルも、Uターンして爆散させられてしまった。
「なんなの? あれは?」
それを見ていた前田が言う。
「恐らく、あの巨大な生物……と言うより、細胞群は、イヴの出産場所なんでしょう」
「そ、それって……」
「アレルヤ。アナタは車の中にいなさい」
「す、スイマセン……」
と、彼は車の中で横になると、前田は続けた。
「どうやらあれは、完全体を身ごもった母体を外敵から守る一種の護衛を兼ねた……」
と言おうとした時、戦闘機もヘリもそして、攻撃に当たったリアルド撃ち落とされ。普通なら、そういう時は分離するのに対し、イヴはそれを知っているのか、真ん中を狙って攻撃しており、分離した所を更に攻撃された。
流石にこの報告を受けた海軍の方は、唯一発火しないアヤの事を知り、彼女を招くよう上から言われ、
ヘリで迎えに来た。
「あら? ヘリがこっちに来るわ」
「ヒエ~。ま、巻き添えはゴメンですよ~とパトカーの中に逃げ込んだ」
だが、そのヘリは、アヤ達の側に降りて来た。
そして、1人の兵士が降りて来ると、アヤとアレルヤを確認し、全員を空母に連れて来た。
「お連れしました」
「ご苦労」
ブリッジに案内されて皆は、とりあえず、話を聞く事にした。
「説明してもらうか? なんでわざわざ俺達が?」
「記者会見の時に、発火しない女性と男性がいるという情報が入って、お迎えに上がりました」
と、そこで艦長から直接話しを聞いた。
「残念ながら、わが軍は、殆どが全滅してしまった。一応対ガンダム調査隊も同行してもらう事にしたのだが、流石に奴には敵わないと思い、出撃を思いとどまららせました」
その時、流石のアレルヤもドキリとした。
以前武力介入の時に、強いフラッグがいるから気を付ける様にと、ロックオンから聞いた事が有ったのだ。
流石にスメラギも、出るのは思いとどまらせてはいるが、もし、ガンダムが出て来ると、余計に話しがややこしくなるのだ。
そして、空母を来た時、具合が悪そうにしていた彼は、椅子に座らせ、楽な姿勢にさせた。
「スイマセン。ありがとうございます」
「で、俺達をこんなとこに連れて来て、どうしよってんだ?」
と、ダニエルが半ばケンカ腰に言うと、艦長のアデムは、突然連れて来た事を謝った。
「まさかとは思うが、アヤと弱ったアレルヤを使って、危険な目に遭わせるつもりじゃねえだろうな?」
すると、副長のリンチが、
「貴様、艦長に向かって」
「まあまあ。半分は当たっています」
と言うと前田が、
「半分?」
と聞くと、続きを話した。
「そう。発火しないのはこちらの男性で君だけだ」
「おいちょっと待て、こいつは……」
「分かりました。僕、行きます。あの中には、僕の半分が捕まっています。取り返さないと、ホントにどうなるか分からないんです。今も、彼の力は、イヴに操られてる。だから、僕が責任を取らないといけないんです。僕の大事な……人だから。ダニエルさん。僕とアヤさんとで行きます。作戦を教えて下さい」
「ウム。わが艦のヘリに乗り、あの巨大生物のに時限式弾を撃ち込むんだ」
「でも、僕も彼女も初心者ですが……」
「それは心配ない。殆どがオートで動く要員改良してある。巨大生物までは、先遣隊が付く。
「分かりました。行きましょう。アヤさん」
「アレルヤ。本当に良いの? 今のあなたの体じゃ、今度こそ、死ぬかもしれないのに」
と、アヤが言うと、艦長と副長が顔を見合わせた。
「実は、僕が今まで戦えたのは、その半身のお陰なんです。でも、その半身が、イヴに取られてしまって、パワーが半減しています。でも、このままじゃ逃げる事になるし、下手に、ハレルヤをそんな奴に取り込まれたら、大変な事に、なります。行かせてください。彼を助ける為に」
「アレルヤお前」
「アレルヤさん。これ、持って行って下さい」
「これは? キレイなクリスタルが有ったので、それで作ったお守りです。役に立つかどうかが分かりませんが……」
「ありがとうございます」
「必ず、生きて帰るわ。ダニエルと前田はここにいて」
