複雑・ファジー小説
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- 絶望色のPartyNight(参照1300突破!)
- 日時: 2014/08/13 13:20
- 名前: 深玖 (ID: Hyf7mfn5)
こんにちゎ!
これから、小説書ぃてぃこぅと思ぃまーす☆
初めてなのでお見苦しぃ部分も多ぃかと思ぃますが、
応援して下さぃ(はぁと)
ちなみに、用語解説はリア友の緋賀アリスちゃんに書いてもらいましたー☆
マジ感謝です。
追記・ちょっと見てない間に参照数がとんでもないことに……
>>03 プロローグ
>>36 登場人物紹介
>>38 用語解説
>>10 第1章
>>42 第2章
>>78 第3章・プロローグ
>>79 第3章 アイとミク〜その青春〜(読み飛ばしOK)
>>105第3章 あとがき
>>107最終章 第1節 桃果と私
>>115 第2節 突撃!聖マリアン女学院
>>120 第3節 微笑みの貴公子と爆弾
- Re: 絶望色のPartyNight(参照450突破!) ( No.107 )
- 日時: 2013/12/19 16:04
- 名前: 深玖 (ID: R9GAA8IU)
最終章 第1節 「桃果と私」
6月15日 PM 0:30 都内警察署
「よし、今日はもう上がっていいぞ!」
上司の野太い声が響く。目の前には、書類の山が積まれている。本当に帰っていいのかな?
「あの、良いんですか?まだこの事件は解決して……」
すると、上司は突然笑い始めた。
「ハハハ!何言ってんの大蔵君!もうクロも特定された。凶器も現場も、犯行時刻だって秒単位で言えるぞ?解決したも同然じゃあないか。とにかく、書類の処理とかは俺達が適当にやっつけとくから。君はもう帰っていいよ」
確かに正論だ。でもどうしようもなく。
「分かりました。では、お先に失礼します」
退屈だ。
私の名前は大蔵結雲(ゆくも)、29歳独身。この署で刑事をやっている。私が刑事に憧れたのは高校生の頃。ある刑事ドラマを見たのがきっかけだった。主人公2人組が難事件も名推理で素早く解決するのを見て、「私もこんなことできれば、モテるかなあ」なんて考え、成り行きでこの道に来た。努力の結果、一応重大事件を扱う部にいるのだが……
(今度の事件もDNA鑑定と監視カメラのおかげでスピード解決か……)
(なんでいっつもこうなんだろ……)
私は署の前の階段を速足で駆けおりながら、考える。
そう、この辺りは住宅街で重大事件はほとんど発生しない。今回の傷害事件だって、被害者が軽くナイフで切りつけられただけだった。
しかも今回の事件に限らず、科学捜査の目覚ましい発達の「せい」で今ではタバコの銘柄から犯人を当てる代わりに、付着した唾液のDNAで犯人を特定するようになって「しまった」
よって名推理を披露することもなく、30代目前まで独身で来てしまった。あーあ。
(でも、こんなことで立ち止まる私じゃない)
(事件がない地域なら、事件があるところに突撃しちゃえばいい)
(さぁ……一家惨殺事件で一躍有名になったあそこへ!)
私は駅へと向かいながら、今回首を突っ込む事件についてまとめたスマホのメモを読む。……ちなみにこの資料は、あのアホ上司が居眠りしてる間に彼のパソコンでその事件の担当者にメールを勝手にうち、わざわざ送ってもらった物だ。
事件は6月5日に発生。被害に遭った家は夫、妻、高校2年と中学2年の娘の4人暮らし。うち夫と妻が殺された。娘2人と家にあった金目の物は無事だったらしい。
強盗ではないとして、この夫婦に恨みを持つ者の犯行と考えられていたが、2人とも誰かから恨みを買うような人ではなかったという。しかも、犯人の痕跡は家に「一欠片もなかった」。
2人の娘に話を聞こうとしたところ、上の娘が男と行方をくらませてしまい、担当者もすっかりお手上げ状態らしい。
(なかなか難しい事件ね……)
私は電車に乗り込み、スマホの電源を切る。
(でも、こういう事件こそ、私の手腕が発揮される良い機会かも)
(さあ、刑事大蔵結雲のShow Time!)
- Re: 絶望色のPartyNight(参照450突破!) ( No.108 )
- 日時: 2013/12/19 16:03
- 名前: 深玖 (ID: R9GAA8IU)
同日 PM1:30
閑静な住宅街。その中に、黄色いテープで囲まれた家がある。
私は、電車を乗り継いで事件が発生した家の前にいた。当然だが、家には人がいるような気配はない。捜査は一時中断しているようだ。
しかし、私は1つの疑問にぶち当たった。
(下の中学2年の娘は何処に?)
