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捏造満載でヴィク勇? かみさまのおはなし リクエスト募集
日時: 2017/04/08 14:14
名前: 五月雨 (ID: qbtrVkiA)

題名のまんまです
書きたくなったのでヴィク勇行こうと思います
けどヴィク勇はすでにくっついてる熟年夫婦なのでヴィク勇要素は薄めです
誤字脱字はあったら教えてください
捏造が酷いです
コメントは泣いて喜びます、誹謗中傷、荒らしはご勘弁を
オリキャラがでてきます
完結できるかもわからない不定期更新ですがお願いします!

現在リクエスト募集中!カプさえあれば大体は書ける(クオリティはさておき)ので気軽にリクしてくださいね〜。シチュエーションや属性はお好みでどうぞ♪

Re: 感想 ( No.34 )
日時: 2017/02/03 23:17
名前: 五月雨 (ID: ZBBdYuyf)

一瞬の沈黙のあと、彼は僕に飛びついてきた。
「すっ…………………っごかった!」
整わない息では何も話せなくて痛みを訴える肺を押さえつけながら彼を抱き止めた。興奮してるようで変声期前の少年特有の甲高い声が僕の耳を擽る。え?僕はもう変声期過ぎてるよ。ついでに成長期も。175cmあるよ。母さんを抜いたときは嬉しかったなぁ。
興奮しながら僕の演技について語る彼はとても楽しそうだった。キラキラした眼は僕を真っ直ぐ見つめてくる。
「あのねあのね、まず最初の滑り出しがすごくきれいだった!一瞬で空気が変わったのがわかったんだ。それでね、それでね、フリーレッグがあんなにピンと張りつめててしなやかに伸びてたの見ると胸がどきどきした!俺ああいうの大好きだよ。」
それから、と話続けそうな彼を手振りで制してリンクサイドに上がる。にこにこしながら一緒に滑ってきてベンチに座ってエッジカバーを付ける。それから、もっと聞かせてと促した。

彼はとても良いアドバイスをくれた。例えばジャンプについて。ルッツの踏み切りが浅いことやドーナツの膝はもう少し曲げた方が綺麗にみえること。体をどんな風に使えば抑揚がつくのか。同い年の時の父さんにこんなこと教えられそうにないし、父さんの教え方はほぼフィーリングだったと"しんださかなのめ"をした母さんから聞いたことがあったのでなんとなく違和感があったが、自分の経験にしておこうと素直にアドバイスは受け入れておいた。
なんとなく、ユーラのキスクラ説教大会を聞いてる気分だった。
「ねえ、ところでアーネストのFSはなにするの?」
「まだ決まってないんだ。テーマは決まってるんだよ、僕の人生について。」
「完成したらそれも見せてね。ユーラの演技、俺好きだな。」
邪気のない純粋な笑顔につられて微笑み、その日も彼の唐突なまた明日ねで現実に引き戻された。
なんとなくだが、全てが理解できた気がする。
僕のしたかったこと
僕のほしかったもの
僕を形作っているもの
…そして彼を彼たりえさせているもの
すっきりしたようなしていないような朝一番の思考で、ぼんやり考えていた。
どうして僕がここにいるのか
どうして僕はアーネストなのか

Re: アーネスト 1 ( No.35 )
日時: 2017/02/04 00:16
名前: 五月雨 (ID: ZBBdYuyf)

思い付いたらなるべくすぐに行動する
それが僕のモットーだ。父さん譲りの性格が如実に表れている。勿論かんがえてから行動するけど。
正直これに関しては今までだって聞こうとしたことがある。
気にならないわけない。
どうして僕を引き取ったのかなんて。

「二人には勿論凄く感謝してるんだ。12年の歳月をかけて僕のことを育ててくれた。
いつでも僕に優しく触れてくれたし、どこまででも受け入れてくれたし、目一杯愛してくれた、けど、理由のない優しさも愛も僕は怖い。だって、理解できないから。理由がない、というのは無条件に手に入るということで、いつ手に入らなくなるのか分からないという事だから。…そう思わない?
それが尊いものだと幼いながらに理解していたからこそ、僕は二人を信じられなかった。産みの親に捨てられたという事実は僕の心を蝕んでいて、酷くねじ曲がった卑屈なものにしてた。
だから僕は人を信じることができるのは凄いことだと思う。だって人は弱いから。いつ裏切られるのかと思うと、僕は恐ろしくて夜も眠れなくなる。
それでも二人を信じる。疑いたくなる自分の心をねじ伏せる。そうすることができるというのは強いことだと、自分の心も信じてるから。愛情深い、本当に純粋な人にしかできないことだと信じてるから。
そんな人間に育ててくれたから、今の僕がいる。
だから本当にこれは純粋な興味で聞いてる。そこだけはまず信じてほしい。
…何で僕のこと引き取ったの?」

この質問をぶつけたのはその日の朝御飯の食卓だった。
寝ぼけ眼だった母さんがだんだん真剣な目付きになっていってたのがちょっと面白かった。

Re: アーネスト 2 ( No.36 )
日時: 2017/02/04 08:55
名前: 五月雨 (ID: ZBBdYuyf)

顔を見合わせてどうしようと言いたそうだ、困惑しているのだろう。急に僕がそんなこと聞くから。少し躊躇いながら口火を切ったのは父さんだった。
「…アーニーを引き取ると決めたのは俺だ、元々二人とも引退したら子どもが欲しいって言ってたし。」
それは初耳だ。たしかに僕を引き取った年は母さんが引退した年になる。
「でも勇利は子どもが産めない。養子をとるのが無難な方法だ。それで、ずっと続けてた孤児院訪問のボランティアで探そうってなって。…それで、アーニーを引き取った。……理由かぁ」
それは聞いた。孤児院で会った銀髪と黒髪のお兄さんが僕のことを気に入ったと園長先生に聞かされた記憶がある。
「…アーニーを引き取ろうと提案したのは僕なんだよ。」
母さんが喋りだす。お揃いのマグカップに視線を落としながら、ゆっくり母さんは話した。
「…あの日は、ロシアらしくない晴れの日だったね」

Re: お知らせ ( No.37 )
日時: 2017/02/05 22:05
名前: 五月雨 (ID: 7pjyJRwL)

行き詰まったので他の奴書きましたー!よければ見てくださいー!

Re: 閑話 ( No.38 )
日時: 2017/02/08 23:49
名前: 五月雨 (ID: ZMpE7sfz)

あの人の温かい手が何よりも好きだ。小さな僕を膝の上にのせて、絵本を読んでくれる声が好きだし、鼻腔を擽る柔らかい、香水みたいなキツい匂いじゃない匂いも好きだけど。でもやっぱり僕の頭を優しく撫でる手が好きだ。


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