と言うと、ダニエルは、アヤを信じる事にした。
「分かった。必ず生きて戻れ」
「うん。行ってきます!」
そして、作戦がスタートした。
アヤとアレルヤがヘリに乗り込むと、ヘリは一列になって飛び、自由の女神巨大生物となったそれを見た時、フォーメーション2に移行した時、突然1機が爆発した。
「え!?」
これを見たアレルヤは、作戦の全てが読めたが、自分としても、こんな作戦を取ってほしくなかった。
「これってまさか!?」
と、艦長にアレルヤが文句を言った。
「ちょっとこれってまさか、兵士を先に行かせたのは、時間を稼ぐ為だったのですか? どうしてこんな……」
と言った時、アヤが通信機を切った。
「アレルヤ。私もあなたと同じ気持ちよ。でも、今はあいつを倒さないと、この時の為に、犠牲になった人達の為にも、私達で行くしかないわ。あの人達の分まで、私達が、出来る事をしなくちゃ!」
「……はい!」
そして、最後の1機が爆散した時、アヤは攻撃準備に入った。
アレルヤには、この皆の痛みを、イヴにぶつける覚悟で挑む。
今回はハレルヤはいない。でも、もしかしたら、イヴを倒せば、戻って来ると思ったのだ。
2人はコクリを頷き合い、スイッチを押して、ミサイルが当たると、巨大生物は倒れた。
- (第13章 最終決戦! アレルヤの異変とイヴの企み!) ( No.14 )
- 日時: 2022/07/22 15:43
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
ミサイルを撃ち込んだ後、自由の女神は倒れ、辺りはジェル状の物で覆い尽くされていた。
それを見た2人は動いた。
艦長は、喜んですぐに戻る様に言ったが、アヤとアレルヤは、これで終わりではない事を知っていた。
あのイヴの事。これで死ぬはずがないと感じていたのだ。
「先に降りるわ!」
と、アヤがパラシュートで降りると、アレルヤは翼を羽ばたかせて、降りた。
やはり、一部から光の穴が出て来て、それが数を増やし、ついには、長い手の様な物が出て来て、かなり長い。
更に、その後から、イヴの体が出て来た。
あの腕の様な物が頭で、腕は人間のようだが、途中から異様な形になっており、更に下半身も、腕や触手の様な物がくっついていて、おなかの部分が膨れていた。
そして、イヴは更に奇妙なほどに落ち着いており、ニヤリと笑みまで浮かべていたのだ。
空母にいた艦長が、戻る様に言うのだが、もう、その声は、アヤの耳には入っていない。
「アヤ。深追いは禁物だ。すぐに戻れ。ここは一旦引いて、態勢を立て直さなければ、君に勝機はないぞ!」
「アヤさん! お願いです。渡す物が……」
前田が言うが、艦長は通信を切った。
「無駄だよ。彼女は通信を切ってしまった」
「アヤさん。どうか無事で!」
と、前田は彼女の無事を祈っていた。
一方イヴに対峙した2人に対し、話し始めた。
「やはり、お前だったか」
「マヤ……」
「フ……私の寄生していた人間……お前の姉の名か……」
「そうよ。それと、ハレルヤを返しなさい!」
「フン。あの者は自ら私の元に来たのだぞ? 俺の力を使えと言ってな」
イヴは得意げに話すが、アレルヤは、
「そう。確かにあの時言った。これ以上の犠牲は出さない。そういう理由でハレルヤは君、イヤお前と融合したんだ! それなのに今度は、どうしてあんなひどい事を! これじゃ約束が違う! ハレルヤはどこだ!?」
「フン! あ奴等無しでは戦えぬ人間が、今度はそれを取り戻そうというのか? 戦闘の時は、引っ込んで出来ないくせに」
「それは僕も、悪かったと思ってる。ずっと前からそうだった。僕が出来ない事を、ハレルヤにさせていた。でも、そうするしかなかった。でも、今度は違う。僕の意思で、彼を助ける!」
「フン! もうお前の体は、後数時間すら残っていないのだぞ? そんな体でどう戦うのだ? それとそっちの女。お前は何故、そこまで人間に固執する? お前も進化の形態こそ、私と違えど、ミトコンドリアなのだぞ?」
