二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン対戦小説】BOHパ対戦記録譚
- 日時: 2016/12/29 15:48
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: U7ARsfaj)
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=cSKjiY3FnrQ
はじめましての方は初めまして、そうでない方はこんにちは、モノクロです。
本作品は前作『バトル・オブ・ホウエン対戦記』に続く続編作品です。前作ネタなどもあると思いますが、今作だけでも内容は分かるように努めています。
前作の続編ということで、基本形式は前作と変わりませんが、今作はポケモン対戦をするにあたって、BOH——バトル・オブ・ホウエン縛りで対戦します。
バトル・オブ・ホウエン縛りというのは、前作品で題材にしたインターネット大会『Battle of Hoenn〜バトル・オブ・ホウエン』に出場可能なポケモンのみを使用する、という意味です。バトル・オブ・ホウエンに出場できるのは、ホウエン図鑑に登録されているポケモンのみ、作中に出て来るのもそれらのポケモンだけです。
では、次にこの作品の根本について説明しますと、言うなれば『ポケモン対戦小説』です。
対戦小説とはなにかと言いますと、『ゲームにおけるポケモン対戦そのもの』を題材とした作品で、動画投稿サイトに投稿される『ポケモン対戦実況動画』を小説風に書き起こしたものです。
なので本作には、種族値、努力値、個体値といった三値、ABCDSVといった略式記号、ガブ、バナ、クレセドラン、ゴキブロス、ドロポン、月光乱舞といった略称愛称蔑称などなどの、ポケモン廃人が多用する専門用語が多発します。できるだけ初心者の方にも分かるような作品を心掛けたいのですが、基本はある程度その手のことを知っている前提なので、ご了承ください。
作品の向上には全力を尽くすので、分かりにくい、もっとこうしてほしい、などの要望があればいくらでも申し付けてください。
そして、もしもこの作品で、対人戦やランダムマッチに興味を持った方がいたら幸いです。雑談板にモノクロの雑談スレ『DM第4相談室』というスレッドがあるので、よろしければお立ち寄りください。フレコ交換やフレ戦希望なども受け付けています。
勿論、普通に雑談したいという方も歓迎しますよ。
ちなみにこの映像板では同じものを題材としている作品に、モノクロも合作として参加している『俺と携帯獣のシンカ論』。舞台は違えど世界観を共有している、タクさん著の作品『ポケモンバトルM・EVO』があります。よろしければそちらもご覧ください。
というわけで、自称前置きが長いカキコユーザーのモノクロが、最後に注意書きを残して本編へと移ります。
※注意
・本作における対戦はほぼ“ノンフィクション”です。バトルビデオを見返して文字に起こしています(しんどい)。
・対戦相手の名前は改変して使用しています(物語の都合とプライバシーの問題に配慮)。
・対戦相手への誹謗中傷はおやめください(♂のメガクチートにじゃれつかせます)。
・ポケモンが喋ります(ポケモンしか出ないから仕方ない)。
・擬人化要素(イラストを描いて頂きました。許可を貰えたらそのうち紹介したいです)。
・茶番(前作より増量)。
・メタ発言(特に後語り)。
・にわか発言&下手くそプレイング(モノクロへの批判はOK!)。
・分かりにくい解説と文面(簡潔になるよう努めております)。
・BGMの種類増加(選出画面のURLのリンクからBGMに飛びます。種類はポケモンに限らず)。
・BOH縛り(詳細は冒頭の通り)。
・後語り担当は作者代理(名前はまだない)。
以上のことを留意して、どうぞ、モノクロのポケモンたちによるポケモン対戦を、お楽しみください——
オリキャラ募集的なものをしています。詳細は三戦目以降の後語りにて。投稿条件はこの作品が理解できること、ということで。
目次
零戦目「プロローグ」「を装ったあらすじです」
>>1
一戦目「確率世界」「と呼びたくなるほど理不尽です」
