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- 捏造満載でヴィク勇? かみさまのおはなし リクエスト募集
- 日時: 2017/04/08 14:14
- 名前: 五月雨 (ID: qbtrVkiA)
題名のまんまです
書きたくなったのでヴィク勇行こうと思います
けどヴィク勇はすでにくっついてる熟年夫婦なのでヴィク勇要素は薄めです
誤字脱字はあったら教えてください
捏造が酷いです
コメントは泣いて喜びます、誹謗中傷、荒らしはご勘弁を
オリキャラがでてきます
完結できるかもわからない不定期更新ですがお願いします!
現在リクエスト募集中!カプさえあれば大体は書ける(クオリティはさておき)ので気軽にリクしてくださいね〜。シチュエーションや属性はお好みでどうぞ♪
- Re: 日常 ( No.4 )
- 日時: 2017/01/12 00:10
- 名前: 五月雨 (ID: ZMpE7sfz)
「ただいま母さん」
「おかえりアーニー」
「わん!」
家に帰るとマッカチンと母さんが出迎えてくれる。今日はまだ父さんは帰ってきてないらしい。キッチンからは一家全員の好物であるカツ丼の匂いがするし、母さんはエプロンをつけているので料理中だったのだろう。
「アーニー、悪いんだけどマッカチンと遊んでくれる?料理中なのにじゃれついてくるから困るんだ」
「わかったよ。マッカチン!おいで!」
「わんわん!!」
腕を広げて呼べばマッカチンは胸に飛びついてくる。そのまま抱きしめるとペロペロ顔を舐められた。くすぐったくて笑っていると母さんが微笑ましげにこちらをみてからキッチンに戻っていくのが見えた。
リビングに移動してマッカチンとボールで遊ぶ。どこに投げても飛びついてボールを咥えて戻ってきて、誇らしげにこちらを見るのがとんでもなく可愛い。よくできましたとなでると、短いしっぽを千切れんばかりに振る。
遊んでいるうちに父さんが帰ってきた。マッカチンと出迎えると父さんは満面の笑みで僕を抱きしめる。
「ただいまアーニー!」
「おかえり父さん。熱烈だね」
「ふふ、アーニーに3日も会えなかったんだ、当然だろ?」
「そうだね、母さんキッチンにいるよ」
教えてあげると嬉しそうに笑い、マッカチンにもただいまのハグをしてからキッチンへと駆けていった。
「相変わらずラブラブだねぇ、マッカチン」
そう問いかけると、不思議そうにマッカチンは首をかしげていた。
「ただいま!勇利!!」
「わっ!ちょっと火使ってるんだから抱きつかないでよヴィーチャ!」
悲鳴じみた母さんの声に、あぁ父さんが帰ってきたなぁと思う。今回は3日間の出張で、家族を溺愛している父さんはそんな風に長期間家族と離れなきゃいけなかったりすると、帰ってきた途端にあんなふうに熱烈に皆を抱きしめて周る。特に母さんには半日くらいひっついてるからうっとおしくないかと毎回思うけど、なんやかんや母さんも父さんに甘いし、そういうところも受け入れられる包容力があるのだろう。もちろんやりすぎの時は怒られてるけど。
「「「いただきます」」」
家族揃っていうこの言葉は日本語だ。うちではロシア語と英語と日本語が入り混じった会話をするので全員3ヶ国語喋れる。これを言わないとご飯は食べられない。食材への感謝を込めて言う言葉なので結構気に入っている。夕飯を食べながら母さんと父さんに夢の話をした。
「15歳のヴィクトルかぁ...」
「俺と滑りたかったからとか?」
「そうかもね、父さん明日も仕事?」
「まさか、2日は完全にオフだよ。明日は一緒に滑ろうよ。勇利も来るでしょ?」
「そうだね、久しぶりに滑ろうかな。ユリオにも連絡入れないとね。」
和やかな会話。穏やかな時間。優しい両親。暖かい家。輝く明日。
幼い頃の自分が願ったすべてがここにはある。
幸せだなぁと心から思った。
その日は早くベッドに潜り込んだ。
今日も夢を見たけど、その夢は幸せそうな両親の夢で、彼やスケートリンクは出てこなかった。
- Re: 簡単にキャラ紹介 ( No.5 )
- 日時: 2017/03/07 20:55
- 名前: 五月雨 (ID: ySW5EIo2)
そういえばキャラ紹介してなかった
アーネスト・ニキフォロフ (15)