そんなイヴの言葉に、彼女はキッパリと言った。
「いいえ。私は人間……私のミトコンドリアは、私の核と共存している! 人間を駆逐してまで、ミトコンドリアの世界を創ろうとはしていない!」
彼女は銃を構え、アレルヤも戦闘態勢に入る。
「ほ~そこの男は、ついにミトコンドリアを武器に出来る様になったか。更に、は翼を持っている。さっきも言ったが、お前はナゼ人間側に着く? ハレルヤの記憶を探らせてもらったが、お前は人間ではない化け者ではないか。体中や脳みそを戦闘用に開発された、完全に超兵を生み出すだけの為に造られた人間の不完全体だ。この世界では生きる事はつらいはず。なのになぜお前は……」
「バシュー!!」
という音共に、アレルヤは腕の前に出していた。
アレルヤが撃ったのだ。
「ほ~。自分の半身が私と共にいるのを知っていて撃つとは、身の程知らずめ。今度こそ、そこの女と一緒に始末してやる!」
そして、闘いは始まった。
アヤは、ミトコンドリアの力を使って戦う。
「アヤさんそれ……」
「私は良いから、あなたは、ハレルヤ君を捜しなさい! イヴの気を引き付けておくから、急いで!!」
「は、はい……大丈夫。僕はハレルヤと、ずっと一緒に歩んできた。大丈夫。彼の気持ちが分かる。大丈夫。ハレルヤ返事をしておくれ。どこにいるんだ?」
アレルヤは、新しい技の1つである、サーチが使える様になっていたのだ。
そして、ついにハレルヤの居場所が分かった。
だが、それはイヴの体の中だ。
「アヤさんが 頑張ってくれている。ならば、僕だって頑張らないといけない。ハレルヤ待ってて。今行くから!!」
アレルヤは、イヴの体に、腕から触手を伸ばすと、それは鋭い刃になって、突き刺さり、それを彼は思い切り縮めると、一気に体の中へ突入した。
体の中は、ジェル状になっていた。
でも、アレルヤの心は、ハレルヤの心の位置をシッカリ記憶していた。
「ハレルヤ! いた! ハレルヤ! ハレルヤ!」
彼が必死に呼びかけると、わずかに瞼が動いた。
(ウ、ウウ……アア……)
「ハレルヤ。今まで、苦しい思いをさせてゴメン。迎えに来たよ。一緒にここから出よう。ね」
(アレ、ルヤ……お、まえ……ウ!)
「大丈夫。今ここから出よう」
ハレルヤとアレルヤの体が光り輝き、イヴの体からアレルヤが出て来ると、アヤは、彼に近づこうとする時、下半身の手がアヤを捕まえ、電撃を流した。
「アアアアアアアア!!!」
「アヤさん! この卑怯者! もう、赦さない!」
彼のミトコンドリアが激しく動き回り、彼の羽が増え、全部で6枚になり、更に爪が太くなり、もう片方の手は、自在に砲台変える事まで出来る様になっていた。
「もう僕、イヤ僕達は、1人の人間だ!」
その気持ちに答えるかのように、髪が変異し、ついに2つの目が輝きを取り戻していた。
「ハレルヤ、アレルヤ」
「くっ! ちょっと強くなったぐらいで、私にたてつくつもりか!!」
彼女はアヤを人質にしようとするが、アレルヤの動きの方が早く、アヤを救出すると、彼女に言う。
(下は任せた。俺は上に行く。良いな!)
嬉しそうに言う彼に、アヤは言った。
「分かった。気を付けて!」
(任せな)
「クウウウウウウウウウ!!! どいつもこいつも~~~~~~~~!!!」
完全に切れたイヴは、あちこちに攻撃し始め、アレルヤを捕まえようとした、まさにその時、
「バシュー!!」
と突然粒子ビームが、頭の半分を消した。
「ウアアアアアア!!!」
「まさか!?」
彼が見ると、遠い所から、ヴァーチェとエクシアに支えられた、ロックオンストラストの駆る、デュナメスでの超高度のスナイプを可能にした物を使い、攻撃したのだ。
これは、以前に低軌道ステーションでの事故の時に使った物を、まっすぐにして支えていたのだ。
「一体誰が……」
「バシュー!!」
そしてもう一発が当たり、イヴを戦闘不能に陥らせる事には成功した。
