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- 捏造満載でヴィク勇? かみさまのおはなし リクエスト募集
- 日時: 2017/04/08 14:14
- 名前: 五月雨 (ID: qbtrVkiA)
題名のまんまです
書きたくなったのでヴィク勇行こうと思います
けどヴィク勇はすでにくっついてる熟年夫婦なのでヴィク勇要素は薄めです
誤字脱字はあったら教えてください
捏造が酷いです
コメントは泣いて喜びます、誹謗中傷、荒らしはご勘弁を
オリキャラがでてきます
完結できるかもわからない不定期更新ですがお願いします!
現在リクエスト募集中!カプさえあれば大体は書ける(クオリティはさておき)ので気軽にリクしてくださいね〜。シチュエーションや属性はお好みでどうぞ♪
- Re: アーネスト 5 ( No.44 )
- 日時: 2017/03/04 18:58
- 名前: 五月雨 (ID: NegwCtM0)
その日の内に園長先生に連絡をして、3日後に僕らはゼロを引き取りにいった。引き合わされた僕らに遠慮なくゼロは警戒心を剥き出しにした。
「こんにちは、僕は勇利。こっちはヴィクトル。君のマーマとパーパだよ」
務めてにこやかに話しかける。目線を合わせて。あなたの味方だよ、と伝えられるよう。
「……」
瞳の中の氷が溶けていくのが見える。悪い人ではないとわかってもらえたのかも知れない。ヴィクトルは予め話していた通り黙っていてくれた。まずは僕にやらせて。と頼んだのはなんとなくその方が良いと思ったからだけど、フィーリングで伝え合う癖のある僕らの間ではそれで充分だった。
「君の名前を教えてくれる?」
あと一押しだと思って、名前は知ってたけど問いかける。
「………………なまえは、マーマとパーパがくれるんでしょ?」
!!
予想の斜め上の問いかけだった。背後でヴィクトルも息を飲んでいるのが分かる。
なまえ、なまえ、何がいいだろう。
多分いま僕は試されてる。信用に値する人物かどうか、この子に。
…信用、か。
「…そうだね、じゃあ、君はアーネストだ、みんなに信頼される、真面目な、誠実な子になってね、」
「あー、ねすと、」
舌足らずに復唱するアーネストに微笑む。
「そう、アーネスト。アーニー。今日からうちの子だよ。」
「ぼくは、きょうから、あーねすと。」
目に光が宿ったのは気のせいではないだろう。アーニー、と愛称で呼びかけつつ抱き上げて、ほっぺにキスをする。
「よろしくね、アーニー」
- Re: 閑話 ( No.45 )
- 日時: 2017/03/04 21:56
- 名前: 五月雨 (ID: NegwCtM0)
あの日の事はよく覚えてる
ホットミルクに蜂蜜を垂らして甘くしたのを渡した
マグカップはまだ綺麗な模様を残していた
アーニーの髪はまだ首もと位だった
勇利が嬉しそうだった
一緒にカツ丼を作って食べた
眠るとき、勇利の心地よい子守唄が聞こえた
勇利がマーマの顔をしてた
全部全部覚えてる
けれど言わない
あの日の事は勇利が語ればいい
俺が出る幕じゃない
自分と何一つ似ていない息子だけど
愛は誰より…もしかしたら勇利より注いだ
俺の愛したスケートに似たスケートはその性かも
でも俺がコーチをしたら駄目だ
"…Be my coach!Victor!"
あの日の声が蘇る
…お前以外はコーチしないよ、ユウリ
可愛い勇利
愛しい勇利
例え俺の息子でも、俺の一番にはなれない
俺の一番はお前だからね
これまでも、これからも
だから、ちょっぴり意地悪しよう
アーニーの欲しいもの、少しだけ出し惜しみする
きっと、もっと欲しいときに出してあげる
だから、いまは勇利に任せるね
- Re: アーネスト 6 ( No.46 )
- 日時: 2017/03/05 17:12
- 名前: 五月雨 (ID: 63VIkG8S)
「…」
何だろう、なんだか何もかも、よくわからないや
僕、何がしたかったの?
「ねぇアーニー。」
ゆったり問いかけられ、虚ろな視界をそちらに向けた。母さんは凄く…悲しいくらい優しい瞳で僕を見つめてた。それに息が詰まって、何故か泣きたくなった。おかしいな、最後に泣いたのいつだった?
「アーニーの事は信じてるよ。でも僕には、本当にただの好奇心で、アーニーがこの話をねだったとは思えないんだ。言いたくないなら言わなくてもいいけど、いつか、聞かせてくれると、僕は嬉しい。」
一言一言噛み含めるみたいな言い方にはっとする。僕がしたことは、優しい両親への裏切りのような気がしてならない。好奇心だけなわけないだろ。あの夢の中のヴィクトルと、現実の父さんと、二人とも納得させて、二人とも越えるには必要だった。だから聞いた。
スケートが好きだ。
両親が好きだ。
ユーラが好きだ。
…そして、何より、勝利することが大好きだ。
勝利の名を冠したあなたへの勝利を、僕は欲している。何よりも、誰よりも。
その為に僕は母さんに聞いたんだ。
「…ごめん」
謝らなければいけない気がして謝ると、なんで謝るの?と茶化して、でも不思議そうに聞かれた。
何でもないよと誤魔化して、僕今日から学校だからとその場を離れる。
今は逃げたかった。
- Re: 学校 1 ( No.47 )
- 日時: 2017/03/12 14:09
- 名前: 五月雨 (ID: NegwCtM0)
「やっほ、アーネスト。」
「おはよ。」
机に置いた鞄の上に顔を隣からにゅっと出して挨拶するのは隣の席のリーナだ。同じクラスのスケート選手で、明るい茶髪を襟足の長さに伸ばし、金色の瞳を細めた笑顔がとってもチャーミングな女の子。僕の唯一の女友達である。
「久しぶりだね。どう?連休はスケート漬けだっただろ?」
「うん。願ったり叶ったり。」
少し男勝りな喋り方をするのが話しやすく、とても理路整然とした聡明な少女で、凄くスケートが上手い。ダブルアクセルが得意技で、いつかトリプルアクセルを跳んでグランプリファイナルで優勝するのが夢なんだって。きっとリーナならできると僕は思ってる。
「ところで」
「ん?」
「顔を引っ込めてくれない?」
「あぁ、失敬」
- Re: 閑話 ( No.48 )
- 日時: 2017/03/12 18:44
- 名前: 五月雨 (ID: cFBA8MLZ)
わたしが彼に出逢ったとき、どうしても彼を同じ人間だとは思えなかった。
どうしても、彼は何かの間違いで私に見えてしまった妖精か、あるいは天使か、とにかく、人以外の何か神聖なものにみえたのだ。
だから私にとって彼は崇めこそすれ恋愛対象にはなりえない。
だってかみさまとは恋なんて出来ないから。
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