>>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10
二戦目「ランダム対戦」「はレートもフリーも魔境です」
>>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19
三戦目「永遠の宿敵」「は旧友にして戦友です」
>>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
四戦目「ポケモンなしで対戦とは笑止千万」「ポケモンなら拾いました」
>>30 >>31 >>32 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38
五戦目「後輩」「私のことですか?」「それは違うよ」
>>39 >>40 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47 >>48 >>49
六戦目「先輩」「その中は百合の園でした」
>>52 >>53 >>55 >>58 >>59 >>60 >>61 >>62 >>63 >>76 >>77
七戦目「トンベリ君」「の憂鬱です」
>>91 >>94 >>95 >>96 >>97 >>101 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108 >>109 >>110 >>111
バトル・オブ・ホウエンパーティー名簿一覧
>>78
タクさんより『BOHパ対戦記録譚』のタイトルロゴ(または表紙絵)のイラストを頂きました。
>>54
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- 対戦パート3 ( No.61 )
- 日時: 2015/04/16 16:04
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
【ユレイドルは眠ってしまった】
「……あ」
「みゆり先輩が眠ってしまいましたよぉ!」
滅びの歌やアンコールのイメージが強すぎてすっかり忘れていたが、耐久ニョロトノであれば、催眠術だって覚えていても不思議ではなかった。
相手としては、裏に退けないのかなんなのか分からないが、催眠術で眠らせて、強引に突破してしまおうというつもりらしい。
こちらとしては非常にまずい展開だ。
「おーい、先輩! 起きろー!」
「んん……もう、駄目ですよミスティちゃん、私の言うこと聞いてくれないと……でも、そういうところも可愛いですよ……むにゅ……」
【ユレイドルはすぅすぅ眠っている】
「よし、眠りは浅いな。すぐに起きるぞ」
「……ねぇ、さっきの寝言、なに?」
「そのうち嫌でも分かる……お前も少し準備しておいてくれ。俺がなに言ってもすぐに対応できるように」
「? なに、どういうこと?」
いまいち雷切の言葉の意図が分かりかねるココロ。
しかしその間にも、相手の攻撃は続くのだ。
【ニョロトノの冷凍ビーム! 効果は抜群だ!】
[ユレイドルHP:145/193]
とはいえ、ダメージは大したことない。殴られているうちにまた目を覚ますだろう。
などと思っていると、
【ユレイドルは目を覚ました!】
「んー、よく寝たわね、ちょっとすっきりしました。でも、ごめんなさい。私ばっかり休んでしまって」
「自己再生はともかく、ドロポンも催眠術も休憩には含まれるはずねーんだがな……」
思いのほか早く、みゆりは目覚めた。
水分補給、体力回復、睡眠も取って体調万全なみゆり。
ここからが、彼女の反撃開始だ。
「では、まずは手始めに……」
【ユレイドルの纏わりつく!】
[ニョロトノHP:減った気がしない……今はね]
【ニョロトノはユレイドルに纏わりつかれた!】
【ニョロトノは纏わりつくのダメージを受けている】
[ニョロトノHP:割合的に5/6−α]
みゆりはにゅるにゅるとピンク色の触手を伸ばすと、それを相手のニョロトノに絡め、纏わりつかせる。
纏わりつく。相手の四肢を拘束することで交代を封じ、かつ触手で締め上げることで継続してダメージを与える。状態異常技を持たない代わりに、この型のみゆりがダメージソースとしている技だ。