彼女は怒り、すぐにその場所を特定しようとすると、3体のガンダムのGN粒子を前面に展開させて、分からないようにするが、これ以上は危険と考えたスメラギは、ガンダムに海に潜って、姿を消した。
そうした理由は、空からだと、軍に見つかる可能性と、イヴの攻撃が当たった時の可能性を踏まえての事だった。
その知らせを聞いたグラハムは早速フラッグで攻撃に出るが、既にガンダムは立ち去った後だった。
「クッソー!!! 私の、私のガンダム! 何故私を無視するような事を~~~~!!!」
グラハムが全く違う事で怒っていると、刹那、ロックオン、ティエリアが、
「ハックション!」
と、くしゃみを2回していた。
「風邪ひいたかな~?」
「ダレカノウワサ? ダレカノウワサ?」
「ハハ。かもな。後は頼むぜ。2人共。ロックオンは祈っていた」
そんな中、まさかガンダムに攻撃されるとは思ってなかったイヴは怒り、すぐさまミトコンドリアで再生し、元の姿までとはいかないが、回復していた。
「回復する!?」
「ガンダムからの攻撃で、我を忘れてる。倒すなら今よ!」
「了解!」
そして、下をアヤが攻撃するが、さっきまで下の触手になかったトゲが出来ていた。
「トゲ? さっきまでなかったのに」
「フフフフ。ミトコンドリアも学習する。こ~んな風にな!」
イヴがアヤを捕まえ、思い切り電撃を放ち、あげく棘のある触手で毒を送り込み、彼女の意識がなくなるまで続けようとしたが、
するとアレルヤは掌を鋭い剣に変えてそこを切り、彼女を救出すると、回復させ、毒を消した。
「う!」
「大丈夫?」
「アレ、ルヤ……逃げ、て……イヴ……!」
と、イヴの次の攻撃を来るより先にハレルヤは上空へ飛び、そこから今度は砲台に変えて放った。
だが、彼は気づく事が出来なかった。
自分の命を削る度に、心臓が傷んでいた事に……
でも、彼はそれでも頑張り続けた。
ハレルヤの反射。そして、アレルヤの思考が1つになり、それが大きな力となっていたのだ。
そしてアレルヤの髪が伸び、更には6枚に増えた翼が不可能な事を可能にしていた。
2人は戦い方を覚えて、戦っていく。
それからどれ位経っただろうか?
アヤの体力と、アレルヤの体が限界に近く、かなり足もガクガクしていた、
それを知ったイヴは、突然アレルヤを捕まえた。
- (第14章 アレルヤの思いと、アヤのピンチ!) ( No.15 )
- 日時: 2022/07/22 15:52
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
捕まえられたアレルヤは、イヴの下半身で攻撃を直接受け、ぼたぼたと血を流していく。
「イヴ!」
「良いのか? この者を助けたいのだろ?」
「彼は関係ないでしょ!? 彼は確かに特殊な体をしている。それは認めるわ! でも、だからってそんなにする必要がどこにあるのよ?」
「どこ? 彼は私の邪魔をした。お前と同じ様な力を持ち始めている。このまま、彼に生きていてもらっては困るのだ。こいつには、もっと分からせる必要が有りそうだ。ミトコンドリアの本当の力と怖さをな」
その時、イヴは、さっきの花が育つのを活性化させ、彼の心臓を攻撃し、もういつ花が咲き、止まってもおかしいぐらいだった。
「やめて! その人は民間人よ。もしそんな事をしたら彼は……」
「死ぬな。確実に」
と言うと、イヴはアレルヤの体をポイっと投げてよこした。
「アレルヤ! アレルヤお願い! 目を開けて!」
と、必死にヒーリングを使うが、全く良くならない。脈を取ってみると、かなり弱く、本当に死ぬ寸前になっていた。
「フフフフフ。脳や人体改造を行って、ここまでこれたが、所詮はこの程度とはな~。進化を促す為に、力をやったというのに」
「なんですって! あなた、知ってたの? 彼が普通じゃないって」
「偶然知ったのでな。それで、面白半分に、私の細胞をそいつの細胞と混じらせた。そして、どう進化していくかを楽しみにしていたのだが、この程度とはな~。もはやこいつには用はない!」