上の高校2年の娘は現在行方不明だが、下の娘はそうではない。……まだ学校にいるのだろうか?
そこで、ちょうど通りがかった買い物袋を提げたおばさんに聞いてみることにした。
「あの、すいません」
「あら……刑事さん?」
今の私は一目で刑事と分かるようなスーツを着ていた。
「この家に住んでいた中学2年のお嬢さんは……」
「あぁ、桃果ちゃんのこと?」
『モモカ』っていうのか。ありがちな名前だ。私と違って。
「桃果ちゃんは、今お祖父さんのお宅にいるのよ。……ここから歩いて5分くらいね。でも、たぶんまだ学校から帰ってきてないわよ」
危なかった。下の娘まで行方知れずだったら、かなり面倒なことになっていたかもしれない。
「ご親切にありがとうございます」
「……まだ、犯人は捕まらないのかしら?」
おばさんは心配そうに尋ねてきた。
「……えぇ」
「不安だわ……いつうちがやられるか分からないし……。それに桃果ちゃん、上のお姉さんまで行方不明で……。本当に気の毒だわ……」
このおばさんも上の姉の行方は知らないのか。
「……必ず、犯人は捕まえますよ」
ぶっちゃけ犯人なんてどうでもいいけど。
「あら、本当に?期待してるわ」
おばさんは微笑むと、その場を去って行った。
えーと、モモカが帰ってくるまで暫く掛かりそうだし、駅前のカフェでお昼でも食べるかな。
……それにしても、本当に何もない街だなぁ。
- Re: 絶望色のPartyNight(参照450突破!) ( No.109 )
- 日時: 2013/12/18 14:56
- 名前: 深玖 (ID: ywuu9mPA)
同日 PM3:10
そろそろ、モモカが学校から帰ってくる時間だろう。私は駅のトイレで着替えをすませると、モモカが通っている区立水色中学校の前で待ち伏せを開始した。……「水色」なんて呑気な名前だなぁ。
私は手元にあるモモカの写真を見つめる。(これは学校のプログラムにハッキングして入手したものだ。)黒髪の大人しそうな少女だ。だが……何か「タダ者ではない」ような雰囲気を感じさせる。ただの中学生の小娘相手に、こんなことを思うのもおかしいのだろうが……。
校門からはたくさんの生徒がでてくるが、モモカらしき姿はまだ見られない。まさか部活に出ていたりするのだろうか?その前に、なんと話しかけるかシミュレーションしておこう。
今の私の恰好はグレイのスーツにボウネクタイ。そして伊達眼鏡に髪をアップにしている。これなら刑事には見えないだろう。そこで、『事件について教えて下さい』なんて言えば、怪しまれるだろうか……?それとも……
なんて考えていたら、校門から黒髪の少女が出てきた。前髪を桃色のピンで整えている。間違いない、モモカだ。
1人のようだったので、私は早速突撃した。
「あの、すみません。モモカさんですか?」
「え?」
少女は私を一瞥すると、こう答えた。
「モモカ……、そう、桃果です」
ビンゴだったようだ。私はさっきの台詞を早口に話す。
「えーと、この近くで起こった一家惨殺の……」
「すみません、この事件についてはあまり他言しないように警察の方に言われていて……」
おっと、今の私は警察には見えないんだった。
「あぁ、私は警察ではなく、ただ、この事件について捜査している……」
「大蔵結雲、探偵よ」
「探偵?」
モモカは怪訝な顔をしてこちらを見ている。
「社長秘書か何かにしか見えませんけど?」
ふふふ、それが狙いだ。
「これは変装で……」
「怪しいので帰ります」
モモカはすたすたとその場を去ってしまった。
「え、ちょ、待って!」
私は慌てて追いかける。
- Re: 絶望色のPartyNight(参照450突破!) ( No.110 )
- 日時: 2013/12/19 01:50
- 名前: まえたそ〜 (ID: /Pgfhgg6)
まえたそ〜
まえたそ〜まえたそ〜?
まえたそ、まえたそ〜。
desire
- Re: 絶望色のPartyNight(参照450突破!) ( No.111 )
- 日時: 2013/12/19 12:17
- 名前: 深玖 (ID: R9GAA8IU)
>>まえたそさん
まえたそ〜
Look at me
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