「……相手、突っ張った……」
「やっぱり裏には退けねーみたいだな。となるとラストはヌオーか? あんま刺さってるとは思わなかったが……」
「しかしこれで交代はなくなったわけですし、問題はないですよ。ゆっくりやりましょう」
【ニョロトノの催眠術!】
【ユレイドルには当たらなかった!】
【ユレイドルの自己再生!】
[ユレイドルHP:満タン]
【ニョロトノは纏わりつくのダメージを受けている】
[ニョロトノHP:割合的に4/6(=2/3)−α]
サラッと催眠術を躱し、悠々と回復しながらニョロトノを締め上げるみゆり。
しかし締め上げるというのはその触手の動きはあまりにも奇妙ではあった。
それはまるで、美術品でも扱うような、滑らかな動きをしている。
【ニョロトノの催眠術!】
【ユレイドルは眠ってしまった!】
【ユレイドルはすぅすぅ眠っている】
【ニョロトノは纏わりつくのダメージを受けている】
[ニョロトノHP:割合的に3/6(=1/2)−α]
「また先輩が寝ちまった」
「むにゃ……グレンちゃんは乱暴ですね……もう少し優しくしてくれても……んん……」
「だが、またすぐに起きるそうだ」
雷切は夢を見ているかどうかで眠りの深さを判断しているようだが、そもそも寝ながら触手で捕えていることから、熟睡しているようにも思えない。
どちらにせよ、早く起きるに越したことはないのだが、雷切は、対戦が終わるまで眠り続けてねーかね……などとひとりごちる。
【ニョロトノの冷凍ビーム! 効果は抜群だ!】
[ユレイドルHP:143/193]
みゆりが眠っている間にも、ニョロトノは健気に冷凍ビームを放つが、ダメージはしょっぱい。
この程度のダメージであれば、多少長く眠っていても、纏わりつくの拘束ダメージで倒せてしまえそうだ。
雷切としてはむしろその展開の方が良かったのだが、世の中は個人の思い通りにはいかないもの。
【ユレイドルは目を覚ました!】
「んん……んー、また寝てしまいましたか」
とそこで、またみゆりが目覚める。今日はやけに起きるのが早い。
みゆりは目を擦りながら、ゆらゆらと揺れるようにニョロトノとの距離を詰めて行く。
「さて、と。それでは、そろそろでしょうか。流石に、もう……我慢、できません……」
「!」
どこか呼気が荒いような、頬が上気したように赤らんでいるような様子のみゆり。
そんなみゆりの挙動を見て即座に反応する雷切。
彼は必死の形相で、ココロと雪姫に、怒鳴り飛ばすように叫ぶ。
「ココロ! ガキ共の耳に聴覚ジャック! これから発せられる音を一音たりとも聞かすな! 雪姫は目を塞げ! なにも見せるな!」
「は? いきなりなにを言って——」
「いいから早くしろ! ぼけっとすんな!」
「え、あ、うん……分かったわ……」
あまりに凄まじい、というより必死の形相に気圧されてしまうココロ。
雷切がここまで必死になるのも珍しいことで、それに戸惑いながらも、思念波でちーちゃんとトンベリの聴覚へと干渉し、彼らの耳を一時的に機能停止にする。
「はわっ? な、なにも聞こえませんよ……!?」
「……なにした……」
突然、聴覚を奪われて困惑するちーちゃんとトンベリ。悪いとは思うが、それ以上に悪いものがこの先に待っているのだから仕方ない。これも彼らのためだ。
さらに今度は、雪姫が両手を広げて二人へと近づいて行き、
「はいはーい。よく分かんないけど、こっから先は、よい子には見せられないよー」
「はわわっ、ゆきひめさん……っ?」
「っ……おい、なにを……!」
むぎゅっ、と二人まとめて抱きすくめる。
胸に頭を押し付けさせて抱き寄せるようにしたため、二人はこれで視界も塞がれた。
と、ちょうどその時だ。
「もういいですよね……? こんな女の子を一人放置してそのままなんて、我慢できませんし……」
みゆりの動きがピタッと停止し、ニョロトノの目の前で立ち止まる。
そして、ほんの少し目を細めると、また——動き出す。
「では——頂きます」
- 対戦パート4 ( No.62 )
- 日時: 2015/04/16 16:10
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