「ヤメテ! これ以上、彼を傷つけるなら、私が戦うわ。だから彼を傷つけないで!」
「フフフフフよくぞ言った。では、望み通り、私の究極進化をお見せしよう」
と、アヤがそ等へ飛び上がって時、アヤはその隙に、アレルヤを自由の女神の隅側に隠した。
「大丈夫。私は負けない。だから少しだけ待っていて。死なないで必ず生きて、必ず戻るから。あなたはここにいて」
とアヤがそう言うと、すぐさま戦闘態勢に入り、イヴは最終進化を遂げた。
今度は全身がほっそりといており、髪の毛がまるで翼の様になっており、お尻から、奇妙な物が出ていた。
「これが、イヴの最終進化!?」
「フフフ。では行くぞ!」
と、そのイヴは素早く中々攻撃が当たらない。しかも空中から、巨大な光の矢が撃たれ、アヤがやられそうになっているのに気付いたアレルヤは、自分の力を目いっぱい使って、アヤを助けようとするが、目がかすんで、もう何も見えなくなっていた。
「ウ……ウウ……む、胸が……く、苦しい……ウア……助けな……ウ!」
と、アレルヤの心臓は少しずつ悪くなっており、動くだけで精一杯だった。
そして、鼓動も
「ドック、ドック、ドック」
と、いつ止まってもおかしくないような状態になっていた。
「なんとか、あいつの動き、止め、ない……と……!」
と、突然の激痛で彼は倒れてしまった。
そして、いつの間にか気絶しており、目が覚めた時、イヴと進化したアヤとの戦いは、まだ続いていた。
しかも、イヴが空から矢を放つと、大ダメージを受け、アレルヤも吹っ飛ばされた。
「うわ! ウ、ウウ……む、胸が……さ、裂けそうに、い、痛い……ウ、ウウ。こ、のままじゃ、いけない……アヤさんを……ウッ」
と、苦しみのあまり、また気を失いそうになるのを、必死でこらえ、なんとか攻撃の手段を狙うが、無駄だった。
もう、彼に不思議な力を出す程のパワーが残ってなかったのだ」
だが、アヤは諦めずに頑張っている。
だから自分もと、必死にイヴを攻撃しよう隙を見ると、自分の後ろに丁度来た時、思いっきりエナジーショットを繰り出した。
「な、何!?」
「ハア、ハア、ハア、ハア」
「クソ、死にぞこないが……」
「ウアアアアアア!!!」
「アレルヤ! イヴもうやめて! 彼はもう闘えないのよ! そんな相手を攻撃しても、つまらないだけでしょう!?」
と言うが、イヴはまだ攻撃を続け、アレルヤの体を自由の女神にぶつけた。
「フン! これなら、お前と1対1で勝負できるな」
と、2人は戦い続けた
どの位経っただろうか?
ついにイヴが負けたのだ。
「アレルヤ! 大丈夫?」
と、アヤが声をかけると、彼はようやく目を開いた。
「ウ! ア、ヤさん。あいつ……は?」
「大丈夫よ倒したわ。今ダニエル達がこっちに向かってるから、もう少し辛抱よ」
「ご、ゴメンなさい……邪魔、しちゃって……」
「あなたの謝る事じゃないわ。さ、来たわよ」
と、アレルヤは、すぐ様、医務室で、診断を受けると、普通の体の色ではなくなっていった。
「こ、これは……」
「どうしたんですか?」
アヤが来ると、前田が、
「イヴの細胞が、彼の体にいます。今は大人しくしてますが、イヴの何かが彼の体の中で成長しています。何なんですか?このつぼみみたいなのは」
と、言っていると、その空母に1機のヘリがやって来て、そこにはマスクをつけた紅龍がいた。
「あなたは?」
「アレルヤの知り合いです。既に向こうには、詳しい事を伝えてあります。彼は病院に連れて行きますので、失礼します」
と、彼は少しでもつらなくならない体制に寝かせ、すぐさま飛び立ってしまった。
だが、この間でもアレルヤはアヤの事を思っていた。
「アヤさん……ご、めんな……」
とだけ言って、意識を失った。
ヘリは、マンハッタン島から、かなり離れてた場所にある病院で、とりあえずアレルヤは、そこですぐに治療を受ける事になった。
実はその病院は、遺伝子治療を専門といている病院で、すぐさま状況を調べると、かなり大変な事になっていた.