3歳の時に孤児院からニキフォロフ夫妻に引き取られた養子。長い黒髪にエメラルドグリーンの瞳をもっていて、どこかの国のハーフだと思われるが、孤児院に入る前の記憶が無いため出自は不明。普段はポニーテールで過ごしている。もちろんスケートをしていて今年シニアに上がる。既にクワドフリップを飛ぶことができる天才児。美しいステップやスピンと底なしの体力が武器。もともと別の名前があったがそれは孤児院での名前だとし、二人に別の名前を強請った過去がある。そこで勇利がアーネストと名付けた。意味は‘真面目で信頼出来る人‘。そんな願い通りいい子で、明るく社交的な優しい子。両親がいちゃいちゃするのを邪魔しないようにしていたら気配りが異常にできるようになった。だが父親譲りの自由奔放さがあるため、よく周りを振り回している。愛称はアーニー。
ヴィクトル・ニキフォロフ (44)
ご存知リビングレジェンド。世界選手権6連覇、グランプリファイナル5連覇のロシアの皇帝。家族を溺愛していて、特に勇利にべったり。世界的に愛妻家として知られている程相変わらずいちゃついている。愛称で呼んで欲しかったりするが、たまにこっそり呼んでくれるのが嬉しかったりもするので悩んでいる。現在はアイスショーのプロデュースをしたり、自身も出演したり、モデルとして雑誌やCMに出ている。40代になってもその美貌は衰えることを知らない。
勇利・ニキフォロフ (40)
ご存知魔性のカツ丼。世界選手権、グランプリファイナル共に3連覇して引退した元日本のエース。家族のことが大好きだが何年経っても相変わらずベタベタしてくるヴィクトルが時々うっとおしくなる。けどやっぱり離れていると寂しくなっちゃうのでそんなこと言ってられないなぁと諦めている。時々ヴィクトルのことをヴィーチェと呼んでいる。ヴィクトルが出張から帰ってきたり、アーネストが試合で勝ったりするとカツ丼を作る。現在は翻訳の仕事をしている。いまでも童顔なのが密かにコンプレックス。
ユーリ・プリセツキー (30)
ご存知元ロシアの妖精。成長期を過ぎたら身長が一気に伸び、顔つきが大人っぽくなった。当時はまだ周囲に認められていなかった勇利とヴィクトルの関係を守ってやりたいと思いながら滑っていたことから、神々しさや荘厳さも相まって銀盤の聖騎士と呼ばれる。ヴィクトルを超えるためグランプリファイナルと世界選手権を6連覇して引退。最近の楽しみはアーネストを連れてゆーとぴあかつきに行きカツ丼を食べて温泉で股裂きをすること。現在はモデルをしながらアーネストのコーチをしている。
三代目マッカチン (1)
ニキフォロフ家にやってきた3頭目の犬。うちに来る犬はストレートプードルのマッカチンだけとヴィクトルが決めたのでこの名前になった。まだまだあそびたい盛りのやんちゃな犬。
追加は随時更新していきます!
- Re:両親 ( No.6 )
- 日時: 2017/04/30 23:33
- 名前: 五月雨 (ID: NegwCtM0)
「勇利〜。ジャンプ全然跳べない〜」
「当たり前でしょ。引退して何年経ったと思ってるの。」
「そうだけどさぁ」
父さんも母さんもとても有名なスケーターだ。難易度の高い4回転フリップが父さんと母さんの代名詞で、父さんも母さんもちょっとした歴史を作っている。二人の記録を超えたユーラはもっとすごいけど、もっと母さんや父さんが若かったら絶対に適わなかったといつも言っている。それに父さんは昔シーズンを休んで母さんのコーチをしていた。そこでストップしたグランプリファイナルの記録なのでユーラはこれで超えたと言っていいのかどうかずいぶん悩んだらしい。それにも驚いたけど、それよりも驚いたのは父さんがシーズンを休んでコーチをしていたという話だ。母さんは昔から父さんのことが大好きで大ファンでオタク?だったらしいので夢かと思ったらしい。出会って間もない頃は父さんのことを避けてたと聞いて目を丸くしたことがあるけどしょうがないと思う。そのくらいには二人は仲睦まじくて、見ているこっちが恥ずかしくなるようなやり取りを普段からしているからだ。付き合い始めてもう15年は猶に経っているというのに冷めることを知らない愛というのは素敵だなぁと思う。僕にもいつかそんな相手ができたらなとも思う。
「ユリオはまだ跳べる?」
「ルッツ以外ならな。流石に現役の頃とは違ぇし、コイツもフリップとトウループとサルコウしかまだ跳べねぇし。だからまだ教えないと思って練習してなかったら跳べなくなってた」
「いやそんだけ跳べたら十分でしょ。」
「アーニーはすごいねぇ。僕なんかサルコウ決まるようになったのユリオに教えてもらってからなのに。」
「母さんが教えてくれてたからだよ」
そんなことを言い合いながら4人で滑った。氷の上で生き生きする両親は永遠に僕の憧れだ。これからもずっとずっとこうして滑れたらいいなぁとか思ってたりする。
「みんなで写真撮ろうよ!」
そう提案して撮ってもらった写真をインスタに上げるとものすごい反響が来たのはまた別の話。
[4人でくっついてピースしてる写真]
[みんなで滑ったよ!今日も仲良し!]