- 参照: https://www.youtube.com/watch?v=wRE8W3utwXE
【ユレイドルのギガドレイン!】
刹那、ニョロトノを拘束する触手とはまた別の触手が伸び、ニョロトノに絡み付く。
さらにそのままニョロトノを引っ張り、自らの顔面に押し付けるように引き寄せ——吸い付いた。
「……え?」
その様子に唖然としていたのは誰だろうか。少なくとも雷切やラグナロクではない。ちーちゃんやトンベリも目を塞がれている。
であればココロか雪姫だったのだろうか。いや、どちらもだったのかもしれない。
しかしそんなことはどうでもよかった。
「ちゅる、ちゅ……ちゅ、ん、んく……んふ、ん、ふっ、ちゅ、ぴちゅ………」
ぴちゃぴちゃと無数の蠢く触手の中で、水音がくぐもって響く。
さらにニョロトノを吸いながら、みゆりの声も聞こえてくる。
「くちゅ、ん……こういう経験は初めてなんでしょうか? 初々しくて可愛いですね。慣れなくて戸惑っているかもしれませんが、もう少し、お付き合いください……」
と言って、先ほどよりも激しくなった水音が再び響いた。
【効果は抜群だ!】
【ニョロトノから体力を吸い取った!】
[ユレイドルHP:188/193]
「うわぁ……」
「ユキが素でドン引きしてる……えっと、ライ、これは一体……?」
「……だから嫌だったんだよ、この人に対戦させんのは……」
げんなりと頭を押さえながら、雷切は溜息をつく。
「もう分かってるかもしれねーが、みゆり先輩は——レズだ」
「…………」
「それも性格が控え目だったり、臆病な女ばかりを付け狙うガチレズだ」
どこまでがガチで、どこまでがそうではないのか、そんな線引きにツッコミを入れたい気もしないでもないが、しかしこの衝撃的な光景を見てしまえば、そんなことはどうでもよくなる。
いまだみゆりは、相手のニョロトノ(♀、性格はたぶん穏やかとか)に一心不乱に吸い付いたままだ。少し前までの落ち着いていて大人びた彼女はどこへ行ったのか。
「普段は、全然そんな風には見えなかったのだけれど……」
「素行自体は品行方正だし、良い人ではあるんだけどな……」
だが女に発情するレズだ、と雷切ははっきり言い放つ。
その一言が、ココロと雪姫にはこの上なく突き刺さった。
「……怖いわ」
「レズちゃん怖い……怖いよ……」
「ああ、そうだ。みゆり先輩は恐ろしい人だ。だからお前らも気をつけろ」
「そんな無責任な!」
「俺から言えるのはこれだけなんだよ……分かってくれ」
雷切がみゆりに対して強く出れないというのは今までのやり取りを見て概ね察していた。
「あうぅ……ココロちゃん、私、ガチレズちゃんが怖すぎて仲良くできそうにないよ……」
「大丈夫よ、ユキ……あたしもだから。一緒に気を付けましょう」
「あぁ、本当に気をつけてくれよ。お前らはうちのパーティーで貴重な特殊アタッカーなんだからな」
【ニョロトノは倒れた!】
「ん……ふぅ。ごちそうさまでした。美味しかったですよ」
と、そこで相手のニョロトノは遂に力尽き、ドサッと地に落ちた。その表情は、苦悶と恥辱に塗れ、世界に絶望でも抱いているかのように凄絶だった。
一方みゆりは、にっこりと微笑んでいた。心から本当にそう思っているのだろうが、しかしそれまでの光景を見るに、その笑みには恐怖以外のなにも感じることができない。
乱れた呼気、上気してほんのり赤らんだ頬、先ほどまでの行為で少しはだけた着衣——本人の容姿も相まって非常に艶っぽく官能的なみゆりの姿だったが、しかし先ほどまでの様子を目の当たりにした雷切たちの顔は真っ青に青ざめていた。
「ひぇ……っ」
「ユキが怯えきっている……あの人、とんでもないわね……」
「まさか本当によい子には見せられないものが出てくるだなんて思わなかったよ……レズちゃん怖い……」
「お前さっきからそれしか言ってないな……気持ちは分かるが」
それほどにみゆりの恐怖が雪姫の脳に焼き付いているのだろうか。
二人とも、他人事ではないだけに、仕方のないことではあるのだが。
「……と、とりあえず、次で最後だな」
「メタグロスが出て来て欲しいですねぇ、ここは……」
これ以上、あんな光景は見たくない。
それはココロや雪姫も同意だった。