だが、ここで問題が有った。
それは、彼の保険証だった。
あれがなければと、なんとか先に来ていたロックオンの所へ、留美が届けてくれたのだ。
「ありがとうよ譲さん助かったぜ」
「私は一行にかまいませんが、アレルヤの具合はどうなのですか?」
「心臓に、イヴが植え付けた花が育って、それが生きるのを邪魔しているみたいなんだ。早くそいつをどうにかしたいんだが、位置が位置で困ってるんだ」
「そうでですか」
「ただ、口癖で、まだ終わってない」
って言ってたらしいんだけど…‥
と言っていたその時、ついに誕生してしまった。
この世に生まれるべきでは無かった者が……
そんな事など、知らず、ダニエルと前田が喜んでいた。
「あれ? アレルヤさんは?」
「すぐにでも、病院へって、これを渡されたわ。後で、会いに来てくれるようにって。
「そっか。2人共、ホントに頑張ってたからな」
「うん……」
と、アヤは元気なく言うと、そのジェル状の物を見ていた。
「アヤさん?」
「おかしいの。イヴを完全に倒した時、思ったの。何か有るんじゃないかって」
この言葉に、皆が?マークになっているとアヤは何かを感じてすぐに外に出ると、艦が揺れた。
そして、驚くべき事が起こった。
ついに完全体が産声を上げると、側にいた艦隊は1つ残らず、爆散し始めたのだ。
「やっぱり、イヴは気づいていたんだわ。完全が生まれそうだって事に、だから、あんな簡単にやられたのよ!」
「じゃ、じゃあって事は、相当ヤバイ奴なのか!?」
「ええ。そう考えて間違いないわ!」
と言っていると、隊員の1人が駆け寄って来た。
「ここも持ちません。ヘリで脱出します。皆さんも早く!」
「わかった」
と、だにえるが言うが、アヤは、
「私はここに残るわ」
「何!?」
「あ、アヤさん? だってアレルヤさんは、先に病院に……」
「違うの! 皆は先に行って。あいつとは、私が戦う。あいつを倒せるのは。もう私だけだもの。それに、アレルヤのミトコンドリアを吸収してるから、かなり危ないと思う。皆を巻き込みたくはないの。出来るだけ離れていて。私は大丈夫。必ず生き戻るから」
「アヤ……」
「アヤさん……実はお渡ししたい物が……」
「こんな時にまでなんだ! ほら、行くぞ」
「ええ~でも……」
「前田。信じて。ダニエルは、皆をお願い。さ、行って」
そして、皆はヘリに乗って、飛び立った。
そして完全体は、まるで子供が這うように、船に近づいてくる。
「これが、完全体! なら、私が倒すまでよ!」
と、アヤはミトコンドリアの力で完全体を倒せそうに思ったが、なんと完全体は、ダメージを受けるごとに成長していく。
「成長している!?」
と、彼女が驚いている内にも、向こうは攻撃してくる。
もはや一刻の猶予もないのだ。
しかも完全体は、どんどん強さを増して、襲ってくる。
その様子を、アレルヤは、感じていた。
「……」
「ドク、ドク、ドク」
と、心臓はかなり弱く、もう、いつ死んでもおかしくないとさえ言われた。
すると、その病院に皆が集まり、ICUの扉の前の椅子で、必死に願った。
死なないでと祈っていた。
そして、アヤと完全体との戦いは続いていた。
ようやく大人にまで成長した完全体を倒したと思った。
すると、今度は、緑色のジェル状になって、襲って来たのだ。
しかもこいつには、普通の銃も自分が使える攻撃系統の技もどれも通じなかった。
「どうすれば、こいつを……」
と、アヤは絶対絶命のピンチに追い込まれていた。
- (第15章 完全体との決着! イヴに侵されたアレルヤを救え! ( No.16 )
- 日時: 2022/07/22 16:05
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
皆は、アヤの勝利を祈って見ているしかなかったが、かなりの劣勢に立たされ、皆が心配していると、前田がある物を出して来た。
「せめて、これが効けば、良いのですが……」
「なんだそりゃ?」
「アヤさんの細胞の入った弾丸です。もしもの為にと思って作っておいたのですが……」
「なんだと! なんでもっとそれを早く言わないんだ!」
「い、言おうとした時にダニエルさんが引っ張るからですよ~」
と言うと、ダニエルはそれを取り、突然ヘリから飛び出すと、
「アヤ――――――――!!!受け取れ――――――――――!!!!」
と、思い切り叫び、彼女に向かって、弾丸を投げてよこし、彼は燃えながら海に落ちた。
「ダニエル! キャ!」
「他人を心配するなって事ね。だったらこれで、なんとかなるはず!」