- Re: 夢 ( No.7 )
- 日時: 2017/01/07 20:07
- 名前: 五月雨 (ID: XhcgQ6Qp)
今日は楽しかった。母さんや父さんと家族3人で過ごすのは久しぶりで、2人が滑っているのを見るのはもっと久しぶりだったから。ストレッチと柔軟だけしておやすみを言うとベッドに潜り込む。
その時はもう夢のはなしは覚えていなかった。
気がつくとまた真っ暗な場所に放り出された。前に見たときよりも少し寂しそうな顔をして彼が僕の方を見ていた。
「酷いな、忘れちゃうなんて」
そういって頬を膨らませる姿は今の父さんに通ずるものがあって、やっぱり目の前に居るのは若い頃の父親だと思った。
「君は誰?」
改めて問いかけると、目をぱちくりさせたあと、いたずらっぽく笑って彼は言う。
「俺のことなんてよく知ってるだろう?」
「………あぁ、そうだね。ヴィクトル。」
やっぱり知ってた、とでもいいたげににっこりすると、彼は僕の手を引く。
「君の事を知りたいな、アーネスト。」
そういいながらあるきだす。その先には向かい合わせに二脚の椅子があった。青い椅子と黒い椅子。青い方に彼は座ると黒い椅子を指差す。座って話をしたいらしい。断る理由もないので座ると、彼はくすくす笑った。
「何かおかしい?」
「いいや?昔ここに来た男の子は中々座ってくれなかったから、それを思い出しただけだよ。」
ふぅん。と相槌をうつと、彼は身を乗り出してこちらに顔を近づける。
「さあアーネスト。時間はまだある。君の事を聞かせて。どこに住んでるの?好きな食べ物は?家族は何人?ガールフレンドはいる?何をするのが好き?」
「え、ちょ、ちょっと待って。」
アイスブルーの瞳をキラキラさせながら矢継ぎ早に彼は質問を繰り出す。頭の中で必死に考えながら喋った。
「えーっ……と、住んでるのはロシアのサンクトペテルブルク。家族は父さんと母さんの3人と一匹で、好きな食べ物はカツ丼。」
「わぉ!カツ丼!前に来た子も同じ食べ物が好きっていってたなぁ!揚げた豚肉に卵を絡めてオコメに乗せるんだろう?」
「うん。とっても美味しくてね、うちの家族はみんなあれが好きなんだ!」
「俺は食べることが大好きなんだ!一度食べてみたいな。」
「ふふ。作ったことあるけど結構難しいよ。卵がいいかんじに半熟にならないんだ。」
あれはいつだったか……そう、3年位前だ。母さんが作っているのを見て自分もやってみたくなった。危ないからという母さんにまだ包丁もろくに扱えないのにやりたいと駄々をこねたっけ。結局母さんが折れてはらはらさせながら作った。結果は散々で卵は完全に固まってたし見た目も酷かったけど、父さんも母さんも美味しいよって言ってくれた。
「へぇ……じゃぁ今度ここに呼ぶときに作ってよ!材料は用意しておくから!」
突然の提案に驚く。何に驚いたかって彼は次の約束をしているのだ。夢の中の人物にしては少し意思をはっきり持ちすぎてはいやしないだろうか。
けれど、僕のテンションが上がったのも事実だった。こんな風に親しい友人と次の約束をしたことなんて殆どない。スケートにかまけてばかりの生活では中々友人はできなかった。その点彼にはなんの問題もない。だってこれは夢の中なのだから。
「いいね!面白いよそれ!」
「でしょ?食べてみたいけど作り方がさっぱりわからなかったから手が出せなかったんだ。君が来てくれてよかった。」
屈託なく笑う彼の笑顔はとても魅力的だった。この頃の父さんはまだ母さんのものではないからかもしれない。誰のものでもなくて、それでいてとても魅力的なものは欲しくなるものだ。しかも君が来てくれてよかったとくる。少し胸がときめいたのも仕方ないのではなかろうか。
「次の約束もしたし、他にも色々聞かせてよ。」
「えー、急にそんなこと言われても。」
まだ出会って殆ど時間も経っていないのに、まるで僕達は親友みたいに仲良く語り合った。楽しい時間は過ぎるのが早くて、すぐにまた彼が言う。
「そろそろ君は帰らないと」
また明日ね、カツ丼楽しみにしてる
それから彼が手を振ると、やっぱり自分の部屋の天井が見えた。
やっぱりいつもと変わらない日常がそこにあった。
- Re: お知らせ ( No.8 )
- 日時: 2017/01/07 20:09
- 名前: 五月雨 (ID: XhcgQ6Qp)
途中のやつ送っちゃった……
修正するので待っててください(‾▽‾;)
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