だが、願望というものは往々にして思った通りに叶うことがないものなのだ。
【橙はフシギバナを繰り出した!】
- 対戦パート5 ( No.63 )
- 日時: 2015/04/16 16:13
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
相手の最後の一体は、メタグロスではなくフシギバナ。
ある意味、絶望したくなる相手だった。
「フシギバナ……とりあえず、ラグナはもう使い物にならなくなったな」
「結局、一回も出てないんですけど、僕……」
そもそもメタグロスピンポ気味の選出だったので仕方ないと言えば仕方ない。
しかしこれは少し困ったことになった。
「相手がどんな振り方なのかは分からないけど、メガバナじゃあたしのサイキネでも確一は無理よ」
「となると、ラグナを捨ててココロを死に出しするにしても、ココロのサイキネ圏内までバナを削る必要があるわけか」
「……で、それは誰が削るの……?」
と雪姫が言って、一同が目を向けるのは一人だけ。
みゆりだ。
「あー……やっぱこうなるのか」
「こんなことならユキを連れて来るべきだったわね……」
みゆりなら、フシギバナを削ることはできる。いや、というより、フシギバナには勝てるのではなかろうか。
粉は無効、HDなのでギガドレインもヘドロ爆弾も確定二発にはならない。纏わりつくで拘束ダメを与えて粘り、光合成をされても自己再生の方がPPが多いので競り負けることはまずない。
なによりもこちらにはミラーコートがある。これで特殊技を反射させれば、倒すとまではいかずとも、大ダメージを与えられるはずだ。
懸念材料と言えばヘドロ爆弾の毒くらいだが、猛毒でなければそこまで問題はない。
「では、このまま続けますね。それでいいですよね、雷切君」
「ああ、もう、好きにしてください……」
既に投げやりになったように言う雷切。できればみゆりの性癖が発覚しないように対戦を進めたかったのだが、ここまで来てしまえばもうどうしようもない。
ある意味、雷切はやっと諦めがついたのだった。
諦めたというより、手遅れだったというべきかもしれないが。
【フシギバナのフシギバナイトと、橙のメガバングルが反応した!】
【フシギバナはメガフシギバナにメガシンカした!】
相手は当然の如くメガシンカ。今やメガしないフシギバナなどほとんどいない。
そもそも、メガフシギバナ自体、個体数が減っているように感じる。それでも一定数はいるだろうが。
そして、そんなメガフシギバナの初手は、
【フシギバナの宿木の種!】
「あ? 宿木?」
「草タイプのみゆり先輩には効きませんよねぇ……交換読みでしょうかぁ?」
「単純な押しミスか、それともユリさんが草タイプであることを失念していた可能性もあるわね」
【ユレイドルには効果がないようだ……】
草タイプに宿木の種は効果がない。みゆりは自身に植え付けられる種を軽く振り払いつつ、
【ユレイドルの纏わりつく!】
【フシギバナはユレイドルに纏わりつかれた!】
触手を伸ばしてフシギバナを拘束する。これで微量ながらも拘束ダメージが入る。
【雨が上がった】
【フシギバナは纏わりつくのダメージを受けている】
[フシギバナHP:割合的に5/6−微ダメ]
「さて、こっからは耐久勝負だな。高速再生技のPPと、ミラコ存在からしてこっちが有利だが、相手は環境でも活躍しているメガバナだ。気は抜けねーな」
「でも相手が宿木を撃ってきたってことは、光合成は切ってるかもしれないわね」
個人的な感覚だが、宿木はそれだけで回復ソースになるので、ギガドレと合わせて光合成の代用ができると考える。フシギバナはやはり眠り粉やめざ炎が欲しいはずなので、宿木を採用している個体は光合成を切っていることが多い、ような気がするのだ。
「どちらにせよ構いませんよ。男性はちょっと苦手ですが、ああいうタイプなら、少し私の好みですし。勿論、女の子の方が可愛くていいんですが……」
「先輩、そういうのはいいんで、対戦に戻ってください……」
「はーい。では、とりあえずここはミラーコートでいいですね」
【フシギバナのギガドレイン!】
[ユレイドルHP:143/193]
【ユレイドルから体力を吸い取った!】