と、アヤが数発銃を叩き込んだ。
すると、ジェル状に進化していたそれは、細胞自体に異常を起こし、嫌がりはじめ、尻尾だった部分がちぎれ、まるで何かに苦しんでいるようだった。
「効いてる! これなら、なんとかなる!」
と、アヤが攻撃を続けると、ついに完全体は倒れたかのように見えたが、まだ戦おうとする。
だが、もう弾丸がない。
「そうだわ! この船ごと、こいつを倒せば、なんとかなるかもしれない。さあ、いらっしゃい!」
と、アヤは、完全体を誘導していく。
すると、完全体は、アヤのいる方へ寄っていく。
そして、アヤはエンジンルームに入ると、エンジンルームのコントローラーを操作して、臨界点にまで達してから、すぐにまた移動する。
警報音が鳴ると、アヤはすぐに海に飛び込み、無事に完全体と共に船が爆散して、消滅した。
その頃、アレルヤの病院では、その事を知覚した彼は、ホッとした表情になり、グッタリとなった。
「! 脈が!」
「心臓マッサージ! 強心剤を!」
「はい!」
と、医者がバタバタしていた。
アレルヤはずっと彼女の事を心配しており、完全体を倒せた事に安堵した為、彼の生命エネルギーが限界になり、いつ死んでもおかしくない状態に陥り、その事は、皆にも伝えられた。
流石の皆も心配になり、クリスティナが心配しており、
「アレルヤ……」
「しん、じゃったりしないよね?」
フェルトが涙目になりながら言い、そんな彼女をロックオンが後ろから抱いてやる。
「大丈夫だ! いつも、アレルヤは言ってただろ? 僕の体は頑丈だって! だから、死んだりしねえよ! 頼むアレルヤ。彼女は大丈夫だ。だから、今度はお前の番だ!」
と、フェルトを抱く力がこもり、何時の間にか、ロックオンの目から涙がこぼれた。
そして、そうこうしている時、
「アレルヤ!」
と、アヤ、ダニエル、前田の3人がやって来た。
「すいません。ニューヨーク警察です。彼の容態は?」
「いつ死んでも、おかしくない状態です」
「そんな!?」
それを聞いたダニエルはICUに向かって叫んだ。
「おいアレルヤ! 聞こえているだろ!? アヤは無事だ! ここにいる! だから今度は、お前が頑張る番だ!!」
すると、心拍数が強くなっていく。
アヤが来てくれた事を感じて、安心し、更にダニエルからの声が聞こえた事で、生きようとしていたのだ。
だが、あのイヴに植え付けられた花は赤色に咲き、彼から命を吸い取っていた。
だが、それはイヴの力が混ざってなければ意味をなさないが、アレルヤを殺すには、丁度良い力になり、まずはこの花を摘出しなければいけないと、
医師達は考え、すぐに取り外そうと心臓部を見てみると、その花は、アレルヤの心臓部をスッポリ多い、心臓のエネルギーを花の方へ送っていた。
これを見た医師は、まず、アレルヤの胸のCTスキャンとMRIで撮り、その場に来ていたスメラギ、ロックオン。そして、アヤが呼ばれ、花に関して、アヤが説明した。
「……じゃあ、イヴが倒れた場合は、どうなるんだ?」
ロックオンの質問に、アヤが答える。
「イヴはもういない。ならば後は枯れるだけのはずだけど、とにかく、あの花を早く彼の心臓から取り出さないと、このままでは、彼は死ぬわ」
「そんな!」
「どうして? イヴは死んだ。確かにあいつは言ったわ。7日前までに私を倒せば花は消えるって」
「けど、そいつはたおしたんだろ? なんでまだ消えてないんだ?」
ロックオンの質問に対し、医師は言う。
「とにかく、あの花の摘出手術を行います。跡は残るでしょうが、根っこの部分を摘出しなければ、彼は助かりません。それに、あの花がある限り、彼は生きられないでしょ。我々も全力を尽くします。
「お願いします」
そして、1度目の手術が始まり、とりあえず、、体外に伸びていた、花と、心臓部の根っこの部分だけは摘出した為、一旦病室に移される事になった。
「アレルヤ」
クリスが心配そうに言い、フェルトも泣きそうな顔で、それをクリスが抱いてやる。
「あの子、こんなにたくさんの人に、思われていたのね」
「ああ。俺達以外でも、大事に思ってくれてる奴等がいたなんてな……正直びっくりだぜ。確か、アヤさん……だっけ? ハレルヤと一緒にいたのって」
「ええ。でも、全然怖くなかったわよ。戦いもうまいし、口はちょっと悪いけど、そんなに怖い人でもなかったし」
「私達とはエライ違いね」
「え?」
スメラギはあの時の事を思い出したが、ハッキリ言ってかなりな目に遭って、しばらく動けなかった程なのに、そんなハレルヤがアヤと普通にしゃべって、更に一緒に闘ってたとは驚きだった。