相手のフシギバナはギガドレイン。やはり受けタイプのポケモンのようで、ダメージ量は大したことない。余裕で受かる範囲だ。
そして、この受けたダメージは、
「お返しですよ」
【ユレイドルのミラーコート!】
反射作用を持つ膜によって、受けたダメージが光線のように跳ね返される。
さらに、
【フシギバナは纏わりつくのダメージを受けている】
[フシギバナHP:2割程度]
纏わりつくの拘束ダメージも合わさり、メガフシギバナの体力はあっという間に削られた。
ミラーコート一発でこれだけのダメージがあるなら、削るどころか競り勝てそうだ。
「さて、ではここは……ココロさんの光合成切りを信じて、もう一度ミラーコートで行きましょうか」
「仮に光合成されてもリカバリーできますもんね……」
対戦としては良いことなのだが、素直に喜べない。
というわけで、みゆりはミラーコートを選択するが、
【フシギバナの光合成!】
【ユレイドルのミラーコート! しかし上手く決まらなかった】
【フシギバナは纏わりつくのダメージを受けている】
[フシギバナHP:6割程度]
フシギバナはしっかりと光合成を持っており、太陽の光を浴びて回復。ミラーコートは見事に透かされてしまうのだった。
「持ってたか、光合成……相手はこのまま粘るつもりらしいな」
「まだ技が一つ不明ですが、やはりヘドロ爆弾でしょうかねぇ」
「負けることはないとは思うが、ヘド爆急所に毒引くとか嫌な事件が起こらないとも限らねーし、毒を喰らって粘られても面倒だな……」
それでも最低限、ココロのサイキネ圏内まで削れれば問題ないのだが、しかし。
みゆりはそんなことは考えていなかった。
「問題ないですよ」
と、彼女は言う。
環境でも対策必須級のトップメタに位置するメガフシギバナを相手にしても、恐れず、どころか今の状況を楽しんでいるかのように、妖艶な微笑みを浮かべ、彼女は続けた。
「いくら回復しようとも、どれだけ長い時が経っても、日が落ちて光がなくなるまで——いつまでもいつまでも、私がお相手いたしましょう」
【降参が選ばれました】
「あ、降参したわね……」
「最後の台詞がとどめだったな……」
対戦相手は気の毒なことだ。だが最後までみゆりの相手をさせなくて良かったとも言える。
しかし、もはやここまでみゆりの本性を晒してしまっているので、それはそれで手遅れのような気もするが。
「終わってしまいましたか……最後までお付き合いしても良かったのですが……」
「無益な上に気分悪くなって罪悪感も上乗せされるのでやめてください……えーっと、んじゃ、そろそろ終わりにすっか」
「そうね……最後はちゃんと締めましょう」
『橙さん、対戦ありがとうございました』
【ポケモントレーナーの橙との勝負に勝った!】
- Re: 【ポケモン対戦小説】BOHパ対戦記録譚 ( No.64 )
- 日時: 2015/04/16 20:15
- 名前: パーセンター ◆AeB9sjffNs (ID: /B3FYnni)
お疲れ様です。
先日ようやくランドロスの厳選を終えました。Hだけは29で妥協しましたが。
みゆり先輩の正体はユレイドルでしたか。
桜色の髪と緑のスカートという容姿を頼りにどのポケモンか考えていましたが、ユレイドルの存在をすっかり忘れてました。
最初はチェリムが思い浮かび、でもチェリムはホウエンじゃない、となるとミロカロスかな?みたいな感じで、ミロカロスを予想してましたが、見事に外れましたね。
そしてそのみゆり先輩の本性ですが……私から詳しいコメントは控えさせていただきますが、これは大丈夫なんですかね?削除申請とかそういう意味で。
まあとりあえず、女性陣には全力で貞操を守っていただきたいところです。
ジバコイルの設定を考えてきました。
【種族】ジバコイル
【名前(NN)】マグネ
【設定年齢】27
【容姿】髪はショートの金色で瞳は真っ赤。両耳に目玉模様の付いた丸い灰色のイヤリングを付けている。丈の長い灰色のコートを着ていて、右手には赤・左手には青の手袋。背は高めだが雷切よりは低い。
【性格】ほとんど表情を変えないポーカーフェイス。落ち着きのある性格で、割と社交的。カタコトが混じった外人のような話し方をする。頭脳派で、作戦立案のサポートも得意。
【性別】(どうしましょう……種族的には性別不明ですが話的に必要なら♂ってことにしといてください)
【型】(出来ればメガネ)特殊高火力アタッカー(アナライズか頑丈か、その他技構成等はお任せします、モノクロさんが使いやすいと思った感じで)
【サンプルボイス】
「Hello、私の名前、マグネといいマス。よろしくお願いするデス」
「雷切サン。このパーティならアナタの型、メガシンカしない方がGoodではありませんデスカ?」
「ここ、私出マス。交代先、負担かけマショウ」
「残念、読み通りデスネ。私たちの勝ちデース」
どうも最近私が作るキャラクターは癖が強いのが多いですね……カタコトっていうかロボットに見える……。
使いにくそうな設定があったら、適当に使いやすい方向に捻じ曲げちゃって構いません。
ちなみに私はこのジバコイルをアナライズ眼鏡の10万/ボルチェン/ラスカノ/めざ氷で使ってます。
- Re: 【ポケモン対戦小説】BOHパ対戦記録譚 ( No.65 )
- 日時: 2015/04/16 20:58
- 名前: モノクロ ◆QpSaO9ekaY (ID: RHpGihsX)
パーセンターさん
モノクロも少し前まで準伝説の厳選をしていましたが、コピペロスにはまだ手を出していませんね……過去作からおっさん二人を引っ張ってきてそのうち厳選したいんですが、引っ張って来るのが億劫なのと、それまでの厳選でマスボの残量がもうほとんどないので。ラティ兄妹の分は確保しておきたいですし。
みゆり先輩はユレイドルですね。ちなみに彼女の名前は最初は『海百合』と漢字表記だったのですが、字面が悪かったので直前で変えました。海百合ならまだ、リリーラの分類名から連想できたかもしれませんね。
まあ、ユレイドル自体はマイナーですしね。際立った特徴があるわけではないので、擬人化の容姿だけでは分かりにくいかもしれません。
今回はちょっと知り合いの方に触発されて冒険してみたんですが……冒険する方向性を間違えた感があります。この回はデータが一度吹っ飛んで対戦を録り直し、新しい試合で書き起こしたんですが、これでも最初の対戦内容よりはマシなんですけどね(その時の相手は♀統一)。
まあ、仮に削除申請されたら変に反発せず素直に受け入れます。そのくらいの覚悟でやっているということで。
それと、わざわざプロフまで作ってくださってありがとうございます。
この作品はモノクロの作品の中でも図抜けてアクの強い連中が多い(と思ってる)ので、大丈夫です。たぶんすぐに馴染めます。スパコンピとかと友達になれるかもしれません。
むしろ男が少ない作品なので、こういった癖の強い♂(暫定)キャラがいると助かります。今まで書いてそうで書いたことのない口調ですし、少し楽しみです。
登場は結構先になってしまうかもしれませんが……すみません。
型は……そうですね、眼鏡アナライズと言えば完全に火力がヤバコイルですね。ヤバコイルはちょっと使ってみたかったので、そういう方向性になると思います。BOHパは本当に火力不足ですからね……
それと、お願いというか、先に断りを入れておくべきで申し訳ないのですが、場合によってはこのキャラクターに他の設定(出自、職業など)を(かなり大胆に)付け足すかもしれません。特にマグネは、少し設定を足すだけで現在構想中のシナリオにかなりいい感じに入れるので。
後からになって申し訳ないのですが、いいでしょうか? あまり変なものを追加してほしくないようなら、このままで行きます。
ついでにこの場をお借りしてポケモンを投稿してくださった方々にご連絡します。
オリキャラとして投稿していただいたポケモンについては、こちらのシナリオの都合で一部設定を追加、または削除するかもしれません。特に使いにくい、作中では生かせない設定の場合は自然と削除の形になってしまうかもしれません。
できるだけそういうことはありませんが、そういった設定の追加や削除など、設定を変更されたくない方は事前に仰ってください。
後から申す形になってすみません。どうぞ、よろしくお願いします。
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