とそこへ、留美が、
「スメラギさん。それとアヤさん。アレルヤの事で、話があるそうです。私は一度別荘に戻りますわ」
「ありがとう。アヤさん。寝てなくて大丈夫なの?」
「彼が心配だから」
彼女がそう言うと、前田が、
「アヤさん……」
と何処か寂し気に言った。
すると、いつの間にか来ていたベンが、
「おじさんアヤの事好きなの?」
「え!?」
「な!?」
と、2人揃って顔を赤らめ、あたふたしていると、
「これにはロックオンがニヤリと笑う」
「や~っぱ好きなんじゃん」
と言われ、彼は真っ赤になった。
その時、
「ゴホン!」
「あ!」
とにかく、俺等は終わったけど、処理が残っているから一度署に戻らないとな。悪いなベン。このお兄ちゃん達といてくれ。俺は用事を済ませ次第、戻るから。お願いできますが?」
「OKだ」
「問題はない」
「アソボアソボ」
と、皆はOKするが、ティエリアだけが、怒った。
「君達。我々はアレルヤの事が心配でここに来たんだ! なのになんで子供の相手までしなきゃならんのだ!」
「まあ、まあ良いじゃねえかティエリア。この子も、アレルヤが心配で来てくれたんだぜ? それをないがしろにはできないだろ?」
「グ……」
と、ティエリアがアレルヤの病室階の談話室で、雑誌を見ていると、ベンがやって来た。
「なんだ?」
「お兄ちゃん。アレルヤの事、心配じゃないの?」
「何故そう見える?」
「だって、なんか冷たそうだし、明らかに何かありそうな眼してたし」
「フン! 俺は彼等とは違うんだ!」
と言うと、ベンは悲しそうな顔をして出て行った。
「フン! なんで人間の心配等、俺がせねばならないんだ!」
「え?お兄ちゃん。人間じゃないの?」
「グッ! き、機密事項だ!!」
と、ティエリアは出て行ってしまった。、
その頃、アヤ、スメラギが、医師にレントゲン、MRIの結果を報告を受け、医務室から出て来た」
「あ……」
「ミス、スメラギ。アレルヤは?」
「細胞がボロボロになってて、心臓部の根っこは取り除いたけれど、正直、どうなるか分からないそうよ。細胞も相当やられていて、心臓部に至っては、かなりひどいって言われたわ。後は神だのもだって」」
と言うとアヤが言う。
「本人が、生きたいという強い思いが無ければ、かなり危ないそうよ……」
「そんな」
「私達に何が出来る事はないの?」
「とクリスが言うと、フェルトも言う。
「私達も手伝う。アレルヤを助けたい!」
と、皆が必死に願っていた。
その頃、アレルヤの心の中では、イヴの細胞と、アレルヤの細胞の戦いがあり、彼は苦しんでいた。
「ウ……ウウ…‥ウ……」
「フフフフフ。もう降参したらどうだ? お前の体を乗っ取れるのも時間の問題だ。最も私はこの体を発火させても良いのだぞ? それにお前はあの女の事ばかり考えていたな。人間の恋愛等、私は興味ない」
「な、なら……どうして、ここまで……ウ! アア……し、んぞうが……」
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と、心臓が激しく動き、彼を苦しめる。
「フフフフフお前の細胞を少しいじらせてもらった。私の細胞に、お前の心臓が反応し始めている。つまり、お前は私無しでは生きられぬと言うわけだ。フフフフフこれからが楽しみになるぞ? さあ、ハレルヤの様に、私に体を明け渡せ!!」
「い、嫌だ! 皆、来てくれた……僕に、助かる様にって言ってくれた。その人達の願いに、応えたい!」
「フッ! こざかしい。人間でなく、不完全な人間に何が出来る? それはハレルヤも良く知っているはずだ。ハレルヤは、私がもらい受ける。こちらに渡してもらおうか?」
「イヤだ! 僕の事を心配して、信じて待っていてくれた。そのハレルヤを、もう2度と、お前には渡さない!」
「フン! 口だけは達者だが、もうお前の体は限界に近い! 私を追い出す力もないお前に何が出来る? 確かに完全体は失敗したが、この不完全な体を、私は完全にしてやろうというのだぞ? 何故それを受け入れない?」
「僕は……ウ!」
(お前みてねえな奴に、従う気は毛頭ねえよ! てめえだって、完全じゃねえ。人間てのは、どっかこっかかけてるから良いんだよ。完全な人間なんてこの世にいねえんだ! だから皆、努力って奴をして、生きようとしてんだ。てめえは俺ン中から消えやがれ!)
と、ハレルヤが叫んだ瞬間、凄まじい細胞に動きに付いて行けず、一時は姿を消した。
だが、アレルヤの細胞も危なく、何時まで持つか、かなり危険な状態にあるのも本当の事だった。